2020.08.28

涙あり、笑あり! 先輩ママ発!「イヤイヤ期」「魔の2歳児」エピソード集

Column

2歳前後にあらわれるイヤイヤ期。泣いても笑っても、ただかわいい赤ちゃん期が過ぎ、少しずつ言葉が操れるようになってきた頃……。わが子の驚くような行動の数々に、戸惑うママやパパも多いでしょう。
「魔の2歳児」とも言われるこのイヤイヤ期は、2歳頃から言葉の発達が急速に進み、お子さんの中で「自己」が芽生えてくることが大きな理由だそう。
自己主張の始まりは、自立への第一歩となる大切な発達過程のひとつなのですが、毎日「イヤイヤ」の繰り返しでは、さすがにママもパパも疲れてしまいますよね。
そこで、イヤイヤ2歳児を子育て中のみなさんがホッと癒されるような、先輩ママたちに聞いた体験談を、ちょっと笑えるエピソードも交えてご紹介します!

イヤイヤ期、わが子のびっくり行動ベスト5

まずは、イヤイヤ期のお子さんたちが実際に行った、驚きの行動をランキング形式でご紹介します。
これを読めば、うちはまだまだ……と思えるかも!?

5位 匿名アーティストの正体は?
「現在2歳5カ月。目下、イヤイヤ期を爆走中の息子の最近のお気に入りの遊びはお絵かきです。
ある日のこと、床に油性ペンで歪んだ○と、顔らしき落書きが。すぐに除光液で消しました。またある日は、廊下の壁に赤いクレヨンと緑のクレヨンで3本の線が。水で落とせるクレヨンでよかったです。
先日、掃除をしようと家具を移動したら壁と家具の隙間に水性ペンで描かれた、顔らしき絵が。いつの間にこんなところに…とびっくり! 何度も何度も“絵はお絵かき帳に描こうね!”と言い聞かせているんだけどなぁ。我が家にはバンクシー※がいるね、と夫と話しています」
(T.Sさん/2歳の男の子のママ)
※英国を拠点とする匿名の路上芸術家

4位 小さな体のどこにそんな力が?
「娘が2歳7カ月のとき。夜、“寝たくない”といって遊び出すので困った時期がありました。下の子は当時5カ月。夫は毎晩遅くワンオペ状態。授乳もあり、私はへとへとでした。
ある夜、いつものように“絶対寝ないもーん!”と寝室を飛び出した娘。すぐに後を追おうにも、赤ちゃんが起きてしまい、授乳させていたら、私も寝落ちしてしまったのです。
その後ハッとして目を覚ますと、娘の姿がない! あわててリビングに行くと、ラグに本が何十冊も並べられていて、廊下の本棚はすっからかんに。その横に、スヤスヤ眠る娘の姿がありました。ハードカバーの本や判型の大きな写真集や画集など、全部で70冊はあったと思います。それをすべて引っ張り出して、廊下から持ってきたとは。
標準よりも体の小さい娘がひとりですべてやったと思うと、叱るよりも“がんばったね”と声掛けしたくなりました」
(M.Mさん/2歳の男の子と4歳の女の子のママ)

3位 “お姉さん”になりたい娘
「3歳のお誕生日までもうすぐという頃。娘は急に“お姉さん”になりたがるようになりました。
朝の洋服選びに始まり、朝食のコップやスプーンを取るのも全部“自分で”。少しでも手を貸そうものなら癇癪を起こして手がつけられなくなるので、できるだけ本人にやらせていました。
すると自分でできることが増えて嬉しくなったのか、娘の“お姉さん化”はさらに加速。ある日は私の口紅を顔中に塗りまくってメイクを楽しんだり、おしゃれな髪型にしたいと前髪を工作バサミでざくざくにカットしたり、またある日はお手伝いをすると言って、目を離した隙にリビングの床を水浸しにしたこともありました(雑巾がけのつもりだったらしい)。
やりたい放題やって満たされのか、その後、“お姉さん”願望は一気に消沈。今度はプリンセスになるんだと張り切り出しました(笑)」
(S.Sさん/5歳の女の子のママ)

2位 保育園での姿に衝撃!
「息子が2歳9カ月頃のエピソードです。
食事の時間になっても食卓につかない、ついたとしてもごはんで遊んだり、少しすると立ち歩いたり。できるのに“やって”と甘えてくるかと思ったら、手を貸そうとすると“自分がー!”と泣きわめいたり…。イヤイヤ期って、こんなに大変なものなのかと心が折れそうになっていたある日のこと。
保育参観があり、変装して園での姿を見る機会に恵まれました。園でもさぞかし暴れているのだろうと思うとドキドキだったのですが、目の前の息子は、模範園児そのもの。
転んで泣いたお友達がいればそっと駆け寄り、いいこいいこ。給食では誰よりも早く席につき、背筋をピーンと伸ばして“いただきます”。もちろん立ち歩いたりもせず、集中して完食。
にこにこしながら、落ち着いて生活しているではありませんか! あまりに驚き、その後の面談で担任の先生に家での様子を話し相談しました。
園ではモンスター、家庭では優等生と、態度が逆転しているのであれば心配だけど、現状まったく問題ないとの回答。おうちの方を心から信頼し、リラックスして生活できているあらわれとのことでした。“今はそこにイヤイヤ期も重なってママはしんどいけれど、協力して一緒に乗り越えましょう!”と言ってもらえて、少し安心。
それにしたって、別人格のような息子の姿。あの衝撃は、一生忘れないと思います」
(K.Tさん/3歳の女の子と4歳の男の子のママ)

1位 落とし物のその先にあったものは……
「洗濯物を干し終えてリビングを見ると、先ほどまでおとなしくブロックをしていた息子の姿がない! 
キョロキョロすると、床に脱ぎたての紙オムツが。さらにその横に、見慣れぬ物体が……。まさかの、う○ちでした。
さらにその先にももう1つ、続いてもう1つ。後を追っていくと、トイレにたどり着き……開け放たれたトイレのドアから覗くと、便器に一生懸命登ろうとするお尻丸出しの息子の姿がありました。
う○ち爆弾のことは忘れて、思わず大笑い! その頃、なんでも自分でやりたがるようになっていた息子。トイレもひとりでやりたかったんでしょうね。そんな息子の気持ちを思ったら、今度はジーンときてしまいました。
(S.Wさん/1歳の女の子と4歳の男の子のママ)

魔の2歳児への接し方。家族の神対応、珍対応

続いて、家族が見せた、イヤイヤ2歳児への対応についてお聞きしました。
すぐれた対応に、まさかの対応まで……ぜひご一読ください!

子育てで重要なことを気づかせてくれた母
「娘がイヤイヤ期真っ盛りの2歳半の頃、友人の結婚式に夫婦で参列することになり、娘を実母に預けることに。
とにかく“ヤダ”の一点張りだし、言うことを聞かせようとすると癇癪を起こして大変。母に迷惑をかけまいと、披露宴が終わるとすぐに帰宅。
ところが、玄関のドアを開けて聞こえてきたのは、娘が楽しそうに笑う声でした。
最初は“ごはんいらない!”と言っていたそうですが、母が“おばあちゃんは先に食べているから、食べたくなったらおいで!”と言うと、10分くらいして席につき、おとなしく食べ始めたとのこと。
お風呂も入らないと言ったので、“おばあちゃんは、○○ちゃんと入りたかったけれど…でも、今日は入らなくっていいか!”と言ったら、“やっぱり入る”と自分から言ったそう。
母いわく、“こちらが引くと、娘自身が自分でしっかりと考えて、どう行動するかを決めていた”とのこと。その言葉を聞いて、ハッとしました。私は、娘が“ヤダ”と言ったとき、言うことを聞かせることに必死で、娘に考えさせてあげることはおろか、なぜ娘が“ヤダ”と言うのか、その理由に耳を傾けることすらしていなかったなぁと反省。
忙しい日々の中で、毎日母のようにおおらかな接し方はできなくても、もう少し娘の視線で、さらに肩の力を抜いて娘と向き合いたいと思った瞬間でした」
(H.Yさん/小2の女の子のママ)

新型コロナの外出自粛で、息子のイヤイヤタイムスケジュールに合わせる日々に
「朝はごはんを食べさせるのも一苦労だし、靴を履かせるのも大変。ヘルメットをかぶることも、自転車に乗るのも嫌がり、保育園への道のりは、長く険しい……。
そんな毎日なので、平日は朝から“早くして!”を連呼しまくり、ストレスMAXでした。
そんな中、突然の外出自粛。仕事はリモートワークになり、保育園も登園自粛となりました。
オンライン会議や自宅での事務作業はあるものの、夫婦で協力しながら育児や家事を行い、時間にゆとりが生まれました。その頃から、夫は息子のイヤイヤスケジュールに合わせるように。なんでも嫌がるので、ひとつの行動にものすごく時間がかかるのですが、文句も言わず、そのひとつひとつにじっくり付き合ってあげていました。
服を着替えるのに20分。お風呂に入るまで30分。食事を食べ終わるまでに1時間半。その間、一度も“早く!”と言ったり、叱ったりすることもありませんでした。
すると、半月くらいした頃から、息子のイヤイヤが少しずつ収まってきたんです。
“ヤダ”と言わずにできれば私たちも褒めるので、その相乗効果で、息子はさらに変わっていきました。
今ではすっかりコミュニケーションが取れるように。イヤイヤ期の息子に丁寧に向き合ってくれた夫に感謝です」
(R.Oさん/2歳の男の子のママ)

パパの豹変ぶりに、固まる息子
「2歳を過ぎた頃からイヤイヤがひどくなり、ごはんを食べようと言っても“ヤダ!”、保育園に行こうと言っても“ヤダ!”、自転車に乗ろうと言っても“ヤダ!”。“ヤダ”のオンパレードに、当時はほとほと疲れていました。
毎晩遅く土日にしか息子に接しない夫に相談したところ、「自分の今の状態を客観的に見ることができたら、そのひどさに気づき、変わるはずだ」と言い、息子の前で突如イヤイヤを演じ始めたのです。
「パパ、ごはんだよー」と言うと、大きな体で床に寝転び、「ヤダ〜!絶対に食べない!」とわめく。「パパー、お風呂だよー!」と言うと、頭をかきむしりながら、「ヤダヤダ〜!入りたくないっ!」と地団駄を踏む。
そのおぞましい姿に、息子は口をぽかんと開け、固まっていました。
「しゅんちゃんがいつもやっていることを、パパもマネしてみたんだよ。ね、おかしいだろ?」と、夫。おかしいのはパパの方だけど……という言葉は飲み込みつつ、その様子を見守る日々。
その後、息子のイヤイヤは少しだけマシになりました」
(K.Aさん/2歳の女の子と6歳の男の子のママ)

強烈おばあちゃんに、目がテン!
「私の母はちょっと変わっています。よく言えば陽気……ということにしておきますが、昔からテンションが高く、友だちの間でも有名でした(汗)。
息子がイヤイヤ期に入った2歳のお正月に実家に帰省したときのこと。ごはんをあげればぐちゃぐちゃにする、水をあげればひっくり返す……と、手がつけられないほどイヤイヤがひどい時期でした。
案の定、実家でもイヤイヤ全開の息子。そんな息子への母の対応が強烈過ぎて、今でもときどき思い出します。
まず、食事中は「♪ごはんをぐちゃぐちゃにすると〜バァバが鬼になるっ、鬼になるっ」と、自作の謎の歌を歌いながら、登場します。しかもおかしな振り付きで。思わずごはんを握る手も止まるほどの、ハイテンション。夫は横で必死に笑いを堪えていました。
寝るのを嫌がれば、「♪寝ない子だぁれだっ!そんな子は、バァバの布団に連れてくぞっ、連れてくぞっ」と、やはり歌い踊りながら現れ、息子をおびえさせました。
おばあちゃんの歌とダンスがよっぽどイヤだったのか、帰省した1週間で、息子のイヤイヤは驚くほど落ち着きました」
(Y.Hさん/0歳の女の子と3歳の男の子のママ)



我が子のイヤイヤ期。思わず声を荒げてしまったり、泣きたくなってしまったりする日もあるでしょう。そんなときは、ここで紹介した先輩ママたちのエピソードを思い出していただけたら幸いです。
みなさん、同じようにお子さんのイヤイヤ期を経験してきた仲間です。そして、そんな先輩ママが口々に言っていたのが、「イヤイヤ期も必ず終わりが来る」という言葉。
いつか笑い話になったり、なつかしく思える日が必ず来ると言っていました。その言葉を胸に、一緒に乗り越えていきましょう!