2021.01.29

魔の2歳児が終わったと思いきや…。「第一次反抗期の3歳児」とどう向き合う?

Column

「魔の2歳児」と呼ばれる、2歳前後にあらわれるイヤイヤ期。ようやく3歳になり、これでラクになる!と思いきや、反抗がおさまらず、むしろ激しくなるお子さんのことを、「悪魔の3歳児」と呼ぶことがあるそう。終わりの見えないイヤイヤに、泣きたくなるママやパパも多いのでは。
そこで今回は、悪魔の3歳児を乗り越えた先輩ママの体験談をご紹介します。同じ思いを経験した仲間がいるということが、みなさんの励みになれば……そんな思いでお届けします!

あれには困った! トホホエピソード

2歳児より体力がつき、思考力もつく3歳児のイヤイヤの威力を痛感する体験談です。

公道に散乱していたものは……
「ごはんの時間だからテレビを消すように言ったところ、まだ見たいとゴネる息子と消そうねと言う私の間で押し問答に。息子が泣き出したので私がスイッチを消すと、それが気に食わなかったのか、さらに大きな声を張り上げながら大泣き。しばらく放っておいたら泣き止みました。
その後、洗濯物を取り込むためにベランダに出て、ふと下を見ると、謎の白い物体がいくつも落ちていました。よく見ると、紙オムツ! 慌ててオムツケースを見ると…最近買ったばかりのトレーニング用の紙オムツが1枚もない。硬いものでなくて本当によかったと思いつつ、本当に困らせることをやってくれたな〜と、3歳児の思考力があなどれないことを感じました」
(Y.Tさん/5歳の男の子のママ)

これが本当の地獄ドライブ
「夏休みの帰省の帰り、大渋滞に巻き込まれてしまいました。DVDを見せながら気分転換をしていたのですが、こともあろうに、息子が一番大事にしているDVDを忘れてしまったんです。それが発覚した途端、火がついたように泣き出した息子。“いやだぁぁぁー” “取ってきてぇぇぇー”と叫ぶは、ものすごい勢いで運転席を蹴りつけるはの大騒ぎ!
どこにも逃れられない密室空間で、1時間以上、息子の絶叫は続き、まさに地獄。体力がついたから、1時間平気で暴れられるんですよね…。夫も私も、渋滞と息子のWパンチでぐったりでした」
(Y.Rさん/1歳の女の子と4歳の男の子のママ)

思わずクスッ!&ほっこりエピソード

第一反抗期まっただ中の3歳児のお世話は本当に大変だけど、つらいことばかりじゃない! そんな体験談をご紹介!

娘の登園スタイルに驚き!
「保育園でおままごとが流行り、頭に三角巾を巻いてエプロンをつけ、紐でぬいぐるみをおんぶしながら遊んでいた娘。その衣装がよほど気に入ったのか、自宅でも園と同じ格好にしたいと言うように。
最初は付き合っていたのですが、そのうちごはんのときや寝る前、保育園に行く前にも要求してくるようになって。要求をはねのけると癇癪を起こすので、仕方なくおままごとの格好をさせて寝かせて、寝入ったところでエプロンやおんぶ紐を外したり、衣装のまま登園したり…という日々でした。
ある日、エプロンと三角巾を洗濯したんです。まだ乾燥機の中だったので、さすがに諦めるだろうと思っていたその矢先…さあ、保育園行こう!と振り返ると、そこには夫のランニングをエプロン代わりにし、こともあろうに私のパンツ(下着の)をかぶった娘の姿!“これで園に行く!”とゆずらない娘と、止まらない笑いのせいで、しばらく出発できませんでした」
(K.Kさん/4歳の女の子のママ)

悪い子扱いしてごめんね!
「何を言ってもヤダ!を連発。自分の思い通りにならないと、すぐに泣きわめく。そこに赤ちゃん返りが重なった長男。生まれて間もない妹に危害を加えやしないかと、ヒヤヒヤする日々を送っていました。
ある日、食事中に“これ食べたくなーい!”と、いつものイヤイヤが。私の見ていない隙にお皿のにんじんをポイポイ床に捨てるので、今回ばかりはと、食べ物を粗末にしてはいけないことをきつく言い聞かせました。さらに、“にんじんが、ゆうくんの元気を作ってくれるんだよー!”と伝えました。
別の日、家事をしていたら、眠っていた娘の泣く声が。息子の姿もなく、慌てて隣室のベビーベッドに駆けつけると……。娘の顔のまわりににんじんが3本!お供えされていました(笑)。
“みーちゃんの元気も作ってくれるよね!”息子がそう言った途端、涙腺が崩壊。思わず息子のことを抱きしめて、この子が赤ちゃんに危害を加えるんじゃないかと心配したことを心の中で謝りました」
(T.Iさん/1歳の女の子と4歳の男の子のママ)

“天使の4歳児”が待っている!

反抗期の先には何がある? こちらの体験談を読めば、元気が出そう!

“意思の疎通”がキーワードに
「いったん癇癪を起こすと止まらないので、一時は腫れ物に触るようにしながら接していた、息子の3歳当時。ところが4歳のお誕生日が近づく頃から少しずつ落ち着いて過ごせる日が増え、いつの間にか“会話でわかる子”に。
それまでは思い通りにならないと癇癪を起こしていたのが、会話で解決できるようになったので、びっくりするくらいコミュニケーションが取りやすくなり、楽になりました。意思の疎通ができるってすごい!と実感しました」
(Y.Rさん/1歳の女の子と4歳の男の子のママ)

「できた!」の積み重ねで心も成長
「息子の反抗期が落ち着いたのは、オムツが取れたことや、ベビーカーを卒業したことが大きく関係していたように思います。“おねしょせずに起きられた” “長い距離を自分の足で歩けた”…そんなふうにできることが増え、自信をつけていく中で、心も大きく成長したのかなと感じています。
お子さんの“一人でやってみたい”という欲求と、“一人でできた”という達成感をバランスよく満たしてあげることが、天使の4歳児への一歩に繋がるような気がしています」
(Y.Tさん/5歳の男の子のママ)



体力も思考力も2歳のときよりパワーアップしているがゆえに、ママやパパの苦労も倍増する“悪魔の3歳児”。今まさに直面しているママやパパのみなさん、毎日本当におつかれさまです。そう遠くない未来に、「あんなこともあったねー」と、笑い飛ばせる日が来るはず! 
その日を思い描きながら、一緒にがんばっていきましょうね。