旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。
ナッツをもっと多彩に楽しもう!
ナッツ、どのくらい食べていますか?
ナッツには、タンパク質、食物繊維、良質な脂肪(不飽和脂肪酸)が多く含まれ、定期的に食べることで心血管疾患や脳卒中のリスクを抑える可能性があるという研究がある(*)のだそうです。また、低糖質な上に食物繊維が多いので、食後の血糖値の上がり方も緩やかなのだとか。
小腹が空いた時に、ちょっとナッツをつまむというのはよくしますよね。でもそれだけではもったいない!
中国では、例えば鶏肉をカシューナッツやピーナッツと共に炒める(ピーナッツは厳密には豆ですが)料理が有名ですが、サラダにたっぷりのナッツをトッピングしたり、この連載で以前にご紹介したようにご飯と一緒に炊いたり(「エキゾチックなナッツライス」)、など、もっとナッツを多彩に楽しんでもいいのでは?と思うのです。我が家では、インド風のピラフ「ビリヤニ」にはカシューナッツを入れて作るし、タイで食べてすっかり気に入ったツナサラダもカシューナッツがたっぷり入っていました。また煮込み料理にナッツを加えると、もっちりと言っていいような新鮮な食感になるので、試してみて欲しいです。
今回ご紹介するのは、ウチでたまに作る、肉を使わない「ナッツローフ」。「イギリスでは、ミートローフを作る時にナッツをたっぷり入れる人も多い」という記事を読んで、いっそのこと肉なしで作ってみようと思ったら、これがなかなか美味しかったんですよね。召し上がった方々は皆さん「肉が入っていないとは思えない」と口を揃えます。
ぜひ作ってみてくださいね。ワインと共にどうぞ。
参照
American Heart Association HP ‘Nut Consumption in Relation to Cardiovascular Disease Incidence and Mortality Among Patients With
Diabetes Mellitus’
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCRESAHA.118.314316
#253 ナッツローフ
材料
750mlのパウンドケーキ型1個分
玉葱 1/2個分
にんにく 2かけ
無塩ミックスナッツ 200g
バター 20g
A [水 150cc、白ワイン 大さじ1、パン粉 100g]
B [卵 2個、塩 小さじ3/4、黒胡椒 少々、乾燥タイム 大さじ1/2]
作り方
1. 玉葱とにんにくをみじん切りにし、ナッツはフードプロセッサーで細かくする。Aは混ぜておく。
2. バターで玉葱とにんにくをよく炒めたら、ナッツとA、Bを加え、粘りが出るまでよく混ぜる。
3. オーブンシートをひいたパウンド型に2をきっちり詰めたら、180度のオーブンで35分〜40分焼く(切り分けは冷めてから)。
※マスタードやサルサを添えるなどすると、より美味しい。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/