こんにちは!ビスケットです。
無痛分娩の様子をシリーズでお伝えしています。
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今回からは産後ケアを含んだ出産後の様子をお伝えして行きたいと思います。
ホテルライクな産後の産院生活
痛みのないスムーズな無痛分娩で、しっかり体力も温存した私。
麻酔が切れてからも、下腹部に多少の痛みはあるものの、自分で歩けますし、すぐにシャワーを浴びる事もできました。
アメニティは、私も大好きなオーガニックコスメブランド。
まるでホテルのようなアメニティで嬉しかったのを覚えています。
食事も、プロのシェフと管理栄養士さんのコラボ監修と至れり尽くせり。栄養バランスはもちろんのこと、見た目もお味も美味しく、病院食とは思えない内容でした。
しかも、バラエティに富んでいて、和食だけではなく、イタリアンなどの洋食や、韓国料理、エスニック風料理など、毎日飽きないラインアップだったのは本当にうれしかった!
こうして、産後はすっかり悠々と過ごすことができましたが、この後待っていたのは…。
そう、慣れない怒濤の育児です!
産後すぐに娘を抱いたとき、ようやく出会えた感動はありました。
一方で、この得体の知れない小さな生き物をこれからどう育てたらいいのだろう…という、恐怖のような感情があったのも事実。
イメージしていた聖母のような母性なんて、疲労困憊の産後すぐにはやってきません!
か弱いこの命の灯火はいつ消えてしまうか分からない。
どうにかして、この小さな命を失わないように育てて行くだけで毎日必死。
怖くて怖くて、息をしているのか、心臓は動いているのか、何度も何度も確認したものです。
私の産んだ産院では、基本は出産後すぐに触れ合うカンガルーケアや、母子同室で過ごす母乳育児を推奨していました。
聞いた話では、母親を泣かせるほどのスパルタな母乳育児を行う病院もあるようです(←実は私が産まれた病院がそうらしいです)が、そういうことは全くありませんでした。
夜も、希望すれば快く子どもを預かってくれたので、母乳のために起こされることもなく、その間はミルクでお世話してくれました。
実は、1人目のときは、初めてで気合いも入り過ぎていたので、夜も母子同室を選択したんです。
でも、ちょっと疲れてしまって…。
2人目のときは、夜は預けてしっかり睡眠を取り、体力の回復に努めることにしました。
個人差はあるけれど、産後すぐにたくさん母乳が出るわけではないですし、夜あげられなくても朝早くに吸わせてあげれば大丈夫かと思うので、無理して夜まで母子同室で頑張らなくてもよいかな…というのが私の考えです。
むしろ、母乳育児にこだわりすぎて、母親が疲弊してしまったり、赤ちゃんの具合に影響が出てしまったりしては本末転倒ですしね。
また、新生児の体温は下がりやすいとも聞きますし、特に夜は、室内環境がしっかり管理されている保育室で預かってもらうメリットも大きそうだな、とも感じました。
なにより、帰ったら怒涛の新生児子育てが待っていますから、預かってもらえる機会があるのなら、甘えられるだけ甘えちゃっていいと思いますよ!!
日本の行き過ぎた「母性神話」について
カンガルーケアや産後の母子同室、母乳育児など、育児スタイルにはさまざまな考えがあるとは思いますが、日本の行き過ぎた「母性神話」に対し、特に二人目育児のときには、疑問を感じることもありました。
「母性神話」とは、女性にはもともと母親としての本能や性質(=母性)が備わっている、といった考え方のこと。
でも、母性は持っていて当たり前なものではなく、育児をしながらはぐくんでいくものだと、子育てを通して私は実感しています。
特に、出産直後はホルモンバランスも乱れるでしょうし、「母性」的なものを全く感じないことだってあるかもしれません。
私の場合、産まれた直後に我が子を抱きしめて、すぐに母乳を吸わせる事ができるカンガルーケアは、とても大切な時間でした。
でも、それがなかったとしても、2人の子どもを大切に思う気持ちには変わりなかったと思います。
産後母子同室に関しても、娘のときはトライしてみましたが、息子は夜中預けっぱなし。
それでも、2人とも同じようにすくすく育っていますし、2人とも同じように可愛いですよ!
母乳と人工ミルクどっちがいい?
私の考えでは、母乳と人工ミルクとどちらがいいかなんて比べること自体がナンセンス!
母乳育児以外の方法を選ぶ事に罪悪感を抱く必要はないし、人工ミルクを利用することで、母乳育児だけでは得られないメリットもあると思っています。
私の娘は2歳まで、ほぼ母乳のみで哺乳瓶を知らずに育ちました。
離乳するまでは大変でしたが、離乳完了後の普通食への移行もスムーズで、哺乳瓶のクセもなく、とても楽でした。
息子は生後半年で母乳から自然に離れ、2歳過ぎまで粉ミルクで育ちました。
ちょうど液体ミルクが手に入りやすくなってきた頃だったので、より預けやすく、娘のときよりも育児が格段に楽になった記憶があります。
一方で、哺乳瓶がなかなか手放せず、離乳食も進まず、その点は少し苦労しました。
母乳や人工ミルクの話に限らず、産後の育児方法は迷うことばかりですが、どれを選ぶことになっても一長一短で、良い点も苦労する点もあるように思います。
ただ、母乳育児にこだわらなくても、2人ともすくすく育っていますよ!!
ほぼ乳児用ミルクで育った息子も、体格もよく、元気いっぱいのわんぱくです。
いかがでしたか?
どうしても出産方法だけに注目しがちな産院選び。
産後の子育てに対する考え方や、母体に対するケアの仕方が産院と合うかどうかも大事なポイントになると思います。
なので、バースプランに加えて、希望する病院が行う産後ケアについてもしっかり確認することをおすすめします!
次回は、出産の後にやってきた壮絶な後陣痛や、産後ケアハウスについてお話ししたいと思います!