2018.12.21

義実家への帰省マナーガイド

Column

年末年始に義実家に帰省する方は少なくないでしょう。正直なところ不慣れで不安というママもいると思いますが、夫のご両親との関係は今後ずっと続くもの。赤ちゃんが生まれたことで、関わりがより密になる場合も多いので、おたがいに気持ちよくお付き合いできるよう心がけたいものです。
そこで、先輩ママやパパたちの声をまじえながら、義実家に帰省するときのマナーや好感を持たれるコツをご紹介します。

1.服装や手土産のマナー

せっかくの帰省だからおしゃれに着飾って行きたいというママも多いはず。もちろん、お正月であれば普段着でなくよそ行きスタイルで伺うのがベターですし、お正月でなくても、行き帰りはいつもよりおめかししたいもの。しかし、滞在中はお手伝いをすることを考えて、動きやすい服装を心がけるのが賢明です。また、手土産は飲み物や食べ物などが無難。金額の目安は3000円から5000円前後がよいでしょう。あらかじめ義父母の好みをリサーチし、「お父さんがお好きだと聞いていたので」などと一言付け加えて渡すと、よい印象を与えます。


〈先輩ママの声〉

◆ダメージデニムは厳禁!
「結婚してすぐの若かりし頃、穴の開いたダメージデニムで義実家に行ったところ、“これで新しいズボンを買いなさい”と義母に1万円札を握らされて、恥ずかしいやら申し訳ないやら……でした(笑)」(R.Mさん/10歳の女の子のママ)

◆エプロン持参で行きます
「お正月はワンピースなど、よそ行きの服装で帰省しますが、エプロンがあればよそ行きでもお客様感が薄れます。食器洗いなどのお手伝いができるので、必ず持参するようにしています」(U.Kさん/2歳と4歳の男の子のママ)

◆手土産は紙袋から出して渡して!
「手土産を渡すときは紙袋から出すのがマナー。きちんとできると好感度がアップしますよ!」(R.Oさん/4歳の女の子のママ)

◆甘いお菓子は注意が必要!
「地元の銘菓を手土産に差し出したところ、持病のため甘いものを食べられない義母が一瞬困惑した表情に。夫に事前のリサーチしておけばよかったと後悔しました」(S.Eさん/2歳の男の子と9歳の女の子のママ)

2.お手伝いや生活習慣の注意点

食事の支度や後片付けなどは手伝うことを基本と考え、ほかにも「何かお手伝いできることはありませんか?」と、頼まれなくても自分から積極的に声かけるといいでしょう。赤ちゃんの月齢が低いほど、「赤ちゃんのお世話があるから手伝わなくていい」と言ってもらえる傾向にありますが、それでも一声かけるのがマナーです。また、生活習慣で注意したいのが、起床時間。休みだからといつまでも寝ているのは避け、早起きを心がけましょう。夜中の授乳や夜泣きなどで早起きがつらい場合は、あらかじめ夫に話しておいてもらうといいかもしれません。


〈先輩ママの声〉

◆滞在中、手伝わずに後悔
「義実家への初めての帰省。“何か手伝った方がいいのかな……”と思いつつも、言い出せずにモジモジ。結局、5日間の滞在中、何もせずに終わってしまいました。長い滞在で義実家の負担も大きかったと思うと、後から申し訳ない気持ちでいっぱいになりました」(M.Tさん/1歳の女の子のママ)

◆おせち作りをお手伝い
「毎年お正月は栗きんとんやごまめを手作りする義母。さつまいもの裏ごしは力がいるので、私の役目です。一年目は義母ひとりで作ってくれていたのですが、二年目に思いきって“手伝わせてください!と声を掛けたことがきっかけになりました。”義母とおしゃべりしながら作業するなかで、義母との距離も縮まりました」(S.Yさん/2歳の女の子のママ)

◆“生活を共にしている”という気持ちを持つ
「義実家の滞在は、遊びに来たのではなく、何日間か義父母と生活を共にさせてもらっていると考えるようにしています。そうすると、おのずと家事を手伝おうと思ったり、義父母の生活習慣に合わせようという思いが芽生えたりして、おたがいに気持ちよく過ごすことができます」(S.Eさん/2歳の男の子と9歳の女の子のママ)

◆何でもやってくれる義母にはとことん甘える
「うちの義母は料理も掃除も、家事全般自分でやらないと気が済まないタイプ。私をキッチンにも入れてくれません。そうときたらすべておまかせするのがおたがいのため。ただし、“このおかず、すごくおいしいです!お義母さん、すごいですねー!”などと、よろこびの気持ちや感謝の念をしっかり表現するのが大事です。(R.Iさん/4歳の男の子のママ)

3.義両親とのコミュニケーションポイント

気構えて接してしまうと堅苦しくなり、親しくなるチャンスを逸してしまう場合も。笑顔でハキハキと受け答えすることが大事です。笑顔で会話しているうちに肩の力も抜け、自然体で接することができるようになるでしょう。
また、食べさせていないものを与えてしまうなど、子育ての方針の違いに困ることは多いようです。そこで、「ここに関しては、良しとしよう」「ここはハッキリと伝えよう」と、パパと方向性を予め決めておくのがオススメです。


〈先輩ママの声〉

◆食事の時間をコミュニケーションの場に
「食事のときは最近の娘の様子を中心に、自分から話題をふって義父母に話しかけるようにしていました。最初は無口だったお義父さんとも、最近は会話が弾むようになりました」(T.Oさん/3歳の女の子のママ)

◆頻繁にメールや電話をする
「会うのは半年に一回でも、一ヵ月に数回はメールや電話で近況報告をしています。娘はおじいちゃんおばあちゃんと電話で話すのがうれしそうで、義父母にとっても楽しみになっているようです。頻繁にメールや電話をしているおかげで、久しぶりの気がしません。滞在の後は、もちろんメールでお礼のメッセージを送っています」(R.Oさん/4歳の女の子のママ)

◆ジュースは1日1本まで
「ジュースは与えていないのですが、おじいちゃんおばあちゃんは、毎食のたびに与えようとします。そこで、“虫歯の心配もあるので1日1回でお願いします”と伝えました。ポイントは、ジュースを与えてくれることに感謝しつつ、こちらの希望を伝えることです」(S.Yさん/3歳の女の子のママ)

◆義実家に行ったときだけは目をつぶる
「午後8時就寝の習慣も、チョコレートやアイスなど、甘いおやつはNGというルールも、実家に行ったときはOKにすることにしました。最初は我が家でのルールを義実家でも貫きたい一心でしたが、気にしすぎるあまりにストレスになったり、義父母とギクシャクしたりするのも嫌だったので、帰省したときくらいは……と考えるように。おかげで気持ちがラクになりました」(K.Uさん/2歳の男の子のママ)



気づかいも度が過ぎるとおたがいに疲れてしまうので、最低限のマナーをわきまえつつ、義両親とは無理なく円滑なコミュニケーションをとりたいものですよね。
「いつか大人になったわが子がパートナーを連れてきたとき、こんなふうに接してもらいたい」と思うようなコミュニケーションを心がけると、うまくいきそうです。
まずは肩の力を抜きつつ、自然体の笑顔で!素敵な年末年始をお過ごしください!!