旅行が好き!食べるのが好き! 世界各地を子連れで訪れ学んだ家庭料理をベースに生まれたレシピや、食品ロス削減、冷蔵不要で省エネ、防災食にもなるDRYなFOOD「乾物」を使ったレシピなどを紹介します。
シンプル中華風焼きそば
もう20年ほども前のことになりますが、シンガポールのある店で食べるために、東南アジアを旅する前後で一泊だけシンガポールに泊まることを習慣にしていた時期がありました。その中華料理店の名物料理は、干し鮑と干し椎茸の煮たものと、とびっきり美味しい焼きそば。
日本の家庭で作る焼きそばといえば、ソース焼きそばが定番。もやしにキャベツ、ネギに肉、と具だくさん。ところがこの店の焼きそばには万能ネギしか入っていないんです。肉もなし。カルチャーショックでした。
でもなんともいえず美味しかった、そのわけは、干し鮑、干し貝柱、干しエビなど、海鮮系乾物の戻し汁を使って調味していたんです。
さすがに干し鮑はお高いし入手も難しいので、スーパーで普通に売っている干しえびをベースにオイスターソース(牡蠣のソースですね!)を組み合わせて、なんちゃってシンプル焼きそばを作るようになりました。
家庭では、栄養のことを考えて、ついついなんでもかんでも入れてしまう傾向になりがちなんですが、こういうシンプルな焼きそばも、たまにはいかがでしょうか?
#245 シンプル中華風焼きそば
材料
A {生姜(みじん切り) 大さじ1、干しエビ(粗みじん) 3g 、油 適量}
鶏ガラスープ 300ml
B {醤油 大さじ1.5、オイスターソース 大さじ1.5}
中華麺(茹でてor蒸してあるもの) 2玉
青ネギ3~4cm長さに切る 12本分
ごま油 少々
胡椒 少々
作り方
1. フライパンにAを入れて弱火で香りを立てたら、鶏ガラスープを加えて強火にする。
2. 沸騰したら、Bを加えよく混ぜ、中華麺をほぐしながら加えて炒め煮する。
3. スープが煮詰まってきたら、青ネギを加えて全体を和える。
4. 青ネギがしんなりしたら、ごま油を回しかけ、胡椒をふる。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/