その独創的な感性と確かな技術によって生みだされるスイーツの数々で、“パティスリー界のピカソ”とも称されるピエール・エルメ氏。彼のブランド〈ピエール・エルメ・パリ〉の今年のバレンタインコレクションの魅力や詳細について、東急百貨店の菓子担当アシスタントバイヤー、米山に詳しく聞きました。
〈ピエール・エルメ・パリ〉はどんなブランド?
ー改めて〈ピエール・エルメ・パリ〉の紹介をお願いします。
米山:21世紀のパティスリー界を先導するピエール・エルメ氏は、常に創造性あふれる菓子作りに挑戦し続け、多くのスイーツファンから絶賛を浴びるとともに、同業のパティシエたちからも畏敬されています。その鬼才ぶりは世界的に認められ、ヴォーグ誌から"パティスリー界のピカソ"と称賛されました。1998年に世界で初めて東京に出店した自身のブランド〈ピエール・エルメ・パリ〉は、すっかりおなじみですね。もちろんバレンタインでも毎年大人気です!
ー今年のバレンタインはどんなテーマが掲げられているのでしょうか。
米山:今年のテーマは「甘い記憶」です。人生という旅で出会った人、もの、スイーツ、出来事。そういった、いつまでも覚えていたい素敵な思い出のひとつに、今年のバレンタインがなりますように、という願いが込められています。
新作も登場する今年のバレンタインショコラ
ーでは今年のバレンタインコレクションの紹介をお願いします。
米山:まずはこちらの「アソリュティマン ド ショコラ」から。
5個入り 2,700円(税込)
8個入り 4,320円(税込)
米山:ショコラはピエール・エルメ氏の大好きな素材のひとつで、彼のショコラには独特の輝きやまろやかさ、芳香がありますね。こちらは5個入りと8個入り。その中で、ティムットペッパーのアクセントを効かせた「エコー」と、ピスタチオ&オレンジフラワーの組み合わせの「アーリア」が今年の新作です。
米山:他にも、ブランドを代表するスペシャリテ、ローズとフランボワーズ風味の「イスパハン」、ブランドの代名詞であるマカロンと組み合わせたフランボワーズ風味の「ショコラ オ マカロン クロエ」、パッションフルーツ風味のガナッシュが入った「モガドール」など、定番人気のものが入っていますので、〈ピエール・エルメ・パリ〉のショコラの世界を存分にお楽しみいただけると思います。
ー食べ方のアドバイスなどはありますか?
米山:お召し上がりの30分から1時間前に冷蔵庫から出していただくと、独特のアロマが発せられ、理想的なテクスチャーになります。まろやかな味わいや力強いフレーバー、華奢なコーティングの繊細な歯応えを、じっくりとご堪能ください。
バレンタインでも、やっぱりマカロンは要注目
ーブランドの代名詞、マカロンもバレンタインでは人気ですか?
米山:もちろん!〈ピエール・エルメ・パリ〉と言えば、やっぱりマカロンは外せません。今年はこちらの限定アソートをご用意しました。
米山:フランボワーズと芳醇なショコラノワールの「クロエ」、甘酸っぱいパッションフルーツとショコラオレを組み合わせた「モガドール」、シンプルなガナッシュショコラの「ショコラ アメール」など、バレンタインに合わせてショコラフレーバーを中心とした7種10個を詰め合わせました。
ー色とりどりで楽しい気持ちになりますね!
米山:〈ピエール・エルメ・パリ〉のマカロンは、やっぱり別格ですね。独特の食感や芳醇な香り、味の組み合わせと生みだされるハーモニー。一つひとつに個性があって、そのどれもが唯一無二の芸術品というか。間違いない味わいです。マカロンはお召し上がりの前に 30 分ほど常温に置いていただくと、香りや食感がより際立っておいしく味わえるので、ぜひお試しください。
ー毎年パッケージも印象的ですが、今年のパッケージはどんなコンセプトですか?
米山:今年のパッケージは、パリを拠点に活動するクリエーター、フロランス・バンベルジェ氏が描く、旅を彩る色鮮やかなステッカーがモチーフです。ステッカーがランダムに重なって配置されているものは「旅の途中」を、回想に浸るように整列しているものは「旅の思い出」を表し、今年のテーマである“甘い記憶”を呼び覚まします。
ーなるほど。では最後にお客様へメッセージを!
米山:近年のバレンタインは贈り方も楽しみ方も多様化していますので、ショコラはもちろんマカロンだって選択肢のひとつです。〈ピエール・エルメ・パリ〉のスイーツでバレンタインを存分にお楽しみください!