ビスケット

生まれも育ちも渋谷の元箱入り娘→今はおしゃまな5歳の娘とわんぱく2歳の息子 のママフォトグラファー・ライター。スイーツ写真が好き♪男性育休などさまざまな制度を利用しつつ、アメリカ人の夫と夫婦二人三脚でバイリンガルな子育てを楽しんでいます。

2022.03.22

5歳からの新型コロナワクチン小児接種 体験レポート ― 決断・予約・準備・当日の流れ・副反応まで

Diary

こんにちは!ビスケットです。

桜の開花ももうすぐ。
本来なら、春めいて気分もウキウキしてくる季節のはず…ですが、新型コロナウイルスの影響で、冬から保育園の休園も続いており、まだまだ不安な毎日を過ごしています。

そんな私は、先日3回目の新型コロナワクチン接種を終えました。1、2回目はファイザー、3回目がモデルナという交互接種でしたが、3回目は想像以上に副反応がキツく、1週間ほど寝込みました…。

そして私の副反応も落ち着いてきた先日、娘宛にワクチン小児接種(5歳以上11歳以下)のクーポン券が届きました。

今年、都内の感染者数のピークを迎えた2月頃から、娘が通う保育園も陽性者が毎週のように出ており、家庭内感染の広がりもますます身近に感じている我が家。夫がアメリカ人なのですが、夫の実家の方では小児のワクチン接種が進んでいるようで、娘と同い年の従兄弟達も接種済み。夫は「ワクチンは打つのが当然」というスタンスです。
ただ、私が反対するのであれば様子見でいいということで、最終判断は私に任されていました。

娘が怖がったり、嫌がったりする場合は、無理強いはしたくなかった私。
娘にもよく説明したうえで、本人にまずどうしたいか聞きました。
普段からワクチンの話をしていて、比較的状況を理解できている様子の娘は、「ママとパパが必要だと思うならする」という感じで、すんなり納得してくれました。

低年齢の小児ワクチン接種が始まった3月あたまの時点では、東京都の感染者数は一万人を超える毎日。基礎疾患を持つ高齢の親族も身近にいるため、終息の兆しが見えない今、打てるなら早い方が良いという判断に至り、我が家は娘のワクチン接種を決断しました。

ちなみに同じ保育園のママ友は、クーポンは届いたものの「接種するかどうかはしばらく様子見する」という方がほとんどという印象。周りに11歳以下の小児ワクチンを受けたという知り合いがいない中、私も副反応などへの不安が全くないわけではありませんでした。
判断に至るまでは、かかりつけ医に相談したり、確かな情報元からの情報収集をしたりしました。打たない場合のリスクと打つ場合のリスクを天秤にかけ、打つ場合のメリットがデメリットを上回ると我が家は判断したので、接種させると決めました。

が、いよいよワクチン接種をするという週に「ワクチン反対」とうたうビラがポストに入れられていたり、会場の入り口でもワクチン反対を訴えるチラシが配られていたり…ということが。不確かな情報で不安を煽られるような場面にも、実際に遭遇しました。

子どもを守るには何が一番大切なのか。情報をしっかり見極め、自分達で最終判断をするしかないと感じました。


〈いざ予約!〉


昨年7月頃、私自身が都内の新型コロナワクチン(1回目)を予約した頃は、1ヶ月先まで予約が埋まっているほどの予約枠争奪戦が繰り広げられていました。
覚悟して今回の予約ページを開いてみると…

予約開始時刻ぴったりに区の予約サイトをチェックしたからか、運良く希望の日付と時間の予約を取ることができました。

後日、接種を迷っていたご近所のママ友にワクチン接種の予約の状況を聞いてみると、すぐに予約が埋まってしまい、打たせるかどうか考える時間もなく予約できなくなってしまったとのこと。私の住む地域では、今回、接種できる場所も予約枠も、かなり限られていたようです。

小児ワクチンは保護者同伴必須なので、働いている保護者の方はスケジュールの調整が必要。共働きのご家庭であれば、夫婦でスケジュールをすり合わせる必要があると思います。
今回は、2回目の接種日までセットで予約する仕組みだったので、次回の予約のスケジュールにも注意しました。

※区のホームページによると、小児接種(5歳以上11歳以下)の前後にほかの予防接種を受ける場合は、13日間隔を置く必要があるそうです。他の予防接種を同時に行うことはできません。また、他の予防接種との接種間隔にも注意する必要がありますので、不安な場合は医療機関にご相談を!


打たせたくても予定が合わなかったり、考える時間が足りなかったり、もう少しスケジュールに余裕があるとよいのに…と感じた保護者の方も多いかもしれませんね。

我が家の場合、今回週末の枠を予約できたので、夫も休みで調整しやすく、わりとスムーズに決めることができました。

〈子どものワクチン接種の準備〉


以前ご紹介した夫婦でワクチンを接種したときと同様、とにかく、できるだけの準備はしたつもりです。

たとえば、万が一の副反応や体調不良に備えて、平日だけでなく週末も開いている小児科を確認しました。副反応で熱が出た場合の往診が可能かを問い合わせたところ、往診前に事前に熱があると伝えれば診療時間内に受診が可能という確認が取れました。

また、小児科の診療時間外に頼る救急外来の連絡先をチェックしたり、自宅に診察に来てくれる医療サービスにも登録したりしました。

解熱剤や鎮痛剤は、チュアブルの市販薬を念のため用意しましたが、かかりつけ医に相談したところ、子どもの服用は医師の指導の下で行うことを推奨するとのお話でした。
基本的には自己判断(親の判断)では使わず、医療機関への受診が遅れそうな場合などに、お守り代わりに持っておこうと思います。


【ワクチン接種前のお買い物リスト】
・鎮痛剤、解熱剤(チュアブルタイプ)
・体温計、パルスオキシメーター
・ゼリー飲料や薬膳茶、炭酸水、飲料水
・子どもが絶対食べる好きな果物や食べもの
・保冷剤
・塗るタイプの風邪薬
・ハチミツ

「塗るタイプの風邪薬」は夫も子どもの頃から使っていて、義理の母から貰ったもの。
胸やのど、背中に塗ってあげると、すっとする香りで気分が落ち着くようなので、常備しています。

あと、万が一具合が悪くなり、食欲がなくなった場合でも水分補給ができるように以下の準備をしました。
それが、ハイビスカスやローズヒップなどにりんごやオレンジなどを漬けたフルーツティーに、ハチミツを入れた「薬膳茶」。娘はもともとこれが大好きです。
また、気分が悪くなっても比較的飲みやすい、お気に入りの炭酸水や飲料水なども用意していると良いかもしれませんね。

「ハチミツ」は、普段、風邪をひいたときや食欲がない場合にあげていますが、今回はご褒美に用意しましたよ。


【接種当日、直前準備】
・すぐ寝られるように布団の準備
・飲料水、ゼリー飲料などを枕元に用意
・洗髪しておく
・前あきで上下の分かれた服(腕の痛みがあっても着脱しやすいように)


【当日の持ち物】
・母子健康手帳
・クーポン券(接種券と接種済証)
・記載済みの予診票
・本人確認書類(健康保険証など)
・子どもが落ち着くおもちゃやお人形
・ご褒美のお菓子など


成人と異なるのは、小児の予防接種の管理に「母子健康手帳」が必要という点です。本人確認書類は、医療行為が必要になった場合、健康保険証が便利とのことでした。また、成人と同様、当日は肩の出しやすい服装だと接種がしやすいです。

娘は、もともと予防接種や健康診断などでも特に不安がったり泣いたりすることがない肝が据わっているタイプですが、お子さんによっては周りの子の泣き声などで動揺してしまうかもしれません。その場合に備えて、普段の予防接種の際と同様にお気に入りのおもちゃやお人形、接種後のご褒美のおやつなどを持っていくと安心かと思います。


〈接種後の様子〉


当日は、私の不安をよそに、娘は家族でお散歩に行く気分でウキウキと出発(笑)。会場の運営もスムーズでした。接種後の経過観察の時間(15分)が、子どもにとってはちょっと長かったかな?というくらい。
その日は、泣いたり、動揺したりしているお子さんはいませんでしたよ。

帰宅後は、食欲もしっかりあり、腕の痛みや発熱などの副反応は見られず、用意したものはほとんど必要ありませんでした。

元気いっぱいで外遊びをしたがりましたが、念のためおうちの中で遊ばせました。
大はしゃぎで昼寝はしたくないと言っていましたが、添い寝でゴロゴロしていると寝てしまいました。普段は昼寝しないので、やはり疲れはあった様子。接種日はできるだけゆったり過ごすことをお勧めします。

終わってしまえば、心配し過ぎたかなというくらいでしたが、何事もなくて本当に良かったと思っています。お昼寝から起きた娘が、「頑張ったからいつもより多めにハチミツちょうだい」というので、いつもより大きめのスプーンでサービスしましたよ。(笑)


<最後に>


新型コロナワクチンの接種は、あくまでも任意です。厚生労働省もこの3月の時点では、小児用の新型コロナワクチンに関して「努力義務の規定は適用しない」としているようです。

なので、接種するメリットとデメリットを各ご家庭でじっくり考え、接種を受ける本人、そしてかかりつけ医とも相談のうえ、検討することをお勧めします。

私のこのブログも、決して、ワクチン接種を勧めるものではありません。
小児の接種事例はまだまだ少なく、不安に思う方も多いと思いますので、私の個人的な体験談としてシェアさせていただきました。

ワクチン接種を検討中の方、またこれから打つ予定の方のご参考になれば、幸いです。