ビスケット

生まれも育ちも渋谷の元箱入り娘→今はおしゃまな5歳の娘とわんぱく2歳の息子 のママフォトグラファー・ライター。スイーツ写真が好き♪男性育休などさまざまな制度を利用しつつ、アメリカ人の夫と夫婦二人三脚でバイリンガルな子育てを楽しんでいます。

2022.08.01

胎教は聞こえている?いない?骨伝導のバイオリン演奏とバイリンガルな声掛け

Diary

こんにちは!ビスケットです。

以前にもお話したことがありますが、娘を身籠ったときは、とにかくいろいろな意味で神懸かっていた私。

妊娠したときも、体の変化があまりにも激しく、検査薬で調べる以前にはっきりと体に新しい命を宿していることが分かったほどでした。

検査薬で確認したあと、産婦人科で心音が確認できるのは当分先だったので、待ち遠しかったのをよく覚えています。

【胎教は聞こえていないの?!】
そんな第一子の妊娠。待望の赤ちゃんでしたので、胎教などいろいろしてあげたいなと考えてはいました。
が、いろいろ調べたり、病院の先生に聞いたりしたところ、母親の胎内の音は掃除機をかけているくらいの騒音だということを聞きました!
母親の血流や心臓音が響く中、さらに羊水を通してでは、自宅のスピーカーでモーツァルトの音楽を聴かせたりしてもほとんど届かないのかも…。
そう思った私は、胎教にそれほど大きな期待はせず、赤ちゃんのためというより私のリラックスに効果的かもしれない程度、と受け止めることにしました。

【骨伝導で聞こえるバイオリン?!】
胎教代わりというほどではないですが、私はバイオリンを習っているので、妊娠中によく弾いていました。
バイオリンは骨伝導で、自分自身と一体となり音を奏でる楽器です。顎にバイオリンを挟み、体に直接響く音は、耳から聴く音とは違う心地よさがあります。
流れてくる音楽を聴くより、実際に母親の私が演奏し、体の振動を通して聴かせる音ならば、おなかの赤ちゃんもより音楽を感じられるのではないかな?なんて期待もしながら。

そもそもバイオリンを弾く姿勢は妊婦にはなかなか大変なのですが、3才のときから叩き込まれていたバイオリン、何も考えずに夢中で弾くのが、妊娠期間中の気分転換になりましたよ。

そんな妊娠期間を過ごしていたからか、娘は音楽が大好き!今はピアノを楽しく習っています。

一方、下の息子の妊娠時は、胎教の「た」の字もせず…。上の子の面倒を見ながらバイオリンを弾く余裕なんて全くなーい!
そのせいなのかどうなのか、息子はそれほど今のところ音楽には興味はない様子です…。とはいえ、その子の性格にもよるでしょうし、胎教の影響があったのかなかったのかは分かりません。

【胎教でバイリンガル教育?!】
夫がアメリカ人の我が家は、もともとバイリンガルな環境。はっきりとは聞こえないかもしれませんが、言語のリズムは感じられるのではないかと思い、おなかの赤ちゃんに英語と日本語でそれぞれ声掛けはしていました。臨月間近になると、夫は私のお腹の上で、英語の歌もよく歌っていましたよ。

ある研究によると、人間の赤ちゃんはあらゆる種類の言語を聞き分けているそう。そして、成長に伴いその能力は落ちていき、一番身近な母国語に確定するそうです。

とはいえ、私たちは胎教をそれほど意識していたわけではなく、お腹にいる赤ちゃんがただただ愛おしくて、常に話しかけていたという感じでした。

【胎教は教育ではなくコミュニケーションという考え】
胎教を盲信するわけではないですが、「どうせ聞こえないから胎教なんて意味ない」とは私は思っていません。赤ちゃんを愛おしく思い、赤ちゃんの気持ちを理解したいという愛情が大切なのだと思います。

また、妊娠という素晴らしい経験を夫と分かち合うことがき、それが大切なコミュニケーションツールにもなりました。
たとえば赤ちゃんがお腹を蹴り始めたとき、夫にも振動を感じてもらいたくてお腹に手を置いてもらうのですが、なかなかタイミングが合わず…。タイミングよく蹴ってくれたときには、夫婦で大喜びしたものです。

赤ちゃんは、そんな両親や周りの人の想いを感じていると思います。

妊娠中に、偶然とは思えないような胎内の赤ちゃんとの不思議なエピソードは、周りのママに聞いてみると意外と多いもの。

上の子は臨月間近で逆子になってしまったのですが、一生懸命、戻るように話しかけたりもしましたね。もちろん、妊娠中に赤ちゃんの体勢が逆さになることはよくあることですし、私の声掛けとは関係なく、偶然に戻っただけなのでしょう。でも、赤ちゃんが聞いてくれていると信じて、生まれる寸前まで、どれだけ会えるのを楽しみにしているか話しかけながら、体勢を調整しました。

出産時は、無痛分娩で痛みがなかったけれど、赤ちゃんが産道をストンと進んだ瞬間も分かりましたし、骨盤を動かしながらギリギリまで調整し、分娩室では一息で生まれてくれました。

「ずっと話しかけていたから、赤ちゃんと想いが通じ合えたのかも!」と感じた瞬間でした。


【胎教はしてもしなくても元気に育つ!】
とはいえ、胎教は無理にするものではないというのが私の基本的な考えです。
第一子の時は、私の場合は少し余裕があったのであれこれ考えましたが、前述の通り第二子の妊娠時は胎教どころではないのが現実でした(苦笑)!!

バイオリンを優雅に弾いている余裕なんて全くありませんし、ドタバタ育児をしている間に、あれよあれよという間にお腹が大きくなって、気がついたら出産を迎えていたといった感じです。
それに、つわりが重い場合など、体調次第では胎教をする余裕があるとも限りませんよね。

胎教した、しなかったに関係なく、我が家の2人の子どもたちはスクスク育っています。
お腹にいたときのことは、もう2人とも全然覚えていませんし、生まれてからのコミュニケーションの方がもっと大事かなと思っています。

胎教ができなかったとしても、後悔はしなくて大丈夫!産後の子育ての影響の方が、はるかに大きいはずです。

なので、これから出産を控えるプレママさん達は、あまり気構えず、ご自身がリラックスできることを第一に、余裕があればやってみようかな~程度に考えていたほうが気楽だと思いますよ♪