2020.08.17

[管理栄養士監修]のどごし、つるり。夏野菜にゅうめん

● フード

夏も本番。毎日暑いですね。8月は手軽に食べられるそうめんを使った離乳食のご紹介です。
まだ大人と同じように冷たくしたものは食べられませんが、茹でたものをさらにおだしで煮る“にゅうめん”なら、赤ちゃんでも7カ月ごろから食べられます。
調理しやすく、つるりと食べやすいにゅうめんに、今回は夏野菜と鶏ささみを加えて栄養も満点!
赤ちゃんも夏の味覚を堪能しつつ、夏バテしない、元気な体を作ってあげましょう!

夏野菜にゅうめん

材料(作りやすい量)
トマト15g(約1/8個。皮と種を取り除き細かく刻む)
きゅうり15g(約2㎝。皮をむき、すりおろす)
鶏ささみ15g
片栗粉小さじ1/2
そうめん15g
昆布だし(昆布1cm角、水60㏄)

※そうめんは油分、塩分が含まれているので、離乳食に使う際は必ず下茹でをしましょう。

作り方
  1. 昆布を水に浸けて30分以上置き、昆布だしを取っておく。
  2. そうめんは3~4分茹でてざるにあけ、細かく刻む(またはビニール袋などに入れて細かく砕いたものを茹でてざるにあげる)。鍋に昆布だし(昆布は取り除く)とそうめんをいれて一煮立ちさせ、そのまま冷ます。
  3. 刻んだトマト、すりおろしたきゅうりはそれぞれ耐熱容器に入れて水を少量振り、様子を見ながら600Wの電子レンジで1分加熱する。
  4. ささみは筋を取りそぎ切りにし、片栗粉をまぶす。鍋にお湯を沸騰させ、ささみを入れたらすぐに極弱火にして3分ほど茹で、火を止めて5分ほど置く。水気を切り、細かく刻んでからすり鉢に移し、熱湯大さじ1を加えて、なめらかになるまでよくすり混ぜる。
  5. 器に2.3.4.を盛りつける。
ポイント1

そうめんは茹でる前に厚手のビニール袋に入れて、手や麺棒で砕くと簡単に細かくなります。

ポイント2

鶏ささみは強火で調理すると筋繊維がきゅっと固くなってしまい、すりつぶしてもざらざらと舌ざわりが悪くなります。片栗粉をまぶしてから極弱火で茹でるとパサつかず、なめらかにすりつぶせますよ! ※刻む際に赤い部分が残っていないかを確認してください。

ポイント3

昆布だしは蓋付きのガラス容器や、よく洗ったベビーフードの空き瓶などに昆布と水をいれて冷蔵庫に保管しておきます。毎日水を入れ替えれば2、3日はおだしが取れて便利ですよ。

暑い夏、毎食ガス台の前に立つのは大変ですね。そうめん、ささみペースト、加熱した野菜はすべて冷凍保存が可能です。少し多めに作っておけば、レンジで温めておかゆに混ぜたり、パンがゆにしたり、スープにしたりといろいろアレンジできますよ。
ママの負担を上手に減らしながら、赤ちゃんにこの時期の離乳食を楽しんでもらいましょう!

成長別:離乳食アレンジ参考例

ごっくん期:5~6カ月
  • 夏野菜のリゾット (10倍がゆ に野菜のペースト、ささみのペースト、野菜スープを加えて煮る)
カミカミ期:9~11カ月
  • 夏野菜にゅうめん (夏野菜、鶏ささみを昆布だしで煮た中に2~3㎝長さの下茹でしたそうめんを加え、片栗粉でとろみをつける)
パクパク期:12~18カ月
  • そうめんチャンプルー (短く千切りした野菜、鶏ささみを少量の油で炒める。そこに5㎝長さの下茹でしたそうめんを加えて炒め、野菜スープにとろみをつけたあんをかける)


清水季代(しみずきよ)

管理栄養士/フードコーディネーター/フードスペシャリスト
子どもの食育コンサルタント「せたがやはらぺこだん」代表

保育園栄養士の経験から、旬の食材を使いバランスよく優しい味つけで子どもが喜ぶ料理を得意とする。一児の母。