旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。
煎り大豆があれば、豆料理なんて簡単!
節分が近づくと、特設売り場に煎り大豆がずらりと並びます。普段も置いてあるところが多いのですが、気づいている人は少ないかもしれません。
煎り大豆、ポリポリたべるだけではもったいない!豆料理をもっと増やしたい!と思っている人には、実はとっておきの食材なんです。
例えば、ひじきの煮物。にんじんなどを加えるタイミングで煎り大豆を一緒に入れてみてください。煮上がる頃には茹でた大豆と同じになっています。
カレーを作る時、野菜類と同じタイミングで入れたら豆カレーになります。汁気がある料理なら、こんな風にそのまま入れて使うことができるんです。
サラダや今日ご紹介するハンバーグなどのように、汁気が少ない料理の場合は、戻す作業が必要になります。ただ、水で戻すと食感がイマイチ。でも不思議なことに牛乳やヨーグルトで戻すとしっかりした茹で大豆の食感に戻ります。
食品メーカーの方に理由を伺ったところ、「カルシウムの効果ですかね?」とおっしゃっていました。
ヨーグルトで戻すのも美味しいのですが、8時間ほどかかります。今回はより短時間で戻せる牛乳を使って、大豆がゴロゴロ入ったハンバーグを作ってみました。香ばしさがいいんですよ。
写真では黒い煎り大豆を使っていますが、もちろん黄色の煎り大豆でも同じに作れます。節分で煎り大豆が余ったらぜひ作ってみてくださいね。
#256 煎り大豆たっぷりのハンバーグ
材料(2人分)
煎り大豆 60g
牛乳 60ml
A(豚ひき肉 300g、米粉 大さじ4、生姜のみじん切り 小さじ2、塩 少々)
油 適量
作り方
1. 煎り大豆と牛乳を混ぜて煎り大豆がすっかり牛乳を吸うまでおく(30分程度)。
2. Aをボウルに入れて肉に粘りが出るまでよく混ぜたら1を加えて混ぜる。
3. 4等分して厚みが2cm程度になるように成形する。
4. フライパンに油をひき、両面じっくり中まで火が通るように焼く。
※大根おろしと醤油、あるいはポン酢で食べるのがおすすめです。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/