2025.02.25

手相鑑定士・美猫さんに教わる!|手相でみる子どもの性質・声かけ・得意分野

● 子育て

手相は持ち主の気質、性質、思考パターンをびっくりするくらいよく表します。
お子さんの手相をみてみましょう。
そこには、お子さんの性格や得意分野を伸ばすヒントがたくさんあります。
手相を知ることで、お子さんに合った声かけやサポートの仕方がわかり、成長を後押しすることができます。
手に触れることでスキンシップになり、親子のコミュニケーションが深まるきっかけにも。
手相を通じて、子育ての不安を和らげ、自信をもって子どもと向き合いましょう。

基本3線の解説

手相をみるときは「現在のこととこれから先のことをみる場合は、利き手」「もって生まれた気質をみる場合は、利き手じゃない方」となります。
では、まず手相の「三大基本線」といわれる3本の線を見つけることからはじめましょう。

図のように、手のひらには三本の大きな線があります。
一番上の線が感情線です。感情線は、物事をどう感じるのか・好きか・嫌いかという「情」の部分がわかります。
手のひらを横切る線が知能線です。知能線は、物事をどう考えるか・思考的にどう処理するかという「知」の部分がわかります。
そして、親指の根本を囲むように下に伸びる線が生命線です。生命線は体力があるかどうかがわかります。

基本3線をさらにくわしく

1.「感情線」でわかること
1-1.「はじめまして」の人に警戒心を持ちやすいタイプ

図のように人差し指と中指の間にぴったりと入る感情線は「身内」への愛情がとても深いひとに見られます。このタイプの感情線を持つお子さんは、「家族」が大好き。小さいながらもとても「身内」思いのお子さんです。
このタイプのお子さんは、信頼関係が築けた相手とは深く関わりますが、そうでない相手には警戒心を持ちやすい傾向があります
声かけのポイントとしては、「安心できる存在だ」と伝えることが大事です。

<声かけの例>
例:「◯◯ちゃんのこと、ママ(パパ)はちゃんとわかってるよ」
  「ママ(パパ)は、◯◯ちゃんがいてくれて嬉しいよ」

スキンシップを取りながら、安心感を言葉で伝えると効果的です。

このタイプのお子さんの良さを活かすためには、「帰ったらほっとする場所」を作ってあげることです。大人数の集団よりも、少人数や個別の関わりを持つと安心感を得やすので、習い事は、個別始動や少人数クラスが向いています。

1-2. 自分のことは後回し - お友だちに譲ってしまうタイプ

図のように、人差し指と中指の間まで到達せず途中でとまっている感情線は、蓄えた愛情を空いている部分からみんなに流してしまうので、身内に限らず、誰にでも優しいひとにみられます。
このタイプのお子さんは、人を思いやる気持ちが強く、周囲からも好かれやすい反面、自分の気持ちを後回しにしがちです。その優しさを大切にしながら、自己肯定感を育み、自分の気持ちも大事にできるようサポートしましょう
声かけのポイントとしては「あなたの気持ちも大切にしていいんだよ」と伝えることが大事です。

<声かけの例>
例:「◯◯ちゃんはとっても優しいね。でも、自分の気持ちも大事にしていいんだよ」
  「お友だちのために頑張ったけど、◯◯ちゃんはそれで楽しかった?」
  「本当に無理なときは、『ごめんね』って伝えるのも大事だよ」

このタイプのお子さんの良さを活かすためには、自分より小さな子の世話を手伝ったり、動物の世話をしたりする機会を作り、「人を助けること」で自己肯定感を高められる場を提供するとよいでしょう。
しかし、自分を犠牲にしすぎると心が疲れてしまうこともあります。
相手を思いやる気持ちと同時に「自分を思いやる」力を育てることが大切です。

2.「知能線」でわかること
2-1. 現実的で冷静な思考をするタイプ

図のように、手のひらを横切るように真っすぐ長く直線的に伸びている知能線は、勉強や習い事にじっくり取り組む熟考型のひとにみられます。考えてから動くので現実的で冷静で理性的です。
このタイプの子どもは、衝動的に行動することは少なく、慎重に考えたうえで判断し、物事を進める傾向があります。理性的で現実的な視点を持ち、論理的な思考を得意とするため、その特性を活かす関わり方が重要です。じっくり考えてから動くため、決断に時間がかかることがあるので、せかさずに待ってあげることが大切になってきます。
物事を計画的に進めるのが得意で、コツコツと努力することができます。
「計画的に進めて成功する」という経験を重ねることで、自信につながりますので、親としては、見ていてイライラするところがあるかもしれませんが、まずは信じてやらせてみることが大事です。

2-2. 感覚派 - 直感で動くタイプ

図のように、手首側に下降する知能線は、現実的なことより精神的なことの方を重視する傾向があります。論理的な思考よりも自分の感覚、直感で動くタイプです。
このタイプの子どもは、論理的な思考よりも感覚や直感を重視し、物事を「感じる」ことで判断します。現実的なことよりも精神的・抽象的な世界に惹かれ、型にはまらない発想を持つことが特徴です。
何かを決める時は、言葉や理屈・理論よりも、「しっくりくるかどうか」という「感覚」で決めます。親としては、「普通はこう」という考えに縛られがちなので、見ていてハラハラすることが多いかもしれませんが、お子さんは独自のアイデアを生み出すことができるので、音楽、絵、文章などの芸術的な分野で才能を発揮することができます。
「どうしてそう思うの?」ではなく、「そう感じたんだね」と受け止めてあげることが大切になってきます。
絵を描く、音楽を奏でる、物語を作るなど、創造的な活動を日常に取り入れるようにしてみてください。

3.「生命線」でわかること
3-1. 体力があり疲れに鈍感なタイプ

図のように、長くて太い生命線を持っているお子さんは、体力はあるので無理がききます。しかし、それは疲れに鈍感であるとも言えます。知らず知らずのうちに疲労がたまってしまっていることがあります。そのため生活面での工夫や適切な習慣を身につけさせることが重要です。
「あくびが増えたら休憩しよう」「足が重くなったらストレッチしよう」など、具体的なサインを教えるようにしましょう。
活動量が多いぶん、寝る時間が遅くなり、睡眠不足になりやすい傾向があります。決まった時間に寝る習慣をつけるようにしてください。
一般的には、「頑張ることがすごい」「最後までやり切ることが偉い」と考えがちですが、疲れを自覚しにくいところがあるお子さんに対しては、「休むことの大切さ」をしっかりと伝えるようにしてください。

3-2. 体力があまりなく疲れに敏感なタイプ

図のように、薄くて切れ切れの生命線をもっているお子さんは、体力があまりなく長時間の活動が苦手です。しかし、その分、疲れを自覚しやすく自分で体調管理ができる傾向があります。
どのようにエネルギーを使えばいいか、どのように休息をとればよいかを理解させることが大切になってきます。
たとえば、お友だちと遊ぶとき、「○○ちゃんはまだ元気なのに、自分は疲れやすい」と思いがちです。その時は「あなたはあなたのペースで大丈夫」と伝えてあげてください。
あわせて「休むことは悪いことではない」と伝え、自分の体の声を大切にすることを教えてください。

「手の開き方」でわかる性質・性格

「ちょっと手のひら、みせてくれる?」と言ったとき、お子さんはどのようにみせてくれたでしょうか。
「手相をみせるときの手のひらき方」でも性質・性格がわかります。

-1. 手のひらをいっぱいに広げてみせた

物怖じせず、好奇心が強く、子どもらしいお子さんといえます。
楽天的で、小さいことは気にしないところがあります。
やや飽きっぽいところがあるので、やらなければならないことは最後までやれるよう忍耐力と継続力をつけることが大切になってきます。

-2. 手をすぼめるようにしてみせた

感受性が強く、ひとの気持ちに敏感です。警戒心が強く、些細なことを気にする傾向があります。
口が重い傾向にあるので、何を考えているわからない時があるかもしれませんが、お子さんなりに、しっかりと考えています。お子さんが結論を出すまで待ってあげることが大切になってきます。



子どもであっても手相には「その子らしさ」が映し出されています。子育てに悩んだら、お子さんの手相をじっくりみて対話してみて。それ自体が親子コミュニケーションとなり、より強固なきずなが育まれるでしょう。

教えてくれた人

美猫(びねこ)

福岡県出身。九州大学文学部心理学科卒業。卒業後、占いを学び、心理カウンセリングと占いを融合させた「フォーチュリング®」を考案。「美猫(びねこ)」の名前で「占い師」として活動するとともに、キャリアコンサルタントとしても活躍。2019年に「手相」をビジネスツールとして活用できる「ビジネス手相」(幻冬舎:刊)を上梓。
フォーチュリングサロン&スクール Beneko