とがわ

11年間の保育園の送迎が終わり、いよいよ下の娘も小学生になりました!小6の息子と小1の娘が仲良く登校してくれますように!

2020.06.25

息子の蚕

Diary

小学校3年生の息子は今、授業で蚕を育てています。

初めて蚕を家に連れ帰ったのは2週間ほど前の週末、2匹の蚕はまだ小さく、桑の葉を練った餌をモリモリ食べ、息子は糞の掃除に勤しんでいました。
ちなみに、管理が楽だから練り餌を与えているんだと思いますが、「葉っぱを食べさせるとおいしすぎて(練り餌を)食べなくなっちゃうからだめなんだー」と息子が言ってました。

やはり生き物が食べ、動いて糞をし、まさに生きている姿を見てしまうと心配になることがあり、息子に尋ねました。
「この蚕、まゆになったら殺さなきゃいけないんじゃないの?」
「そうなんだよ」と息子。
蚕を殺したくないと先生に話してみることにしました。

結果は・・「蚕は殺さなきゃいけないんだよー。だって」と息子。

蚕は脱皮をし、前週よりも倍以上の大きさになり、虫が苦手ではない私も一瞬ギョッとしてしまいました。

息子はせっせと世話をして、週末以外も先生に許可をもらい連れ帰ってきました。「先生がまた蚕くれた」とついには4匹に。

そして先日、ついに蚕がまゆを作り始めました。
仕事帰りに息子から電話があり、
「お母さん!蚕が2匹まゆになった!いい考えがあるんだよ、先生にまゆを1個しか渡さなければいい」
うまくいくかわからないけどいい考えです。


帰ってから息子と蚕たちを観察しました。
4匹中2匹は完全なまゆになっていて、3匹目はうっすらまゆを作り始めていました。時間をかけて観察すると、まゆの中で動きながら口から糸を吐き、まゆを作っている様子が見えました。

私自身が蚕に触れるのは数十年ぶりのことですが、改めて感激してしまいました。ふ化から1か月足らずの間に蚕はひたすら葉を食べ、脱皮をし、親に教わることなくまゆを作るんです。
蚕たちが送る一生が美しいサイクルだと思いました。

まあ、大半のまゆが茹でられてしまうわけで、生まれてきた目的を達成せず殺されてしまうことがかわいそうではありますが・・。

息子が羽化までこぎつけたい蚕はなんとか守れるでしょうか。
様子を見守りたいと思います。