答えてくれたのはこの人
江森宏之さん
中央林間の人気パティスリー〈メゾンジブレー〉
―まずは〈メゾンジブレー〉の紹介からお願いします。
江森さん:オープンしたのは2017年。現在は東急田園都市線・中央林間の本店と南町田グランベリーパーク店を展開し、季節のフルーツや日本の素材を使ったスイーツ作りをテーマにしています。
―江森さんご自身のお菓子作りへのこだわりを教えてください。
江森さん:個人的に大切にしているのは「お客様にあわせたお菓子作り」ですね。自分が良いと思うものをゴリ押ししてもお客様には伝わりませんので、ターゲットになるお客様が求めている味や見た目を考えたお菓子作りをベースにしています。
―お店で提供しているお菓子にも、そのこだわりが反映されていると。
江森さん:はい。ファミリー向けのものから少し尖ったハイエンドなものまで、様々な工夫を凝らしてお客様にあわせたお菓子作りを心がけています。
華やかに、可愛らしく。みんなをハッピーな気持ちに
―では、今年のクリスマスケーキをご紹介ください。
江森さん:こちらの東急百貨店限定品「X’mas フリルフロマージュ」です。初めてチーズケーキでクリスマスケーキを作りました。
江森さん:東急百貨店の今年のクリスマスのテーマが“ドラマティック ジュエル”ということで、宝石を思わせる華やかなものを作りたくて。上にのせたフルーツが宝石のイメージで、フリル状に絞ったクリームでエレガントに装飾しました。
―華やかで可愛らしくて、みんなに喜ばれそうですね!
江森さん:苺も含めて、テンションが上がる要素満載です。フランスでは定番のクリスマスモチーフである“木こりの妖精”の飾りもあしらって、箱を開けたときに「わぁ!」と歓声が上がるような、お子様から大人までみんながハッピーな気持ちになれるような見た目に仕上げました。
―ここを一番見てほしい!というポイントは?
江森さん:フリル状のクリームですね。やわらかな雰囲気できれいに飾り付けるのはけっこう難しいので。もちろん「見てほしい」と同じくらい「食べてほしい」気持ちも強いです。目でも舌でも楽しんでいただきたいです!
2種類のチーズケーキにベリーのおいしさをプラス
―一見するとチーズケーキには見えませんが…全体の構成についても教えてください。
江森さん:上面のデコレーションは、フリルの部分がベリーとホワイトチョコレートのクリームで、中央には木苺とベリーのソースを。その上に苺と木苺とブルーベリーの果実をのせて苺のジュレをかけ、宝石のようなきらめきを表現しました。カットすると木苺とベリーのソースがドロっとあふれ出して、さらに目でも楽しめます。
江森さん:中は2種類のチーズケーキで構成されていて、上段はレアチーズケーキ、下段はベイクドチーズケーキ、そしてその間に木苺ジャムの層を。ベリーシロップを染み込ませたビスキュイ生地で包み込み、側面にはベリーとホワイトチョコレートのクリームを塗ってクラムの食感もプラスしました。
―2種類のチーズケーキを使った商品は通常でも扱っているんですか?
江森さん:レアチーズケーキとベイクドチーズケーキを組み合わせた商品は通常でも当店で販売しています。こちらはそれにクリームとビスキュイ生地をプラスしてアップグレードした、クリスマスの特別バージョンですね。
―なるほど。その通常商品を知っている方にとっても、新しい発見かも知れませんね。
江森さん:そうですね。今回のために東急百貨店限定でお作りした新作なので、通常商品を知っている方にも、ぜひこの機会に食べてみてもらえればと思います。
―こんなお客様に食べてほしいというイメージはありますか?
江森さん:イメージしたのはお子様のいるファミリーです。笑顔があふれるテーブルの真ん中にこのケーキがある。そんなシーンを想像してお作りしましたので、ぜひご家族みんなでお楽しみいただければと思います。あっという間にパクパク食べてしまうと思いますので、そこはご注意ください(笑)
