2025.10.27 NEW

ママパパカメラ| vol.3 赤ちゃんが生まれたら。家族写真デビュー指南

● 子育て

こんにちは、カメラマンの太田潤です。スマホがあれば日常の写真は気軽に記録できる昨今、子どもの写真はついついたくさん撮ってしまいますね。しかし、ふと振り返ると「家族全員がそろった写真」って意外と少ないな…と思うこと、ありませんか?「家族写真」って、実はすごく貴重なんですよね。子どもが大きくなったときに見返すため、遠く離れて住んでいる祖父母や親戚に見てもらうため、あるいは自分自身のために。何も特別な理由はいりません。「家族写真を撮りたい」と気づいた、その気持ちだけで十分です。
きっと、何年後かに「撮っておいてよかったな」と、思える瞬間がやってきます。そして、今撮らなければ、その未来は訪れません。
今回は、その最初の一歩 ──「初めての家族写真」。「家族写真を撮ってみよう」と、あなたが思いついた時の選択肢を、いくつかご紹介します。

1.写真館で撮ってもらう

結婚式や七五三など、いわゆる冠婚葬祭の時に多く使われる、昔ながらの「写真館」。料金はややお高めなこともありますが、それ以上に、キレイな光で丁寧に撮ってくれます。ちょっと不安な着物の振付(見せ方)などで間違いがないことも安心。どこに出しても恥ずかしくない写真が仕上がりますよ。もし結婚式などで縁があった写真館があれば、相談してみてはいかがでしょうか。我が家も結婚式と長女の誕生祝に撮影してもらいました。最近は、古民家を改築した写真スタジオや、思い出の品を持ち込みできる撮影スタイルなど、伝統の中にもセンスが光る写真館も増えています。

2.チェーン系の子どもスタジオで撮ってもらう

街中でもよく見る、チェーン系の子ども向け写真スタジオ。比較的リーズナブルであることや、時代に合った「映える写真」を撮ってもらえることが期待できます。それなりに大きい会社が運営しているスタジオですから「一定のクオリティが保証された写真」が仕上がるとも言えます。子ども用の貸衣装や背景が充実しているところもあり、テーマパークのように楽しめることも魅力です。中には撮影した写真から、プリント以外にも、様々なグッズを作ってくれるようなサービスがあることも嬉しいですね。パターン化された商業写真になりがち…という点もありますが、反対に豊富な選択肢の中から自分達だけの「正解」を選びやすいかもしれません。

3.知り合いのカメラマンに撮ってもらう

身近にカメラマンをしている知人がいるのであれば、お願いしてみるのも一つの手です。そのカメラマンが、どんなジャンルを得意としているかにもよりますが気心の知れた間柄であれば、きっと親身になって相談に乗ってくれるはず。撮影場所も決まったスタジオだけでなく、家族の思い出の場所などで撮れるのもいいですね。周りにカメラマンの知人がいなくとも、最近は「カメラマンの出張派遣サービス」もありますので、手段のひとつとして利用してみるのも良いと思います。ただし、これらの方法は個人間のやり取りになるので、金銭面や、写真のクオリティが想像と違った、というようなトラブルになりやすいのが、最大のデメリットです。直接のやり取りになるからこそカメラマンとしっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。

4.好きな写真家に撮ってもらう

もし、あなたや家族に、大ファンの写真家がいる場合、その人に思い切ってアポをとって撮影してもらう、という方法もあります。ただ、普段から人物を撮影している写真家でないのであれば実現までのハードルはやや高めですし、相手の反応は連絡を取ってみるまではわかりません。また支払う報酬も、相場がなく、不透明ではあります。それでも写真家の個性が家族の個性を彩る、アーティスティックな唯一無二の家族の記念写真になることは間違いないでしょう。

5.自分たちで撮る

三脚を用意すればセルフタイマーで撮影できるので、リーズナブルで最もカジュアルな撮影方法と言えます。ただし、家族全員の表情や姿勢のバランスを見てくれる人がいないため、満足行くまで何度も撮り直しになってしまうこともあります。日常生活の延長上にあるため、特別感を演出することも少し難しいかもしれません。

まとめ

一口に「家族写真」と言っても、このように多くの選択肢があります。そして、どの方法が一番よいかはその時々によって人それぞれです。フォーマルにきっちり残したい、自然な日常を切り取りたい、など、目的や好みによってベストな方法は変わってきます。 それでもまずは今しかないこの瞬間を残すことが何よりも大切。迷ったら、まずは撮ってみる。家族にとって負担のない気軽な方法から始めてみるのはいかがでしょうか。

教えてくれた人

カメラマン 太田潤

1983年生まれ。山形県で育ち、仙台で青春時代を過ごした後、東京在住。カメラマン。2016年からフリーランスとして活動。合同会社センターパート代表、NPO法人中野ドローンクラブ理事長。家族は妻と小学生の娘2人。

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