岐阜県東濃地方の特産品である栗を使った菓子をメインとする、来年で創業60周年を迎える恵那市の菓子店〈恵那川上屋〉。創業時から販売しているという自慢の銘菓「くり壱」の味わいや魅力、特徴について、〈恵那川上屋〉の二子玉川 東急フードショー店で店長を務める林さんにお話を伺いました。
ーまずはブランドの紹介から。〈恵那川上屋〉はどんなブランドですか?
林さん:岐阜県恵那市にある恵那山の麓に店舗を構え、地域と文化、人と知恵、歴史と未来をつなぎ、かけがえのない日本の栗とお菓子の文化を創造している、東濃地方の特産品である栗を使った菓子をメインとする菓子店です。1964年創業なので、来年で60周年。100年先も栗菓子が愛される未来を目指し、地元のお客様や地元の農家、そして全国の栗生産者の皆さまに喜んでいただけるように努力を重ねてこれまで歩んできました。
ーお菓子作りにおけるこだわりはどんなところでしょうか。
林さん:いろいろと手を加えるというより、親しみやすく、どこか懐かしい、素朴でシンプルなお菓子を作ることを大切にしています。栗本来のおいしさをしっかりと伝えることが第一ですね。
ーでは、おすすめの商品を教えてください!
林さん:はい。こちらの「くり壱」です。
林さん:弊社の創業者が開発した商品で、「栗のお菓子で一番になってほしい」という思いを込めて名付けられました。
ー具体的にはどんな商品ですか?
林さん:栗と砂糖だけを使った岐阜の郷土菓子「栗きんとん」を中にぎっしりと入れ、北海道産小豆を使ったこしあんの蒸し羊羹で包んだ商品です。栗きんとんを使った商品は他にも多数ありますが、「くり壱」に合った栗をセレクトし、炊き方、炊く時間、裏ごしした栗の粒の大きさなどにこだわった、炊き上げの技術を駆使して作られた味わいには自信があります!
ーまわりを葉っぱで包んでいるのも特徴的ですね。
林さん:抗菌作用のある朴葉を巻いています。ほんのり香りを移しているのも味わいの特徴ですね。岐阜には郷土料理の「朴葉寿司」があり、朴葉が比較的ポピュラーな存在だということもあって、朴葉を巻いたこの形に行き着きました。
ーお客様に味わってほしい、一番のポイントはどこですか?
林さん:いっしょに食べたときに絶妙なバランスで口の中に広がっていく、栗きんとんと羊羹のハーモニーですね。甘さ控えめなので、どなたにも好まれると思います。
ー食べ方についても教えてください!
林さん:朴葉を剥がし、お好みの大きさにカットしてお召し上がりください。和菓子なのでもちろんお茶ともよく合いますが、コーヒーや紅茶とも相性がよいのでおすすめですよ。朴葉の香りも楽しみながら、ゆっくりと味わってください。
ーちなみに二子玉川 東急フードショー店では、他にはどんな商品を販売しているんですか?
林さん:二子玉川 東急フードショー店では、和菓子だけでなく洋菓子も販売しています。栗を使って店内厨房で作った、二子玉川店オリジナルケーキの数々や季節ごとに変わるできたてモンブラン、世田谷土産の「ニコタマサブレ」やキャラメルをサンドした「アンガディーネ」、ほろほろ食感のクッキー「ポルボローネ」など、二子玉川 東急フードショー店オリジナル商品も多数扱っていますので、店頭では意外な栗菓子との出会いもあると思いますよ。
ーでは最後に、東急百貨店のお客様へのメッセージをお願いします。
林さん:〈恵那川上屋〉の商品の中でも、「くり壱」は創業当時からある一番人気の商品で、自信をもっておすすめできる味わいなので、この機会にぜひ一度、贈り物に、ご自分用に、お試しいただければと思います。そして、これをきっかけに二子玉川 東急フードショー店にも足をお運びいただければうれしいです!