2019.11.01

お産はドラマだ! 〜私の出産体験談(第2回)〜

Column

出産は命を賭けた人生最大のイベント!なのに、人に語ることも、人から聞くのもなんとなくためらってしまいませんか?そこで今回は先輩ママさんたちにお集まりいただき、出産についての座談会を開催。気になる出産方法から、知っているとトクする産後ケアサービスまで、出産にまつわるあれこれをトーク。初産を控えたママも、第2・3子出産をめざすママも必読です!


参加メンバー
A.Nさん/2歳の女の子のママ
C.Mさん/4歳の女の子のママ(男の子を妊娠中)
S.Kさん/6歳と3歳の女の子のママ
R.Oさん/2歳の女の子と5カ月男の子のママ


_ 出産の前後、ご主人やご両親のお手伝いはありましたか?

R.Oさん:うちは主人がアメリカ人だということもあるかもしれないですけど、産まれたら2人で子育てしようと決めていて。育児休暇も3カ月とってフルサポートしてくれました。復帰後も時短にしてくれて。主人が「ぜったい出産に立ち会いたい」というのだけど、主人がショックを受けるんじゃないかなっていう気持ちがあったので、「ムリしなくていいよ」とは言っていたんですけど…「ぜったい立ち会う!」って。出産の間は私が主人を元気づけてました(笑)。

一同:えーーーっ!?

R.Oさん:主人が緊張でくたびれちゃって(笑)。私と一緒に「フーッハーッ」って、もう、うっとうしくって(笑)。

一同:(笑)

R.Oさん:主人、出産が終わったらフラフラなんだけど、私は無痛なので元気で(笑)。産む瞬間まで私はニコニコしていたんですけど、主人はゲッソリ(笑)。ただ、無痛分娩に関してはアメリカでは普通のことで、夫の理解もあったんですが、私の家族は心配しましたね。まわりで無痛分娩を経験した人がいないのと、麻酔師の数も、無痛を扱う産院もまだまだ少ない。症例も少ないとあって、リスク面ばかり挙げられてしまって。最初の出産はまわりが不安がっていましたね。2番目の子のときは一度経験しているので、そうでもなかったですけど。もう少し無痛分娩の理解が広まってくれたらいいなと思います。

A.Nさん:うちは私も主人も母がいないのでサポートはなかったです。でも帝王切開でも呼びたい人がいたら立ち会えるという病院だったので、姉を呼ぼうかなと考えたんですけど、やっぱり主人と2人の時間を最後までもちたいと思って。主人も立ち会いを希望していましたし。出産の最中は旦那が手を握ってくれていて、枕もとで「がんばれ!がんばれ!」って。私は内臓がぎゅうぎゅう引っ張られる感じで、肩が痛くてしようがなかったです。おなかよりも「肩が!肩が痛い!!」って。

R.Oさん:出産時間は短かった?

A.Nさん:10分弱ですね。

_ 産後は2人で子育てを?

A.Nさん:そうです、区のサポートも使って。サポート登録は出産前に全部済ませておいたので。

一同:すごーい!すばらしい!

A.Nさん:退院したらすぐヘルパーさんに来てもらいました。

_ その情報はどこから?区のホームページ?

A.Nさん:区の支援センターです。プレママのときからいろいろ下見をしていて、掲示板の張り紙を見て。

_ 登録が面倒らしいですね。

一同:面倒くさーい!

_ 月に1回しか登録日がないとか、今どき受付けは電話だけとか。

A.Nさん:そうなんです!そこはもうちょっと融通を利かせてほしいですね。

S.Kさん:私は九州出身なんですが、里帰り出産はしなかったんです。基本的には旦那と2人でやっていこうと話していて。旦那のお母さんにたまに車で産院まで送ってもらったり、2人目を産むときに上の子を見てもらったりというサポートはありました。出産は主人が立ち会ったんですが、「がんばれ、がんばれ!」が私もうっとうしくって。

一同:(笑)

S.Kさん:「もう少しだよ、もう少しだよ!」って(笑)。

_ 立ち会いがないのも寂しいけど、いたらいたで…。

S.Kさん:イライラしちゃって(苦笑)。

_ C.Mさんは出産前に、お子さんをどのように育てるかをご主人と相談して決めていたとか。

C.Mさん:そうです、産んでから迷うのがイヤだったんです。「産後うつ」になったり、産んでからパニックになっているお母さんたちの話を聞いていて、「それって産む前に決めていないからじゃないかな」と思っていたので。なにで育てて、どういうふうに過ごすかを夫婦で共有しておこうと。布オムツで育てることも、産後1カ月の過ごし方も決めていたんです。

A.Nさん:私もそれは決めていました。

_ ほおお(感心)。

C.Mさん:産んだあとでパニックになりたくないから。

A.Nさん:そうですね。家族の手伝いがない分、区のサポート情報を前もって全部あつめました。幼稚園とか預け先まで全部。自分が具合悪くなったら主人しかいないけど、主人も仕事があるので。ネットスーパーも使いましたし。

C.Mさん:母に、産後は目を使わないほうがいい、床上げまで1カ月は外に出るなと言われましたね。外国人はいっぱい外に出ているのになぁと思いながら。

A.Nさん:その違いってなんでしょうね。

C.Mさん:アジア人と欧米人の子宮のつくりが全然違うんですって。助産師さんいわく。

一同:へぇ〜(驚)。

C.Mさん:欧米人は子宮の回復が早いんですって。日本人は本当に産みづらい体をしていて、床上げに時間がかかるらしいです。韓国の産後ケアも充実しているっていうじゃないですか。

A.Nさん:産後は水仕事を一切しちゃダメとか言われていますよね。

― とくに産後6〜8週間の産褥期。どれだけお産がスムーズだったとしても、ママの体はダメージを受けていますからね。産褥期を理解している旦那さんは少なそうです。

C.Mさん:そこも話し合って、私が水仕事をしないよう旦那がオムツ洗い担当とか、前もって全部決めました。

R.Oさん:私は上の子がいたので、自分の出産よりも上の子が心配で心配で。

一同:うんうん。

R.Oさん:入院中、上の子がパパと病院に来て、寂しそうな顔をして帰って行くのを見ると泣きそうになっちゃって。

一同:あぁ〜。

R.Oさん:でもね、絶対に泣いたり、「ママ、ママ」とか言わないんですよ。ガマンして。

A.Nさん:お姉ちゃんになるからガマンしているんですね…。

_ けなげ…(感動)。

(つづきます)


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