理瀬

2021年3月に長女を出産。美術館や観劇が好きな美大卒の30代ママです。仕事はデザイン系で、現在育休中。スマート家電と宅配サービスフル活用で、楽な家事育児を模索中。保育園激戦区のため復職時期に悩まされつつ、楽しく子育て中です!

2021.11.30

帝王切開と産後ケア

Diary

こんにちは、理瀬です!
朝晩は寒くなってきましたね。娘は寝るとき、いくら布団を掛けても器用に蹴飛ばしてしまうのでスリーパーが欠かせないのですが、6重ガーゼのスリーパーだと薄い気がして、冬用の生地のものを買い足しました。これで冬を乗り切れると良いのですが…。子どもと過ごす初めての冬、親子共々風邪をひかないように注意して過ごしたいです。

さて今回は、私が経験した帝王切開とその産後ケアについて書きたいと思います。
私は予期せぬ緊急帝王切開だったので、予備知識がほとんどなく、術後に知って驚くことも多かったです。

◆ 手術前の説明の内容
私のお産については、以前の記事初産ながら出産フルコース?イレギュラーだらけの出産の記録 」に書かせて頂きましたが、無痛分娩の予定から、分娩台の上で緊急帝王切開を告げられた直後、医師から説明されたのは以下の内容でした。
・ 帝王切開の理由
・ 帝王切開術の方法について(下腹部横切開or正中切開かなど)
・ 帝王切開術特有の合併症について
・ 帝王切開後、術後1年間の避妊が必須であること
・ 次回の妊娠は、子宮破裂の危険が高まるため帝王切開術での分娩をすすめること

合併症の説明はかなり怖かったので、聞きながら背筋にゾクゾクと緊張感が走りました。
最後の2つは、人によっては人生設計に関わる大事な内容なので、ショックを受ける方もいるかもしれません。
我が家は第二子については急がないので良かったのですが、もう経膣分娩を経験することは無いのだと知り、少し悲しい気持ちにはなりました。
(※TOLACといって、帝王切開後の妊娠で経膣分娩を試みることも可能らしいのですが、子宮破裂のリスクが怖すぎる私は特に希望していません。)

◆ 手術中のこと
こちらは以前の記事にも書きましたが、帝王切開は、手術室に入ってしまえば本当にあっという間でした。
身体の感覚は無いけれど、目も見えるし、頭もハッキリしています。
自分のお腹がゴム製になって、内側をグニョ〜〜っと引っ張られているような不思議な感覚がしたかと思ったら、産声が聞こえて、あとは胎盤を出したり縫ったり…見ていないので分かりませんが、産んだ後は安堵と達成感でフワフワしていて、いつの間にか終わっていたという印象でした。

◆ 麻酔が切れてからが痛みの本番
さて問題はここからです。無事出産を終え、安心したのも束の間。麻酔が切れてからのお腹の痛みは、激痛でした…。
動かず寝ている時はあまり感じないのですが、少し向きを変えたり、起き上がったり、立ち上がったり…とにかく、お腹に力が入ると、刺すような鋭い痛みが走ります。
痛み止めの薬を飲んでいても、ベッドの電動リクライニング機能が無いと起き上がることも出来ないし、起き上がった後にベッドから降りるまでがさらに辛い。降りて立ち上がったあとも、1メートル歩くのに10秒以上かかります。尿道カテーテルを外した後、トイレに行くのが本当に憂鬱でした。

◆ 入院中の傷口ケア
私の傷口は横切開で、溶ける糸(吸収糸)で縫合したので抜糸の必要はありませんでした。術後はテープが貼られていて傷口を見ることは出来ませんでしたが、入院中に先生の診察があり、一度テープを剥がして確認されました。その後また新しいテープを貼られましたが、剥がれるまで貼ったままで良いとのことだったので、私は1ヶ月検診の時まで貼ったままで過ごしました。
ちなみに、術後2日目からシャワーOKでした。

◆ 退院後の痛みの経過
帝王切開の場合、通常7日入院のところ、コロナ禍のために病院の都合で術後5日目の退院となりました。
退院時には1メートル3秒くらいで歩けるまでに回復していましたが、退院後は電動リクライニング機能の無い実家のベッドから1人で起き上がるのが辛かったです。個人差があると思いますが、私は起き上がる時にお腹に痛みを感じなくなるまで、3ヶ月くらいかかったと思います。

◆産後1ヶ月で、ようやく傷口をチェック
テープを剥がして傷口を直視してみると、みみずばれのように赤く盛り上がり、ところどころ縫合した跡とみられるひきつれがありました。測ってみると14センチあり、なかなかの存在感です。勲章だなぁ…と傷口を見ながらしみじみ思いましたが、本来予定していた無痛分娩で産んでいたら無かった傷なのだと考えると、仕方がないとはいえ少し悔しい気持ちも…。
産後2ヶ月までは市販のテープを貼って、様子を見ることにしました。

◆ 産後3ヶ月で、少しずつ運動を開始
3ヶ月経ち、体重は戻りつつありましたが、体形がなかなか戻らないのが悩みでした。ただ、帝王切開だったので腹筋運動は厳禁。そして、いろいろ調べて行き着いたのが、動画サイトの「帝王切開をした人向け産後エクササイズ動画」です。
お腹に負荷をかけず、気が向いた時に身体を動かすことができ、気分転換にもなりました!

◆ 産後5ヶ月に皮膚科を受診
市販のテープを使い切った後は、傷口が薄くなってきたのと、ひきつれがあった部分の糸が溶けて綺麗になったので、何も貼らずに様子を見ることにしました。
その後引っ越しなどもあり、お腹の傷は放置していたのですが…産後5ヶ月目になるとまたみみずばれのように赤く盛り上がってきてしまいました。
もう手遅れか…と、放置したことを後悔していたところ、知人が皮膚科で抗炎症作用のあるステロイドのテープを処方してもらったと教えてくれました。
産後5ヶ月目でもまだ間に合うと知り、皮膚科を受診したところ、ステロイドのテープと飲み薬を処方してもらいました。
飲み薬を併用することによって治りが早くなるとのことでしたが、私は薬の副作用と思われる膀胱炎になりかけたため、1週間で飲むのをやめてしまいました…。

◆ 産後8ヶ月目、本格的に運動を開始
お腹の傷は、おかげさまで全く痛みを感じなくなりました。
ステロイドのテープは引き続き貼り続けていますが、赤みも薄くなり、みみずばれのような膨らみもほとんど目立たなくなりました。
復職前に体型を元に戻そうと、最近ようやく有酸素運動を開始。ジムのバイクを漕いだり、走ったりしています。
個人差はあると思いますが、私は何の不安もなく思い切り身体を動かせると判断するまでに8ヶ月ほどかかりました。


最後にオマケですが、事前に帝王切開で入院することが分かっている場合、以下のアイテムを鞄に入れておくのがおすすめです!

・ 大きめのS字フックと手提げ袋…なるべく立ち上がらなくて済むように、ベッド脇によく使う物を引っかけておくため。
・ マジックハンド…物を落とした時に、痛すぎて拾えない!あったら良かった…と思うアイテムです。
・ 帝王切開用の術後腹帯…ネットで買えます。巻いておくだけで少し痛みが和らぐので、お守りに持っていると良いと思います。私は病院の売店で購入しました。
・ しゃがまずに履ける靴…紐のスニーカーなど言語道断!入院の際はサッと履ける靴が便利ですよ!

また、手術前に荷物を広げておく余裕がある場合、荷物は椅子など上に置いてくださいね。トランクなどを床に広げてしまうと、しゃがめないので荷物が取れなくなってしまいます…。

ちなみに冒頭の写真は、退院の日の病室です。

いかがでしたでしょうか?
これから帝王切開で出産される方の参考になれば幸いです!
以上、理瀬でした。