〈パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク〉の“幻のベリー”を使った贅沢な味わい。時計モチーフのスペシャリテをクリスマス仕様に。

〈パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク〉の“幻のベリー”を使った贅沢な味わい。時計モチーフのスペシャリテをクリスマス仕様に。

横浜の人気店〈パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク〉から、時計をモチーフにしたスペシャリテ「アンティーク」のクリスマスバージョンが登場。使われている“幻のベリー”についてなど、同店のオーナーシェフである菅原智大さんにお話を伺いました。

答えてくれたのはこの人

パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク シェフ
菅原智大さん

〈パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク〉はどんなブランド?

―まずはお店の紹介をお願いします!

菅原さん:以前から私がコンクールなどで“アンティーク”をテーマにした作品を作ってきたこともあり、それを店名に掲げて2018年に横浜で開業しました。ショップ内もアンティークなイメージのデザインで構成されています。2015年にアジアのコンクールで優勝した作品で、時計をモチーフにした「アンティーク」がスペシャリテです。

―シェフ自身がケーキづくりで大切にしていることは何でしょう。

菅原さん:味はもちろんですし、見た目も大切ですが、特にこだわっているのは素材ですね。クリスマスなどの特別なケーキではより強くこだわるようにしています。いままでパティシエをやってきた中で築いてきた全国の農家さんとのつながりを生かして、今回はちょっと特別なベリーを使いました。

“幻のベリー”とは?今年のケーキのポイントは?

―では、今年のクリスマスケーキを紹介してください!

菅原さん:こちらの「アンティーク ルージュ」です。毎年、クリスマス用の「アンティーク」を作っていますが、今年は東急百貨店さんの掲げるテーマ「パステルロマンティックランド」をイメージし、色合いも淡い感じでまとめてオリジナル感を表現しました。



―「ここが今年らしさ」という一番のポイントはどこですか?

菅原さん:滋賀県産の「アドベリー」という“幻のベリー”を使っていることですね。

―“幻のベリー”。なんだかすごく珍しそうですが…。

菅原さん:ニュージーランド原産の「ボイセンベリー」という果実を、滋賀県の安曇川(あどがわ)が流れる地区の特産品とするべく栽培して名付けられたベリーです。収穫時期は6月中旬から下旬の約2週間、生の果実は日持ちしないのでほとんど出回ることがないというまさに“幻のベリー”で、以前よりも収穫量が減っているためますます希少になりましたが、今回なんとか確保できました。

―味わいなどはどんな特徴があるのでしょうか。

菅原さん:味わいはフランボワーズとカシスの間くらいの濃さで、酸味もしっかりあって爽やか。香りは少し独特ですね。ピューレ状にしたときにサラッとすっきり仕上がり、火を入れても香りが飛びにくく発色もきれいなので、お菓子にも使いやすい素材です。

―そんなアドベリーがどこに使われているのか。全体の構造も教えてください。

菅原さん:ベースとなるのはマダガスカル産バニラビーンズを使ったムースです。中にアドベリーのジュレとアドベリーのクリーム、そしてビスキュイを忍ばせ、底の部分にはアーモンドのダコワーズを。まわりはホワイトチョコレートで、カカオバターのスプレーを吹きかけてマーブル状に仕上げました。上にのっているのはフランボワーズの果実。本当はアドベリーをのせたいところですが…果実は日持ちしないので、色味もきれいなフランボワーズにしました。


時計のモチーフで、クリスマスの幸せな「時」を届けたい!

―外見も断面も美しいですね!

菅原さん:よく「時計の部分も食べられるんですか?」と質問されますが、もちろん食べられます。一見するとパリッとしたチョコレートコーティングのように見えるかもしれませんが、ムース仕立てなのでスッとナイフが入るやわらかな食感です。食べるときは、ひと思いに文字盤にナイフを入れてください(笑)


―すべての層をいっしょに食べるのが理想ですよね?

菅原さん:そうですね。アドベリーのジュレとクリーム、そしてバニラムースの層をいっしょに食べていただくと、バランスとして一番おいしくなるように計算しています。もちろんコーヒーや紅茶も合いますが、クリスマスなのでシャンパンといっしょに食べても華やかな雰囲気でいいかもしれませんね。


―では最後にお客様へのメッセージをお願いします。

菅原さん:時計をモチーフにしたケーキが私の代表作ですが、まだまだ認知度が低いので、クリスマスをきっかけにいろんな人に食べていただき、存在を知っていただきたいですね。時計のモチーフで、皆様にクリスマスの幸せな「時」をお届けすることができればと思います!

〈パティスリー ラトリエ ドゥ アンティーク〉アンティーク ルージュ 6,480円(税込)

SHARE

関連記事

NEWS STORY

日本の伝統食「海苔」の老舗メーカーに聞く!おいしい海苔のひみつと歴史【試食会も開催】

―まずは、東急百貨店限定ギフトである「濤貴・濤薫」の名称の由来を教えてください。 金松さん:濤貴・濤薫の名称の由来・違いは それぞれ漢字が表…

夏限定のテリーヌが今年も登場!王道〈アンリ・シャルパンティエ〉のお中元

もくじ 01. アンリ・シャルパンティエの始まりは小さな喫茶店から 02. 看板商品の「世界No.1のフィナンシェ※」のこだわりとは…

全世代に飲んでほしい!2025お中元に〈カゴメ〉のこだわりがつまった〈小ぶりなつぶより野菜〉

マニアックに野菜の個性を引き出す〈カゴメ〉独自の製法に注目 -今回ご紹介いただく〈つぶより野菜〉ジュースは、〈カゴメ〉が長い時間をかけて妥…

【お中元】“堪能する”上海料理の技と味。中華街の名店〈状元樓〉の限定セット

ー〈状元樓〉の歴史やコンセプトなどを教えてください。 陣さん:〈状元樓〉は1955年(昭和30年)に横浜中華街で創業し、女系三代で継承してき…

名産の地栗を味わう。地域密着〈四万十ドラマ〉の焼きモンブランをお中元に

ーまず、〈四万十ドラマ〉の歴史や成り立ちなどを教えてください。 畦地さん:1994年(平成6年)に、四万十川中流域の3町村(大正町、十和村、…

【加島屋の贈り物】感動の味わいに込められた想いとは?新潟の工場を訪問!

迎えてくれた加島屋の皆さん。左から、株式会社加島屋 営業推進部 部長 戸川さん、常務取締役 生産本部長 岡田さん、取締役生産本部副本部長 …

お中元〈トワイニング〉のおすすめティー レシピ
紅茶のアフォガート

2025年のお中元ではトワイニングの紅茶をさらにお楽しみいただける紅茶のアフォガートの簡単レシピをご紹介いたします!

お中元〈トワイニング〉のおすすめティー レシピ
イングリッシュ ミルク ティー

2025年のお中元ではトワイニングの紅茶をさらにお楽しみいただけるイングリッシュミルクティーの簡単レシピをご紹介いたします!

お中元〈トワイニング〉のおすすめティー レシピ
カリフォルニア ウィンディ

2025年のお中元ではトワイニングの紅茶をさらにお楽しみいただけるカリフォルニアウィンディの簡単レシピをご紹介いたします!

お中元〈トワイニング〉のおすすめティー レシピ
レディ ミモザ

2025年のお中元ではトワイニングの紅茶をさらにお楽しみいただけるレディミモザの簡単レシピをご紹介いたします!