答えてくれたのはこの人
こだわったのは“ビールらしからぬ佇まい”?
-「マスターズドリーム」は昨年12月に、新しいデザインにリニューアルされたそうですが、リニューアルに至った経緯はなんでしょうか。
竹腰さん「24年4月から担当し、お客様調査をしていると、通年販売しているにも関わらず〈プレミアムモルツ〉の限定品と認識されている方が多いことがわかりました。
また他のブランドよりも高い価格帯ということもあり、まだまだ定着していないと感じます。〈マスターズドリーム〉として認知してもらいたい、その良さを広く伝えたいという思いから、手段の一つとしてパッケージリニューアルに踏み切りました。」
右がリニューアル前、左がリニューアル後の〈マスターズドリーム〉のパッケージ
-以前のパッケージに比べると、がらっと印象が変わって華やかでゴージャスな印象になりましたね。デザインを決める上でこだわった点はなんでしょうか。
竹腰さん「こだわりは2つあります。1つはビールらしからぬ佇まいを意識して、突き抜けた風格・高級感を演出したことです。2つ目は、〈マスターズドリーム〉として認識されるようなレイアウトです。
-こちらに、通年商品の黒いパッケージのものと、季節限定発売の赤いパッケージをお持ちしました。」一般的なビールのパッケージとは一線を画す、アート作品のような雰囲気ですよね。まずは通年商品の黒の方からポイントを教えてください。
竹腰さん「両方とも日本の伝統的な手法を用いたアーティストとコラボしています。黒の〈マスターズドリーム〉に描かれた「夢」という文字は、書家の武田双雲氏によるものです。地の黒にも「スミクロ」を採用しました。日本古来から用いられてる書の墨には、堂々かつ奥深さがありますし、そこに金箔をイメージした金色をちりばめました。表面に凹凸のある加工を施していて、手に持った感触にも特別感を与えてくれると思います。ロゴもこれまでは〈プレミアムモルツ〉が上に大きくあって、その下に〈マスターズドリーム〉とあったのですが、位置と大きさを逆転させてより〈マスターズドリーム〉のロゴが際立つようにしました。」
「赤の季節限定発売 〈ザ・プレミアム・モルツ マスターズドリーム リミテッドエディション#18〉は、2025年4月に発売の新商品です。こちらは、季節の変化を表す七十二候にちなんで日本ならではの繊細な季節の移ろいを表現しています。
#18は第十八候「牡丹華(ぼたんはなさく)」。春から初夏にかけて、新生活の気遣いや変化による疲れが出るころに、このビールを飲むことで華やかで前向きな気持ちにいざなえたらという思いがこもっています。デザインはアーティスト(内藤麻美子さん)の作品をパッケージにさせて頂いております。」
※七十二候とは、1年を立春や夏至など24の季節にわけた二十四節気を、さらに初侯・次候・末候の三つに分けたものです。ひとつの候は4日~6日で、それぞれに季節を表すことばをもち、こまやかな季節の移り変わりを表現しています。
チャレンジングな変化を恐れず、押し通した強い個性。
-今回のパッケージリニューアルはどちらもかなり思い切ったデザイン変更ですよね。進める中で、苦労されたことはありますか?
竹腰さん「やはりビールらしからぬ佇まいを求める中で、このブランドにどのような個性をまとわせるか、チームのベクトルを合わせるのに苦心しました。また黒い〈マスターズドリーム〉は黒ビールに間違われるのではないか、という意見が社内やお得意様からも聞かれましたが、直感的に感じる高級感がこの色に勝るものはないと判断して、こちらで進行しました。」
-そこはどうしても譲れなかったわけですね。結果として、ほかにはない圧倒的な存在感と高級感が出ていると思います。気になる味についてもお聞かせください。
竹腰さん「〈マスターズドリーム〉は、苦み、コク、甘み、香りの全体調和を重視してつくっています。のどごしや爽快のイメージが強いビールですが、実はワインのようにトップ・ミドル・フィニッシュで感じる味覚が異なるので、じっくりテイスティングして頂けると嬉しいです。ビールはキンキンに冷やして、グイっと飲むものというイメージがありますが、〈マスターズドリーム〉の場合、個人的には冷蔵庫から出して数分置いてからでも複雑な味わいと香りが際立って感じられます。
季節限定の#18の方は、上質で深いコクが特長の「ダイヤモンド麦芽」をふんだんに使用していて、幾重にも重なる奥深い味わいと心地よい余韻が特長です。」
-実際に飲んでみたECスタッフからも「ワインのようだった」という感想が出ていました。ワインのようにじっくり味の変化を楽しめるというのは新しい発見ですね。

〈お中元〉サントリー
「夢」マスターズドリーム ダブルセット(DMA5S)
5,500円(税込)
5/15から8/10 15時
●内容:マスターズドリーム・マスターズドリーム限定品 各350ml×8
まさかマドレーヌに合うなんて?複層的な味わいが引き出す組み合わせの妙
-おすすめの飲み方や、意外なマッチングはありますか?
竹腰さん「〈マスターズドリーム〉の味わいは、苦味・コク・甘味・香りが複層的に感じられ、絶妙なバランスが特長なので、どの食事にも合うと思っていますが、個人的におすすめなのはお鮨です。 〈マスターズドリーム〉の甘味と苦味の繊細なバランスがお米のもつ甘みと新鮮な魚の風味を引き立ててくれます。 意外なマッチングで言うと先日、フレンチのソムリエとお話しする機会があったのですが、マドレーヌと相性が良いとおっしゃっていました。柔らかな食感と複層的な風味がマッチするそうです。」
-それは意外な組み合わせですね!苦みや甘みなど、複雑な味わいが折り重なっているから、いろいろなものとマッチングを試してみたくなりますね。
改めて伝えたいビールの魅力と、お中元ギフトをお探しのお客様へのメッセージ。
-竹腰さん自身は、お酒のどんなところに魅力を感じていますか?
竹腰さん「お酒の持つ、人と人の心を繋ぐ力に魅力を感じております。中でもビールは国内マーケットの5割程度を占めるほど一番の人気者であるところが好きですね。大勢でわいわい乾杯できるお酒、という側面もあれば、じっくりと自分と向き合う時間に入り込むこともできる多様性を持っていますしね。」
-パッケージに込めた思い、スイーツやお鮨との相性、ワインのようにじっくり飲むこともできるというお話を聞いて、ビールの新たな一面を知ることができました。最後に、ご覧いただいてるお客様へメッセージをお願いいたします。
竹腰さん「〈マスターズドリーム〉は日本を輝かせることを目的に、ヨーロッパの伝統的な製法から学びを得ながら、サントリーの醸造家が革新の技術をもって、日本人の味覚に合わせ、幾重にも感じられる複層的な味わいを響き合わせたビールです。 ぜひ〈マスターズドリーム〉の絶妙なハーモニーをお中元ギフトにお選びいただけますと嬉しいです。」
お話を聞きながら、何度プシュっと開けたくなる衝動に駆られたことでしょうか。突き抜けた高級感と特別感をもつ〈マスターズドリーム〉は、お中元ギフトはもちろんのこと、お世話になった尊敬する方や、人生の門出やお祝い事にもぴったりの“特別な”ギフトとなってくれそうです。
関連情報
□マスターズドリームハウス 丸の内
サントリーの醸造家が夢見た心震えるほどにうまいビールを楽しめる旗艦店が東京丸の内にあります。
アクセス
□住所/東京都千代田区丸の内1-8-1丸の内トラストタワービルN館1F

〈お中元〉サントリー
「夢」マスターズドリーム ダブルセット(DMA5S)
5,500円(税込)
5/15から8/10 15時
●内容:マスターズドリーム・マスターズドリーム限定品 各350ml×8
