タコと里芋の炊き込みご飯

タコと里芋の炊き込みご飯

旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。

秋になると食べたくなるのが炊き込みご飯

タコと里芋を生姜を効かせて炊き込んだこのご飯は、我が家のお気に入りの一つです。
タコから出るダシの美味しさ、里芋のねっとり感とタコのコリコリ感の歯応えの違いが魅力です。

ところで、タコにも男女があります。その見分け方、ご存知ですか?
実は吸盤の形で見分けがつきます。オスは大きい吸盤がバラバラに並んでいて、メスは小さめの吸盤が整然と並んでいます。そして食感にも差があります。オスは身が締まって歯応えがよく、メスは柔らかい傾向が。買う時、食べる時にちょっと気にしてみてくださいね。

さて、そんなタコですが、6割は輸入モノ。主な輸入先は、西アフリカのモロッコやモーリタニアで、日本のタコ輸入量の7割ほどになります。そもそもこれらの地域でタコを食べる習慣はなく、日本のJAICAが人を派遣してタコツボ漁などを教えたのがはじまりとのこと。ただ、近年は日本以外の国でのタコの需要が増えたこと、この地域での不漁が続いていることから、高値で推移しています。昨年クロアチアを旅した時も、タコのマリネは多くのレストランのメニューにあったし、タコをじっくり煮込んだペカという料理にも出会いました。ちなみに私が今回買ったのは、インドネシア産。

バリ島では、タコのサテ(串焼き)、タコのナシ・チャンプル(お皿に盛り付けたご飯の上におかずを載せたもの)、タコのラワール(ココナッツ味の煮込み)など、タコ料理もポピュラーなようです。現地で食べてみたくなりました。

タコと里芋をシンプルに炊き込んだご飯。ぜひ作ってみてくださいね。

そういえば、モーリタニアやモロッコの位置、地図上で指さすことできますか?
以前小学校5年生のための出前食育授業の中で、そんな問題を出したのを思い出しました。

#264 タコと里芋の炊き込みご飯

材料

米 2合 (300g)
酒 40ml
昆布水 400ml (なければ水でも)
ゆでタコ 100g
里芋 150g
生姜 みじん切り 大さじ1
塩 少々

作り方

1. 米は研いでざるに上げておく。
2. タコは一口大に切り、里芋は皮をむいて一口大に切る。
3. 酒、昆布水、2、生姜を1に加えて普通に炊き上げる。
4. 炊き上がったら茶碗によそい、塩少々をふる。

昆布水は、1リットルの水に20g程度の昆布を入れて7時間以上おいたもの。冷蔵庫で1週間はもつので作っておくと、いろいろな料理に使えて重宝する。

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教えてくれた人

サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

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