旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。
大人のおいしさ、蕗のとうご飯
蕗のとうは、日本原産の山菜の一つです。山菜の中でも最初に出回り、2月から3月、寒い地域で4月くらいまで店頭に並びます。蕗のとうは、我が家の庭にも、多くはないですが出てきます。もしかしたら近くで見つけることもできるかもしれませんよ。
つぼみが開いていないものを選ぶと良いと言われます。
蕗のとうには、丸くて黄色い花を咲かせるオスと、細長くて白い花を咲かせるメスとがあります。どちらも食用にでき、カリウムを豊富に含みます。
我が家では、毎年、蕗のとうを使って蕗のとう味噌を作るのが定番でしたが、今年90歳になる母から、数年前に「この食べ方、気に入っているのよ」と教えてもらったのが、蕗のとうご飯。刻んで炒めたら、炊き上がったご飯に混ぜるだけと、とっても簡単で美味しいので我が家でも定番になりました。
苦みが苦手な方は、塩を少し加えた熱湯で茹でて、冷水にさらしてアクを抜いてから刻んで料理してみてください。私は苦味大好きなので、この工程は省いています。
春には苦味を盛れ、と古くから言われてきました。ぜひ、お試しください。
#244 蕗のとうごはん
材料
米 2合
蕗のとう 100g程度
ごま油 少々
塩 少々
作り方
1. 米は研いで浸水しておき、普通に炊く。
2. 蕗のとうは細かく刻み、ごま油でしんなりするまで炒めたら、塩で味を調える。
3. 炊き上がった米に2を混ぜ込む。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/