2018.05.24

プレママ必見!自宅でできる「産後ケア」

Column

「産後ケア」という言葉をご存知でしょうか。
出産によりダメージを負った体と、ホルモンバランスなどの影響で不安定になりがちな心のケアをすることであり、近年、その重要性が認知されてきました。産後ケアを受けるには、産院から退院した後、産後ケアセンターなどの産後ケア施設に赤ちゃんと一緒に宿泊したり、産後のご家庭に必要な知識・技術を持つ専門家「産後ドゥーラ」にお手伝いをお願いしたりする方法があります。しかし、上のお子さんがいる場合は産後ケアセンターへの宿泊が難しかったり、産後ドゥーラの数はまだ少なく、地域で活動している人がいなかったりする場合もあり、すべての人がサービスを受けられないというデメリットがあります。
そこで今回は、自宅でも簡単にできる「産後ケア」の方法をご紹介します。

「産後ケア」が重要なワケ

わが子を迎え、この胸に抱く体験は、なにごとにも変えられぬ大きな喜びです。しかし、出産による疲労が癒えないうちに始まる待ったなしの子育ては、産後ママにとって最初の大きな壁と言っても過言ではないほど、大変なもの。昔から「床上げ3週間」という言葉があるように、産後はしっかりと養生しないと、さまざまな体調不良の要因になるのだとか。
また、おおむね産後4週以内の女性がかかる「産後うつ」は、10人に1人がなるとも言われており、ホルモンの変化、授乳や夜泣きによる睡眠不足といったことが大きく影響しているようです。「産後うつ」を予防するためにも、心身をしっかり休める「産後ケア」が重要だと言えそうです。

【自宅でできるおすすめの産後ケアその1】体を温める

ダメージを負った産後の体は細菌などに対する抵抗力も弱まっているなどの理由から、一般的に産後1ヵ月の健診で医師からの許可が出るまで入浴はできないとされています。しかし、産後は代謝が落ちていることが多く、体が冷えやすい状態に。体の冷えは、さまざまな不調につながります。そこで最近は、部分的に温めることを提唱する助産師さんも多いようです。おすすめは、足湯。足のくるぶしまで浸かることのできる大きめの容器に40〜42℃のお湯を注ぎ、そこに足を入れて7、8分置きます。お湯が冷めてきたら足し湯をしながら、体全体がポカポカするまで続けましょう。冷え対策だけでなくリラックス効果もあるので、寝つけないときにもおすすめです。
また、足湯以外にも、絹と綿の靴下を交互に履いて足元から温める「冷えとり靴下」や、お腹まわりを温める「腹巻き」など、冷えとりグッズを効果的に使うのもいいでしょう。

【自宅でできるおすすめの産後ケアその2】消化の良い食事を心がける

昼夜問わない赤ちゃんのお世話による睡眠不足や、代謝が落ちてしまった結果、産後は消化機能も弱まっているといいます。そんなときに脂肪分の多い食事や消化吸収の悪い食事を摂ってしまうと、便秘の原因に。そこで、特に産後すぐはおかゆなど消化のよいものを選びましょう。作っている余裕のない時にはレトルトに頼るのもアリです。また、主菜はお肉よりもお魚、副菜は体を冷やす生野菜よりも温野菜や煮物などにするのがおすすめです。



これからしばらく続く育児を心身ともに健やかに過ごすためにも、「産後ケア」は大切です。
パパをはじめ周囲の人たちのサポートを受けながら、しっかり養生してくださいね。