2022.09.09

赤ちゃんがおしりからでてきた話

Column

かれこれ3年前、第二子の こた を出産したときの話。出産予定日の12日前、仕事がやっとひと段落して、美容院にもやっと行けて、これからどうゆっくり過ごそうか、と思っていた矢先に破水。駆けつけたまなつに破水を「おもらし」と間違われる(笑)。

まなつが予定日より1週間ほど遅れて生まれていたので、なんとなく今回も遅れるんだろうなぁなんて思っていて入院準備ゼロだったわたし……。
そんな自分にも笑えてきて、「え、もう!?こんなに早く破水だなんてうそでしょ!!大変だ大変だ!どうしよう~」という変なテンションに。

病院が配布してくださっていた持ち物リストに救われる。急いでバッグに、2人分のお泊りセットやまなつのおもちゃ、人形、DVDプレイヤーなどいろいろ詰めて、事前登録しておいた「マタニティタクシー」を呼びました。とにかく、まなつが一緒にいてくれるのが心強かったなぁ。

家族の宿泊ができる畳の部屋での出産を予定していたので、まなつは天井からぶら下がっている布をブランコのようにして遊んだり、陣痛の痛みを逃がすために用意してあるバランスボールなどで遊んだり、持参したDVDをみたり、私を応援してくれたり。ぐずることもなく、家族で落ち着いて過ごせてありがたかったです。

そしていよいよ、本陣痛の波にもまれ、よつんばいで出産。それを後ろからみていたまなつは、赤ちゃんはおしりから産まれるものだと思ったらしい。この時まなつは2才4ヶ月。とにかく、会う人会う人に、こたがおしりからでてきたことを報告しまくっておりました(笑)。


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ミヤタチカ / miyatachika

イラストレーター。佐賀県生まれ。福岡大学人文学部文化学科卒業。安西水丸塾、MJでイラストレーションを学ぶ。著書『お絵かき辞典』(誠文堂新光社)は7カ国語で、『ミヤタチカのお絵描き動物園』(玄光社)は6カ国語で翻訳されている。絵本『ホテルイエティ』(玄光社)が発行されたばかり。