さつまいもって品種がいろいろありますが・・・
個人的にはねっとり系とホクホク系に分類して捉えています。ねっとり系は安納芋、紅はるか、シルクスイートなど。ホクホク系は鳴門金時や紅あずまが代表的な品種です。
私はねっとり系が好み。じっくりゆっくり蒸してそのまま食べるだけでしみじみ美味しいし、干し芋にするにもねっとり系の方が向いていると感じます。
さつまいもを加熱すると、β-アミラーゼという酵素が働いて、糊化したデンプンを麦芽糖に変えます。80℃を超えるとβ-アミラーゼが働かなくなり、でも一方でデンプンが糊化するのは65℃~75℃くらい。ということは、その間の温度帯でないと、澱粉が麦芽糖に変わっていかない=甘くならないのです。
なので、私は、弱火でじっくり1時間ほど蒸すことで、この温度帯を長く保つ方法をとっています。
さて、お任せ野菜セットで届いたさつまいも。品種名が不明。上記のように蒸してみたのですが、 ホクホクタイプで、甘さも足りない、残念!でした。それならお菓子に転用しようと作ってみたのがこちら。簡単に美味しく作ることができましたよ!もちろんねっとりタイプでも美味しく作れます。
#265 さつまいも入りのバスクチーズケーキ
材料(直径19cmのケーキ型使用)
蒸したさつまいも 200g
クリームチーズ 200g
砂糖 80g
卵 3個
米粉 大さじ1
生クリーム 200g
シナモンパウダー・カルダモンパウダー 各少々
作り方
1. オーブンは230℃に予熱しておく。クリームチーズは常温に戻しておく。
2. 蒸したさつまいもの皮を剥き、適当に切る(丁寧にしたい人は裏漉ししても。舌触りが滑らかになります)。
3. 1と残りの材料をフードプロセッサーに入れて滑らかにする。
4. ケーキ型にくしゃくしゃに丸めてから水で濡らして水切りしたオーブンペーパーを敷き、3を流し入れる。
5. オーブン230℃で20分。200℃に下げて10分焼いたらオーブンから取り出して網の上にのせて冷ます(型からは外さない)。
6. 粗熱がとれたら冷蔵庫にいれて8時間以上冷やす。
※フードプロセッサーがない場合は、さつまいもは裏漉し。残りの材料を材料表の順番にしっかり混ぜて作ってくださいね。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。