シチ

小学4年生と3歳の6歳差男児ママです。クリエイティブ全開の繊細な9歳と、弁の立つ3歳とドタバタ暮らしております。

2022.12.16

都内無痛分娩は最初が肝心

Diary

こんにちは、シチです。
突然ですが、私は子供二人を無痛分娩で出産しました。
一人目のときは青森で里帰り出産だったので、近くにある個人クリニックで。
二人目は、里帰りができなかったので都内で同じく無痛分娩を希望したのですが、このクリニック探しが大変だったのでその体験談を書いてみたいと思います。

二人目妊娠時、今回もできれば、いえ本音を言うと絶対無痛分娩!と思っていました。一人目のときよりさらに体力も落ちているし、痛みはなるべく回避したい…。
田舎より東京の方が病院はいっぱいあるし、無痛ができるところもすぐに見つかるだろうと思っていました。
実は不妊治療専門のクリニックに通っていたため、心拍確認ができるまではそこで健診を受けなくてはいけませんでした。晴れて不妊クリニック卒業!となるころには産院選びに出遅れていたのですが、それでも電柱の看板に「無痛分娩可」と書いてある比較的メジャーな産院が家の近くにあったので安心してそちらに転院。
ところが、いざ1回目の健診で先生に聞かされたのは「無痛分娩の予約は出産予定日のみ可能。さらにあなたの出産予定日は予約が入っているのでキャンセル待ち」という、ほぼ無痛分娩不可能通告だったのです。
そんな低い可能性に賭けるのは不安しかなく、その産院は一回で転院することに。そこから紹介状を書いてもらってまた一週間待って、週数はどんどん進んでいってしまい無痛分娩ができる産院は見つからないまま。

急に焦りだした私は、すでに悪阻もはじまっている中、毎晩遅くまで病院を検索。調べてみると、都内はこれほど人口が多いのに無痛分娩ができる病院はとても少ないのです。しかもよくよく読むと、二人目以降限定だったり、麻酔医の来られる限られた曜日だけだったり、完全無痛ではなく少し痛みを取り除く和痛だったりと様々。
芸能人御用達のようなハイクラス産院ならば別ですが、自宅から通える距離で予算も考えると本当に数えるほどしか候補がなく、そして予約も埋まってきている状況。
これはもう諦めるしかないのか・・・と思いながら長男の保育園のお迎えに急いでいたとき、ふと目に留まったのが半年ほど前にできたばかりの新しいクリニック!駅と保育園の間にあり距離も近く、何より設備が最先端で「完全無痛分娩」ができるのが売りの病院でした。
もうこれは運命!と思った私は飛び込みに近い形で受診し、なんとか出産月の予約を取ることができました。
先生もとても感じがよくいい病院でしたが、心配なのはやはりできたばかりで実績があまりないことと、個人クリニックなので妊娠中に何か異変があった場合は大きい病院に転院しなくてはいけないことでした。
予約はしたものの、まだまだ無痛分娩への道のりは遠く、年齢的に切迫早産なども考えられたため、やはり安心はできませんでした。
いよいよ正産期となってからも、予約した日よりも早く産気づいてしまうと麻酔医が対応できないので、やっぱり無痛分娩はできません。
一般的に臨月になったら動いた方がいいと言われますが、私は逆になるべく動かないようにし、お腹の子にも「まだそこにいていいからね~」と入院予定日まで言い聞かせていました。
その甲斐あってか、無事に施術予定日にまったく痛みなく理想的な無痛分娩で出産することができました。

無痛分娩を希望していてもいろいろな条件が複雑に絡んでくるので最後は運次第という印象でした。人を一人産み落とすのですから、麻酔なしになるくらいどんとこいの気持ちでいなければと思いますが、やっぱり避けられる痛みなら可能性に賭けてみたかったのです。
とくに最初の産院選びではリサーチが足りずバタバタしたので、これから都内で無痛分娩を希望しているなら、妊娠前から情報を集めておくくらいでちょうどいいかもしれません。

結果的に私は満足のいくお産になったのですが、産まれてみればどんな出産方法であれオールオッケー!という気持ちにさせてくれるのが新生児の寝顔。お世話になった新しいクリニックも、すっかり今はずっと先まで予約が取れない人気院となっているようです。それだけ無痛分娩を選ぶ人も増えているんだろうなぁと思います。下の子が二歳になった今でも、「あーまたあのクリニックのお祝い膳食べたいなぁ」と、時々懐かしく思い出しています。