りんごのガトー・アンビジブル

りんごのガトー・アンビジブル

人気のガトー・アンビジブルをグルテンフリーで作ってみました

「フランス生まれのガトー・アンビジブル(Gateau Invisible)というスイーツがここ数年はやっているようですね。

日本ではガトー・インビジブルと呼ばれることが多いようですが、フランス語的にはアンビジブルと発音するはず。Gateauはフランス語でケーキを意味し、Invisibleは「見えない」という意味。何が見えないかというと、具がたくさんで生地が見えないということなのだそうです。

今は閉じられているそうですが、「Eryn folle cuisine」というフランスのブログで発表されたのが最初とのこと。今や世界中に広まっています。

一番よく作られているのが、ガトー・アンビジブル・オー・ポンム、りんごのガトー・アンビジブルです。でも例えば梨や柿、桃などでも美味しくできそうです。また、ジャガイモやサツマイモ、ズッキーニなどの野菜を使った甘くないタイプも作ってみましたが、これもいけます。

フランスでは小麦粉で作りますが、「米粉食堂へようこそ」「米粉ランチ」と米粉料理の本も出していることもあり、米粉を使ってグルテンフリー仕立てで作ってみることにしました。

全体がまとまる程度の最低限の生地で作るので、スイーツとしてのカロリーも低めのはず。まずは定番のりんごで作ってみてはいかがでしょうか?りんごの食感がしっかり残って、生地はしっとり、プリンのような味わいです。

#209 グルテンフリー、りんごのガトー・アンビジブル 材料

  • りんご 1.5個程度(正味400gくらい)
  • レモン汁 小さじ1
  • A{米粉 40g、ベーキングパウダー 小さじ1/2、無塩バター 10g、卵 1個、牛乳 50ml、バニラエッセンス 2滴くらい、シナモンパウダー・カルダモンパウダー 各少々、ラム酒 小さじ1、塩ひとつまみ}
  • 粉糖 適量
(無塩バターがなければ、塩はなしで作ってください)

作り方

  1. オーブンを200度に予熱しておきます。
  2. りんごは皮をむいて薄切りにして、レモン汁をふりかけておきます。
  3. Aの材料をフードプロセッサーで撹拌して生地を作ります。 フードプロセッサーがない場合は、バターをあらかじめ溶かしてから、ボウルの中で全体をよく混ぜてください。
  4. 3の生地が満遍なくつくように2のりんごを和えます。生地が満遍なくりんごにつくように混ぜます。
  5. 底にオーブンシートを敷いて、脇に油を塗ったパウンド型に4のりんごを層になるように並べます。りんごが見えていても問題なしです。
  6. 200度のオーブンで40分ほど焼いて粗熱が取れたら、型から抜いて粉糖をふりかけます。

※切り口が綺麗に切れるので、冷やしてから切ってください。

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教えてくれた人

サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

https://yukakosakai.com/

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