2019.05.10

生後3カ月くらいまでは注意して!赤ちゃんのための紫外線対策

Column

行楽シーズンを迎えるこれからの季節、家族でのお出かけを予定しているご家庭は多いことでしょう。太陽の下、ピクニックや公園遊びなど、晴天が多く気候が安定し過ごしやすいこの時期ならではレジャーを満喫したいものですが、心配なのが、紫外線の影響です。5月から9月は、紫外線照射量が特に強くなります。そこで、赤ちゃんや小さなお子さんのデリケートなお肌を紫外線から守るために必要なことをチェックしておきましょう。

1.紫外線対策は、なぜ必要?

強い紫外線をたくさん浴びすぎると、

1)シワやシミなどの皮膚変化を早める
2)将来、皮膚ガンを起こしやすくなる
3)目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなるということがわかっています。(出典:日本小児皮膚科学会公式ホームページ)

このため、赤ちゃんのうちから長時間強い紫外線にさらされたり、強い日焼けをしすぎたりしないよう、ママやパパがしっかりと気をつけてあげることが大切です。
また、赤ちゃんや小さなお子さんのお肌はバリア機能が未熟で、とてもデリケート。短時間の日焼けでも、赤くなってしまったり、水ぶくれになってしまったりすることも。ダメージを受けやすい生後3カ月くらいまでは、日頃からしっかりと紫外線対策を行いましょう。

2. 紫外線対策の基本

紫外線から赤ちゃんを守るために日常生活の中で気をつけたいことを見ていきましょう。

1)紫外線の影響を受けにくい服装に
つばの広い帽子をかぶり、肌の露出のない服装を心がけましょう。色は紫外線を反射しやすい白や淡い色のものを選びます。紫外線防止効果のある繊維でできた衣類や水着を選ぶのもおすすめです。

2)紫外線量がピークになる時間帯の外遊びを控える
1日のうちで午前10時〜午後2時までは、紫外線量がピークになります。この時間帯は、長時間屋外で過ごすことを控えるのがベター。また、なるべく日陰で遊ばせるようにしましょう。

3)日焼け止めを塗る
必ず日焼け止めを塗るようにしましょう。大人用の日焼け止めには化学原料である紫外線吸収剤を使用したものが多く、赤ちゃんの皮膚には刺激が強いため、ベビー用のものや、無香料・無着色など、デリケートな肌にも使えるタイプを選びましょう。防御指数は、日常生活では「SPF15〜20、PA++」、海や山などのレジャーでは「SPF20〜40、PA++〜+++」が目安です。

3.日焼け止めの使用法と効果的な塗り方

顔に塗る前に、まず腕などに塗り、皮膚が赤くならないかパッチテストをしましょう。
赤い反応が出なければ、使用してOK! 1円玉1枚分程度の量を手のひらにとり、額、鼻の上、両頬、顎にのせてから顔全体に均等になるように広げていき、2度塗りしましょう。耳、首、首の後ろなども忘れないようにします。
また、汗をかいたり、動き回ったりしているうちに日焼け止めが落ちてしまうので、2時間ごとに汗を拭き取った後、塗り直しましょう。

日焼け止めは紫外線予防に欠かせませんが、長時間塗ったままの状態でいると肌に負担がかかります。その日のうちにきちんと洗い流すようにします。また、洗い残しがないように気をつけましょう。


体力増進や健康のためにも、外遊びは積極的にさせたいもの。これからの季節は紫外線対策をしっかりと行って、公園遊びや海・山などのレジャーを楽しみましょう。家族の素敵な思い出がたくさんできますように!