2019.12.27

お産はドラマだ! 〜私の出産体験談(第3回)〜

Column

出産は命を賭けた人生最大のイベント!なのに、人に語ることも、人から聞くのもなんとなくためらってしまいませんか?そこで今回は先輩ママさんたちにお集まりいただき、出産についての座談会を開催。気になる出産方法から、知っているとトクする産後ケアサービスまで、出産にまつわるあれこれをトーク。初産を控えたママも、第2・3子出産をめざすママも必読です!

参加メンバー
A.Nさん/2歳の女の子のママ
C.Mさん/4歳の女の子のママ(男の子を妊娠中)
S.Kさん/6歳と3歳の女の子のママ
R.Oさん/2歳の女の子と5カ月男の子のママ

R.Oさん:私は産院を決めるより先に、渋谷区の産後サポートの登録をしたんです。

A.Nさん:私も!全部登録しました。

R.Oさん:1人目出産のときは渋谷区から助成金が出なかったので、産んだ病院の近くのバースハウスでお世話になったんですけど、これを利用するとしないとでは産後の生活が全然違います

S.Kさん:どういうケアをしてくれるんですか?

R.Oさん:プロ(助産師)がまわりにいてくれて、それがすごく安心ですね。とくに初産のときは。あとは寝ていればいい。で、3食付き。

S.Kさん:へぇ〜。

_ 泊まりなんですか?

R.Oさん:泊まりです。4泊5日まで申し込むことができて、私は3泊4日しました。3食バランスのよい食事が提供されて、お乳の出もすごくよくなって。家事をしなくていいのもラクですよね。私が利用したところは夫も一緒に泊まれたので。

A.Nさん:へぇ!

R.Oさん:最初は私も不安だから、夫もそこから職場へ通ってくれて。そこでは夫の育児教育もしてくれるんですよ。夫がひと通りできるようになるまで教育してくれる。

一同:すごい!

A.Nさん:父親学級って全然覚えたことにならないから、それはいいですよね。

R.Oさん:これをすすめてくれたのが母だったんですよ。母が「私は自信がないから」って。「子育てに口出しもしたくないし、とりあえずこれに1人で行ってきてくれ」と(笑)。

一同:へぇ〜。

R.Oさん:ここのケアセンターの利用料を出産祝いとして出してくれて。すごくありがたかったですね。

C.Mさん:2人目も?

R.Oさん:2人目は渋谷区から助成金が出たので、1泊3,000円で利用できました。本当は1泊6万円もするんですよ。

一同:えっ!!(驚)

R.Oさん:1人目で利用したバースハウスがなくなってしまって、渋谷区から行けるいちばん近い「とよくら産後ケアハウス(2019年12月以降に田園調布へ移転予定)」に。場所は港区なんですけど、私は港区在住じゃないから助成金が出なくて…。1泊6万円からで自費だと総額30万円くらいかかってしまうので、とても利用できないと諦めていたんです。でも利用登録をしたところ許可が出て。出産日にちょうどお部屋が空いていたこともあって、利用することができたんです。

A.Nさん:ラッキーでしたね〜。

R.Oさん:助産師さんってクセが強い人が多いので、ここは出産経験のある人がおすすめかな。1人目だとけっこうキツイ。わりとほったらかしにされる(苦笑)。

A.Nさん:授乳のケアとか?

R.Oさん:そう。助産師さんによるとは思うけど。なので2人目のときは、もし上の子を預けられる環境だったら4泊くらいして、完全に回復してから家に帰ったほうがいいかも。私は無痛分娩だったので回復が早く、産んだその日にスキップできるくらい元気だったんだけど(笑)、ここで4泊して家に帰って、万全な態勢で子育てを始められたのがよかったです。ただ、ここまでするのにたくさん情報を集めて選択していかないといけないですけど。

A.Nさん:そうですよね。

R.Oさん:夫の育休が取れるか取れないか微妙!っていう時期と、娘の保育園入園がかぶったんですよ。私が出産で離れていたことで娘のメンタルが弱っちゃって、この状態では入園は難しいなと思ったので辞退しました。その1週間後に夫の育休が取れることになったので、なんとか回して。夫の育休もまるまる1年とはいかなかったけれど、それでも3カ月も取ってくれたので。

一同:十分!

R.Oさん:うん!夫には感謝しています。うちの母が「そんなに休んで大丈夫なの?2度と会社に戻れないんじゃないの?」なんて言って(笑)。育休明け後も午後出勤してくれて助かっています。それは置いておいても、これは渋谷区の助産師さんがすごく動いてくれたらしいんですよ。それでやっと許可が下りたということなので、これはぜひ、みなさんに広めたいなと。色々な場所にあるので探してみるといいですよ。

C.Mさん:港区は最大で60万円まで助成してくれるしね。渋谷区は1人の出産につき10万円支給してくれる。

R.Oさん:そう。その分でカバーできますよね。

_ タクシーチケットとかも使いました?

一同:それはないなぁ…。

C.Mさん:中央区は妊婦にタクシーチケットを交付してくれるんですよね。区によって支援が全然違う。港区がいちばん保育園の数が多いし、出産したらいちばんお金ももらえるし(笑)。でも港区で産むと平均100万円くらいかかるから。

R.Oさん:確定申告のときにタクシー代は医療費で申請できるので。

A.Nさん:私もそうしています。

編集A:みなさん賢いなぁ。いま聞いていて思ったのは、都会と郊外でこんなに支援が違うのかと。

C.Mさん:何区なんですか?

編集B:私たち横浜なんですが、そういう支援が全然ないなぁと。

R.Oさん:そうなんですか?

編集A:事前に調べるとしたら保育園の情報ぐらいで。

C.Mさん:都内なら産褥サポートなら大体どの区もあると思う。

編集C:産褥サポートっていう発想がなかった…。

R.Oさん:充実してきたのは本当に最近よね。

C.Mさん:知ってると知らないとでは全然違うから。

R.Oさん:あと自治体がおこなっている親教育支援プログラム『ノーバディーズ・パーフェクト 』ってご存じですか?

_ なんですか?

R.Oさん:子育てセンターで開催していて、0歳〜1歳の初めてお子さんをもつママが参加できる、2時間くらいの座談会みたいな無料講座です。発達教育の専門家が子育てに関してアドバイスをしてくれて、その間は子どもも預かっていてくれるんです。これは本当に本当に、おすすめ!

一同:へぇ〜!

C.Mさん:いいですね、いろんなことを吐けますね。

R.Oさん:そう!ママたちで声がかれるくらいおしゃべりして。育児中のママって引きこもりがちだから話が尽きないんです(笑)!代官山・恵比寿周辺のママって、ご実家が遠い方が多いんですよね。だからご両親に頼れないから旦那さんに助けてほしいのに、旦那さんに「子どもと2人で行ってくれば」なんて言われちゃうんですって。

一同:なにそれ(怒)

R.Oさん:育児はママに任せっきりっていう。経済的には恵まれているママが多いけど…。

C.Mさん:R.Oさんの旦那さんは外国の方だから、日本人パパとは対応が全然違いますよね。

R.Oさん:うちは子育てセンターにも一緒に行くので。

C.Mさん:そうでしょ!育児を丸投げするって日本人男性にありがちですよね。

A.Nさん:ですね!

一同:(笑)

R.Oさん:その『ノーバディーズ・パーフェクト』では、みんなの不満がわぁーって爆発してる(笑)。週1回全6回のプログラムで、無料だし本当にいいですよ。私はここでママ友ができたんです。プログラム受講終了後は参加者だけで集まることもできるので、子育て支援センターを開放している日に集まったりして。子どもが1歳を過ぎるとプレスクールに行ったりなどライフスタイルが変わるので、0歳児のママには強くおすすめします。

_ 出産前に夫婦でやっておいてよかったことはありますか?

S.Kさん:おしゃれなレストランに行くとか。子どもを連れては行けないような所に出かけるのは、やっておいてよかったなと思います。とくに2人目が産まれると全然行けないので。

A.Nさん:博物館とか美術館。クラシックコンサートもね。

C.Mさん:私、マタニティフォトはやってよかった。2人目も家族全員でぜひ撮りたい。

A.Nさん:やっぱりその時しか撮れないですもんね。

R.Oさん:映画。『アンパンマン』以外観られなくなるから。

一同:あぁー!それはーーー!!(笑)



いかがでしたか?これから出産に臨む方、今後出産を望まれる方のために、今回の記事が参考になれば幸いです。最後に、出産を一言であらわすと?という質問へのママさんたちの回答をご紹介しましょう。 A.Nさん「命がけ」、C.Mさん「フェスティバル!」、S.Kさん「快感!」、R.Oさん「生きて帰ってきた!」。

(おわり)


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