take

12歳中1の男の子がいます。共働きの妻と家事分担を等しく分け合ってます(泣)なに作ろうかと毎日、夕食の献立のことばかり頭に浮かんできます。

2019.10.07

ロールキャベツ

Diary

暑さも和らぎ朝晩は大分秋めいてきました。そんな中、昨日は夏の忘れもののようにセミがまだ鳴いていました。皆様いかがお過ごしですか。こんにちはtakeです。今回は食欲の秋ということで食についてのお話です。

2年ほど前のことです。
息子が昨日○○君のうちで食べたロールキャベツが美味しかったとうれしそうに話してくれました。もし給食で出ていなければ、ロールキャベツはそのとき初めて食べたのかもしれません。

我が家は共働きうえ、平日バラバラに休むので、3人が一緒に休みという日は月に1度あるかないかです。そんなわけで外食はあまりしませんし、夕食は早く帰る方が作るというのがルールで、たいてい15分程度でチャチャッとできるものか惣菜で済ませています。

そのとき以来、せめて休みの時は1時間以上かかる料理を作ることにしました。もともと料理することは苦にならないタイプなので、面倒な時もありますが、ビール片手にバーベキュー気分で作っています。圧力鍋も買ってしまいました。

きっかけを作ってくれたロールキャベツは特別なメニューとなりました。
じつは子供の時から母の作ってくれたロールキャベツは、あまり好きではありませんでした。キャベツの芯、葉の固さが苦手で、中の肉もパサパサだった印象がありました。
私の母はいろいろなものを作ってくれましたし、料理も上手でした。そんな母が作ってくれた料理なので、母の腕というよりもロールキャベツという料理自体が今一なのだと思っていました。
そんな時ふと、ロールキャベツのことを洋食のご馳走って言っている人がいるし、そもそもあまり美味しくなかったらメニューとして残っていないよな…当たり前のことに気が付きました。

ロールキャベツを作ってみることにしました。先ずネットで作り方を調べました。イメージはハンバーグをキャベツで巻き、じっくり煮込むのは大変なので、圧力鍋で30分煮るというものです。

ハンバーグのタネには、たまたまあった使い残しのエリンギをみじん切りにして、玉ねぎと一緒に炒めたものを入れました。塩コショウ、ナツメグを入れ、ちょっと火を通して柔らかくなったキャベツで巻きます。固いキャベツの芯は削ぎ切りにしました。あとは圧力鍋にコンソメ、ローリエを入れ、沸騰して圧がかかったら、タイマーを30分にセットしました。30分経ったら十分に圧を抜いてからふたを開け、塩コショウで味を調えます。

夕ご飯、妻はまだ帰ってこないので2人で先に食べます。息子がロールキャベツをほおばりました。ちょっと緊張します。超うまい!」息子はちょっと失敗してもいつだってたいていこう言ってくれます。でもこの声を聴きたくて料理しているのかもしれません。よく作る料理はオムライス、ハンバーグ、ミートソース、カレーライスといった誰のために作っているのかわかりやすいメニューばかりです。
以前作っていたのは、なめろう、かつおのたたき、もつ煮込みなど居酒屋のメニューみたいな料理ばかり作っていました。

自分で食べてみても我ながらうまくいきました。ロールキャベツは、ちょっと煮過ぎたかなぐらいに口の中でとろけました。これがロールキャベツか…美味いもんだ。

その時、なぜか母の顔が浮かびました。窓の外に広がる夜空にそっとつぶやきました。
「母さん。煮込みが足りなかったんだよ。」