こんにちは!りんごんとうです。
お子さんがいらっしゃる方の多くが
「きょうだいげんか」に悩まれたことがあるのではないでしょうか。
我が家には現在、5歳の娘と3歳の息子がいます。
息子はイヤイヤ期真っ盛りで、お姉ちゃんのもので勝手に遊び、
「返して」と言われても我が物顔で返さないこともしばしば。
それに対し娘は、怒ったり、少し泣いたりすることもありますが、
弟に優しく接してくれる方なので、そこまでの大げんかには至りません。
今は比較的平和な我が家ですが、もちろん以前からそうだったわけではありません。
ここに至るまでには、激しいきょうだいげんかと、私の心持ちの変化がありました。
■ 2歳差で第2子が生まれたときの状況
弟は、長女が2歳のときに生まれました。
そのとき私は仕事をしておらず、24時間子どもと過ごす日々を送っていました。
弟が生まれてから、娘は多少の赤ちゃん返りはしましたが、
比較的落ち着いていました。
それがだんだんと弟のお昼寝時間が減ってきて、
私が娘と遊んであげられる時間が少なくなってくると、状況が変化。
さらに、私がどんどんと活発になる弟の動きから目が離せなくなると、
娘の不満も徐々に溜まってきたことは明らかでした。
娘はもともと一人遊びをあまりせず、いつも構って欲しいタイプの子どもでした。
これまではママが相手をしてくれていたのに……と、寂しさを感じるのは当然のことです。
「上の子を優先する」と意識してはいたものの、実際にはなかなか難しいものがありました。
次第に、娘は弟の存在を嫌がるようになり、弟に手や足が出るようになっていきました。
そのとき私はこんなことを考えていました。
「このまま仲の良くないきょうだいになってしまったらどうしよう」
「娘の気持ちは分かるけれど、小さな弟に手を出すなんてどうしても許せない」
とにかく仲の良いきょうだいになって欲しいと強く願うあまり、私は感情的になり、
「弟をいじめるな!」と、2、3歳の幼い娘をひどく叱ってしまうことも。
娘の気持ちは晴れるはずもなく、弟に対する嫌悪感は日に日に強くなる一方でした。
■ けんかの対処法に関するターニングポイント
そんな状況がしばらく続き、どうしたらけんかにうまく対処できるのか、
インターネットなどで調べていました。
ある日、自分の心にしっくりくる対処法を目にしました。
それは、きょうだいのどちらもお母さんに受け止めてほしいから、
「双方の言い分をただただ聞いてあげる」というものでした。
そして、それぞれに相手の気持ちを伝えてあげるのです。
また、どうしても手が出てしまう子どもは、「抱きしめてあげる」ということが良いとのこと。
手が出てしまう背景には、その理由、おそらく悲しみといったネガティブな気持ちがあり、
その心を抱きしめることでほどいてあげるということだそうです。
たしかに娘は「弟にママを取られた」という悲しい気持ちに加えて、
その気持ちを理解してもらえないどころか、さらに叱られて辛かったのではないかということに気づきました。
■ 親である私の感情をほどく大切さ
しかし、頭で分かっていても、実際にけんかが勃発すると、
「やっぱりそんな対処ができない」と、気持ちが拒絶するのです。
けんかを見る度に自分の中に湧いてくる激しい怒りと悲しみにも疲れ、
困り果てていました。
そこで、子育てママ向けの心理学で学んだことを実践してみました。
「子どものネガティブな言動は、親が幼いときにしたかったが心に封印しているものの表れかもしれない。幼い頃の自分に寄り添う声掛けをしてみよう」という試みです。
同じく長女だった私も、妹が生まれたときに同じような経験しており、
お姉ちゃんだからと自分の気持ちを封じ込めていい子でいようとしていました。
その気持ちは封じ込めただけで消えることはなく、
子育てにおいてこんな形で表れていたのかもしれません。
すると、以前は娘が怒ったり叩いたりすることがどうしても許せなかったのに、
「そうだよね、嫌だよね、怒りたくなるよね」と娘に寄り添うことができたのです!
さらに、娘に寄り添うと同時に、
私の長年封印してきた自分の感情がほどかれていくような気がしました。
娘もそんな私の思いを敏感に感じ取り、自分が理解されていると思ったのか、
弟に優しく接する時間が増え、手や足が出ることが少なくなっていきました。
それからは、私も子どもたちのけんかを見ても必要以上に感情的になることが減り、
おおらかに受け止めることができるようになりました。
そして、今までは、私の感情的な対応がきょうだいげんかを助長していたのかもしれないと気づかされました。
■ 最後に
私は、心理学の観点を取り入れて、我が家なりのきょうだいげんかの対応を整理することができました。
子どもの行動は、親の気持ちを映す鏡なんてよく聞きますよね。
困ったことが起きたら、ときに立ち止まって自分の心と向き合ってみることも、解決に役立つかもしれませんね。
私の経験談が参考になれば、とても嬉しいです。
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