2023.06.23

2023年習い事のランキング、年間総額費用の目安は?

Column

子どもにはさまざまな体験を通して、自己肯定感を育みたい。園や家庭以外の交流の場を持つことで、コミュニケーション能力を伸ばしたい。一生モノの能力を身につけさせたい。そんな親心から、お子さんが小さいうちから習い事に通わせる家庭は少なくありません。
一方で、気になるのが費用面。いろいろやらせてあげたい気持ちは山々だけど、厳選しないと家計を圧迫しかねません。そこで、2023年の人気ランキングや費用の平均などをチェック! 先輩ママたちのリアルな声も集めたので、習い事選びにお役立てください。

子どもの習い事にかかる費用は? 数は?

子どもの習い事のさまざまな情報を発信しているwebメディア「子どもの習い事図鑑 」が0歳から小学6年生までの子どもを持つ家庭に行った調査によると、子どもの習い事の数の平均は「2.39個」。費用の平均は1人あたり「12,767円/月額」、年間に換算すると「15万3,204円」になります。習い事の費用は、月謝で考えるとそこまで高く感じられなくても、年間で考えると大きな出費です。
また、同調査によると、3歳頃から習い事を始める家庭が増加し、6、7歳でピークを迎えます。多くの家庭では始めてから少なくとも数ヵ月から数年間、習い事を続けていきますから、習い事の費用と数は熟考したいものです。
<先輩ママの声>

◆費用面も大事だけど……
「子どもが希望したダンス、私がやらせたかったピアノと英語、夫がやらせたかった水泳。5歳から4つの習い事をした結果……送迎地獄におちいりました。
平日は仕事なので土日に習い事を集中させたためなのですが、習い事だけで1日が終わる、という生活を1年間続けて心身ともに疲弊。娘に選んでもらい、ダンスと英語にしぼりました。費用面だけでなく、スケジュール面の調整も大事だと思い知りました」
(R.Iさん/小学4年生の女の子のママ)

◆習い事費の総額数百万円!!
「スイミング、絵画教室、プログラミング、英語、空手……4歳から通わせた習い事の総額を出してみたら、数百万円でした。どれもムダではなかったと思いますが、今も続けているものや、才能が開花したものはなく、もう少し厳選してもよかったと、激しく後悔」
(M.Kさん/小学5年生の男の子のママ)

◆習い事費を浮かせたかったら……
「英語教室、スイミングなど、住んでいる自治体主催のプログラムが結構あります。私が暮らす東京・世田谷区は外国人講師から学べる幼児と保護者向け講座があり、毎回抽選ではありますが、無料で英語に親しむことができます。
友人の暮らす北海道・千歳市では、市の温水プール主催の教室があり、週1回で月額3,800円なのだとか。一般的なスイミングスクールよりもだいぶ安いです。まずはホームページなどでチェックしてみるとよさそう!」
(T.Mさん/小学1年生、3年生、中学1年生のママ)

どんな習い事を選ぶ? 2023年人気ランキングをチェック!

習い事を選ぶうえで気になることのひとつに、ほかのご家庭ではどんな習い事をしているかということがあるかと思います。「子供の習い事図鑑」の調査によると、最新版の人気ランキングは以下の通りです(カッコ内の数字は割合)。

1位 通信教育・塾(オンライン含む) (20.2%)
2位 スイミング (14.3%)
3位 英会話(オンライン含む) (10.6%)
4位 ピアノ・楽器 (8.7%)
5位 武道 (6.2%)
6位 サッカー教室 (4.3%)
7位 体操教室 (4.1%)
8位 書道教室 (3.9%)
9位 そろばん (3.7%)
10位 プログラミング (3.2%)
11位 ダンス・バレエ (3.0%)
12位 少年野球 (2.7%)
13位 ミニバス (2.5%)
14位 テニス (2.2%)
15位 バレーボール (1.9%)
16位 卓球教室 (1.4%)
17位 絵画造形教室 (0.7%)
18位 リトミック(0.6%)
19位 陸上教室 (0.5%)
20位 囲碁・将棋 (0,4%)
その他 (4.9%)

対象:0歳~12歳の子供の習い事をしている家庭 対象人数:1250名 調査期間:2023年1月上旬 調査方法:インターネット回答

コロナ禍となってから人気の「通信教育・塾(オンライン含む)」が1位に。スポーツ・運動の習い事でのスイミングと3位の英会話は、ともに近年上位にランクインする、人気の習い事です。
mamaco withの中心読者層のお子さんで最も多い3歳〜5歳頃には、どんな習い事が選ばれているのでしょうか。ママたちのコメントで見ていきましょう。

<先輩ママの声>

◆3歳からスイミングに
「5歳の息子は3歳の頃からスイミングを習わせています。水泳は全身運動なので基礎体力がつくことや、代謝や心肺機能が向上することに魅力を感じています。脳の活性化にも効果があるそうで、下の子にも習わせるつもりです」
(R.Kさん/2歳と5歳の男の子のママ)

◆英会話教室に入りました
「聞くことと話すことは、幼児期に身につきやすいと聞き、英会話教室に通わせています。発音の規則性と英語のスペリングをひもづけるフォニックスという学習方法を採用している教室を選びました」
(H.Kさん/3歳の男の子のママ)

◆4歳からラグビースクールに
「夫がラグビーをやっていたことと、ワールドカップで日本が大躍進したこともあって、下の子たちふたりは4歳からラグビースクールに入りました。ふたりとも基礎体力と持久力が身につき、全体的な体の機能が向上したと感じています。足も自然と速くなりました。
また、チームプレーなので、コミュニケーション能力が上がったこともうれしい効果です」
(T.Mさん/小学1年生、3年生、中学1年生のママ)

◆水泳、英語、サッカーが人気!
「娘はまだ何もしていませんが、5歳のお兄ちゃんは水泳とサッカーをやっています。周りのお友だちの間でも、水泳、サッカー、さらに英語が人気です。
娘は歌や踊りが好きなので、ダンスやピアノを検討中。まずは体験に申し込もうと思います」
(K.Oさん/3歳の女の子と5歳の男の子のママ)

◆未就学児から習い事をするメリット
「5歳からダンス、ピアノ、英語、水泳を習わせました。習慣化がスムーズだったことと、学ぶ意欲や好奇心が育まれたことは、未就学児のうちに始めてよかったことのひとつです。進んで新しいことに挑戦し、楽しみながら学ぶ姿勢が育ちました」
(R.Iさん/小学4年生の女の子のママ)

◆4歳からスイミングと絵画教室
「スイミングと絵画教室に4歳から通わせました。もともと内気な子でしたが、習い事に行くようになって積極性が出てきたのはよかったかな」
(M.Kさん/小学5年生の男の子のママ)



習い事選びはどうしても親の期待を優先してしまいがち。でも、最も大切なのは、子どものやりたいという気持ちです。まずは体験などでお子さんの興味・関心を確かめながら、お子さんが心から楽しめる習い事を見つけられるといいですね。

文/羽田朋美(Neem Tree