旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。
ヨーグルトに肉を漬けると、ヨーグルトに含まれる乳酸菌がタンパク質を分解することで、肉が柔らかくなります。また、ヨーグルトには臭いを除く効果もあり、その分、肉の旨みをより感じることができるように思います。
日本では、ヨーグルトは甘くして食べることがほとんどですが、例えばインドのタンドーリチキンのようにヨーグルトとスパイスで肉を漬けて調理する他、ブルガリアやギリシャ、トルコ、中東など、多くの国でヨーグルトのスープ、サラダ、ディップなどが家庭の食卓にのぼり、さまざまな料理のソースとしても塩味のヨーグルトが使われます。
今回ご紹介する料理は、フランスで食べたカレー風味の鶏肉煮込み料理をイメージして作ってみました。ヨーグルトの爽やかな酸味とスパイスのマイルドな辛さで、辛いのが苦手な方も美味しく召し上がっていただけると思います。
スパイスも、カレー粉とガラムマサラという手に入りやすいもので手軽なレシピにしてみました。
鶏肉をマリネしておくことで、とても柔らかくジューシーな仕上がりになります。
ご飯にも、またパスタにもパンにも合います。
ところで、洋風の料理にも昆布水は威力を発揮します。1リットルの水に20g程度の昆布を入れて冷蔵庫に入れておけばいつでも使えます。こちらも合わせてお試しください。鶏がらスープを使う必要がなくなります。
#255 鶏肉のカレーヨーグルトソース
材料
鶏もも肉 250g
マリネ液 {プレーンヨーグルト 200g、カレー粉 大さじ1/2、白ワイン 大さじ1}
A {玉ねぎ(中)薄切り 1/2個分、ニンニクみじん切り 1片分、生姜みじん切り 小さじ1}
好みのきのこ 100g
昆布水 50ml
ガラムマサラ 大さじ1
サワークリーム 大さじ2
塩・胡椒 各 少々
油 少々
パセリ 少々
作り方
1. 鶏もも肉は、一口大に切り、マリネ液とよく混ぜたら、最低15分、できれば1時間 おく(一晩おいても良い)。
2. 鍋に油をひき、Aをしんなりするまで中火で炒める。
3. 食べやすい大きさに切ったきのこを加えてさっと炒めたら、1と昆布水を加えて蓋をし、沸騰したら弱火にして30分ほど、鶏肉が柔らかくなるまで煮る。
4. ガラムマサラとサワークリームを加え、塩・胡椒で味 調えたら器に盛り、パセリのみじん切りをふる。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/