2023.06.16

先輩ママに聞く、おすすめ出産内祝い|実際何を贈った?

Column

新しい命の誕生をお祝いし、贈っていただく出産祝い。あたたかな心遣いへの感謝の気持ちを込めて、出産内祝いは思い出に残り、相手によろこばれるお品をお返ししたいものです。
そこで、先輩ママたちが実際に贈って好評だった内祝いのお品や、いただいて嬉しかった内祝いのお品、さらに失敗談まで! 赤裸々にお話しいただきました。

「出産内祝い」とは?

本来、内祝いとは出産のよろこびを周囲の人びとにお伝えし、幸せをお裾分けするために贈られるお祝いの習慣のことを言います。しかし、近年は出産のお祝いをいただいた方へお礼の品物を贈ることを「出産内祝い」というのが一般的です。

◆贈る時期と贈り方
内祝いは、お祝いをいただいてから1ヵ月以内を目安に贈ります。手渡しの場合は包装紙の上に掛け紙をかける「外のし」、郵送の場合は品物に直接かけてから包装紙で包む「内のし」とし、赤ちゃんの下の名前とふりがなを書いて贈ります。
地域によっては命名札に赤ちゃんの名前を入れて添付する場合もあります。ご両親に確認してみるのもよいですね。

◆金額の目安
内祝いの金額の目安は、いただいた品物の金額の半額〜3分の1程度が基本です。自分と同年代であれば半額、目上の人や親族からの高額なお祝いには3分の1程度のお品をお返ししすることが多いようです。

贈ってよろこばれた「出産内祝い」

贈る相手によって品物を変えるのが、よろこばれる秘訣のようです。

◆定番だけど、身内にはやっぱりこれ!
「ベタですが、義父母と両親には息子の出生体重米を贈りました。コロナ禍で会えない時期だったので、お米を胸に抱き、その重みを感じながら息子に思いを馳せてくれたとのこと。とてもよろこばれました」
(R.Kさん/2歳と5歳の男の子のママ)

◆産院仲間におそろいの名入れトートを
「産院のヨガで知り合った仲良しママ3人組。みんな予定日が1〜2ヵ月ずれていたので、それぞれ連名で、出産祝いを贈り合いました。
私からの内祝いは、ちょっとしたお財布やスマホを入れて持ち歩けるくらいのサイズのミニトート。それぞれのベビーの名前を入れて贈ったら、とてもよろこばれました。自分の分もつくり、集まるときはいつもおそろいのバッグを持って出かけていたのが今もいい思い出です♡」
(S.Uさん/小学2年生の女の子のママ)

◆今でも話題にのぼる高級スイーツ
「会社の同僚や先輩への内祝いは、ふるさと納税の返礼品にもなっている近所の有名パティシエールが手がける塩ショコラを贈りました。あれはおいしかったと今でもときどき話題にのぼるほど。内祝いが良い感情としてみんなの心に刻まれたことは、ちょっと大げさですが、娘の存在そのものを肯定してもらえているようでうれしいです」
(Y.Oさん/2歳の女の子のママ)

◆自分では買わないけれど“いいもの”を内祝い専門サイトで
「内祝いは産後のまだ身体が本調子でないときに選ぶ必要があるので、断然ネットが便利! 内祝い専門サイトだと内祝いの定番商品から人気ブランドの商品まで品揃えが豊富なので、いただいた方別に選ぶのもラクでした。
身内にはグルメカタログ、友人にはパッケージがおしゃれな高級洗剤やインテリアにもなるディフューザーなど、自分では買わないけれど、もらったらうれしいものを贈りました」
(H.Kさん/3歳の男の子のママ)

もらってうれしかった「出産内祝い」

友人や親戚から、もらってうれしかった、心に残る内祝いについて聞きました。

◆手仕事のぬくもりが感じられる内祝いに感動
「友人からの内祝いは、家族の人数分のナラの木のスプーンでした。職人さんによって一つひとつ丁寧に作ってくれた品で、形も少しずつ違うのがかわいくて感動しました。離乳食が始まったときも大活躍で、今も大切に使っています」
(M.Iさん/小学1年生のママ)

◆生活の実情を考慮したお返しがうれしかった!
「いとこからの内祝いは、有名ホテルのスープの缶詰とレトルトカレーのセット。当時は夫が単身赴任中。ワンオペで忙しい日常を知ってのセレクトに、彼女のやさしさを感じました」
(H.Kさん/3歳の男の子のママ)

◆体にも地球にもやさしいイマドキの内祝い
「大学時代からの友達の内祝いは、オーガニックコットンのタオルとフェアトレードのコーヒーのセット。SDGsが広がる前から環境に配慮した生活をしてきた彼女らしいセレクトで、大切にしている思いを贈ってくれたんだなとあたたかい気持ちになりました。きっと生まれてきた赤ちゃんも、彼女のように広い視野と豊かな心を持った子に育つんだろうな」
(S.Uさん/小学2年生の女の子のママ)

「出産内祝い」の失敗談

衝撃のお品やうっかり体験など、赤裸々に語っていただきました。

◆20年前のスゴイ内祝い
「筆文字で“ありがとう“と出生体重が書かれていて、赤ちゃんの足形が押された額入り台紙を友人の内祝いでもらった叔母。もう20年も前のことですが、自分がいざ内祝いを贈る立場になり、そのことを思い出したら、改めてスゴイことだなと感じました」
(Y.Oさん/2歳の女の子のママ)

◆食品には注意!
「叔父夫婦への内祝いに焼き菓子の詰め合わせを贈ったところ、母経由で、叔父が糖尿病で甘いものは控えているという話を聞きました。贈る前にリサーチしておけばよかったです。すぐに電話し、タオルセットを贈り直しました」
(R.Kさん/2歳と5歳の男の子のママ)

◆生活用品はシンプルが一番
「以前、内祝いでフェイスタオルとハンドタオルのセットをいただいたのですが、某ご当地キャラクターの柄でした。生まれ故郷のご当地キャラクターだったのかな……。生活用品は、無地か、模様入りだとしてもごくシンプルなものがありがたいです」
(H.Kさん/3歳の男の子のママ)




ママたちのコメントを見ていると、相手の立場に立った贈り物選びが大切だということがわかります。とは言え、産後1ヵ月のタイミングで内祝いの商品をセレクトするのはなかなか大変です。
出産前から店頭や内祝い専門サイトなどで、商品の目星をつけておくのも一つ。無理なく、相手がよろこぶお品を選べるといいですね。


文/羽田朋美(Neem Tree