クスクスってご存知ですか?
原料はパスタと同じデュラムセモリナ、世界最小のパスタとも呼ばれます。
北アフリカや中東では主食として親しまれ、ヨーロッパ、とくにフランスでは定番の食材です。ふんわりとした食感が特徴で、わずか数分で戻して食べることができる手軽さから、時間がない日の強い味方! 我が家でも、カレーを作ろうと思ったらご飯を炊いていなかった! というときにクスクスを使うことがあります。1999年、フランスに住んでいた時、単身赴任できていた日本人男性が、「日本米は高いし、炊くのに時間もかかるし」とクスクスを主食にしていましたっけ。
戻し方はとても簡単。熱湯を注いで5分ほど蒸らすだけで食べることができます。だしやスープなどで戻せば風味のバリエーションが広がります。実はトマトジュースなど冷たい液体でも30分あれば戻せます。加熱しなくても食べることができるので、もしもの時にも使えます。カレーやシチューとともに食べる他、サラダやリゾット風など、アイデア次第で使い方は無限です。
常温で長期保存が可能な乾物なので、ストックしておけばいつでもすぐに使えるのも魅力のひとつ。食材のひと工夫で、普段の食卓にちょっとした異国の風が吹きます。
さっと使えておしゃれで美味しい。そんなクスクスの世界を、ぜひ一度経験してみませんか?
#262 塩レモン風味のナッツ入りモロッコ風クスクスサラダ
材料
クスクス 200g
鶏ガラスープ 200ml
A {塩レモン (みじん切り) 20g、無塩ミックスナッツ (適宜刻んで) 60g、紫玉ねぎ (みじん切り) 60g、ミニトマト (8つに切る) 8個、パセリの葉 (みじん切り) 20g、大きめのブラックオリーブ (種をとって4つにきる) 6粒}
塩 少々
オリーブオイル 少々
好みでカルダモンパウダー 少々
作り方
1. クスクスは沸騰させた鶏ガラスープに入れて混ぜ、蓋をして5分ほどおく。
2. その間にAを刻む。
3. 1をほぐし、2とよく混ぜたら、塩で味を調え、器に盛り、オリーブオイルをかける。好みでカルダモンパウダーを少々かけてどうぞ。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。