答えてくれたのはこの人
足高香織さん
〈ピエール マルコリーニ〉は2026年で日本上陸25周年
―改めて〈ピエール マルコリーニ〉の紹介をお願いします!
足高さん:ブランド創設は1995年。2015年にベルギー王室御用達を拝命し、WORLD PASTRY STARS 2020では世界一のパティシエとして最優秀賞を獲得するなど、その革新的な創造力が高く評価されている、ベルギーを代表するショコラティエのピエール マルコリーニによるブランドです。 ピエール マルコリーニは「Bean to Bar」の先駆者でもあり、カカオ豆の選定からチョコレートの製造までのすべてを手掛けることにこだわり続け、上質で希少なカカオを求めて毎年自ら世界中を旅しています。
―ファンも多く、すっかりおなじみ。2025年はブランド誕生から30年の節目の年でしたね。
足高さん:はい。そして2026年は日本上陸25周年を迎えるので、2年続けてのメモリアルイヤーとなります!
日本の素材を使用したスペシャルなアソートが登場
―2026年のバレンタインのテーマを教えてください。
足高さん:テーマは“Merci de tout Cœur(メルシー ドゥ トゥ クール)”で、「心からありがとう」という意味になります。日本上陸25周年という記念の年なので、日本の皆さまに心から感謝を伝えたいというピエール本人の気持ちを年間のテーマとして掲げました。
―では、そんな想いを込めたバレンタインのおすすめアイテムの紹介をお願いします!
足高さん:こちらの「コフレ アニヴェルセール ヴァンサンカン ジャポン 9個入り」です。
足高さん:“世界を旅するショコラティエ”であるピエールが、日本を旅して各地の素材に触れ、作り出した特別なアソートです。9種すべてに日本産の素材を使用し、新たにゼロから作りあげました。ピエール本人が生産地に赴き、自らの目と舌で確かめた素材を使っているので、どれも思い入れのある粒ですね。粒に日本語の名前が付いているのも今回のアソートならではの特徴なので、そこにもご注目ください。
―日本語の名前というのも気になります!9種それぞれをご紹介いただけますか?
足高さん:まず上段から。左は、福井県の黒龍酒造とコラボレーションした『沈黙の味わい』。希少な日本酒「黒龍 石田屋」を使ったガナッシュをビターチョコレートでコーティングした、奥深く洗練された味わいです。
中央は、徳島県の生産者によるスダチを使用した『柑橘の輝き』。スダチとキンカンのガナッシュと、焙煎したライスパフの組み合わせで、香ばしさ、食感、甘みが調和します。
右が、スダチと同じ徳島県の生産者によるユズを使用した『柚子雫』。ユズを使ったホワイトチョコレートガナッシュをミルクチョコレートで包んだ、ほどよい酸味とフレッシュな香りが特徴の一粒です。
足高さん:続いて中段へ。左は、佐賀県産の有明海苔を使用したヘーゼルナッツプラリネ『潮騒』。意外かもしれませんが相性はよく、絶妙に調和します。ちなみに、最初は生産者さんも「チョコレートに海苔?」と驚いていました(笑)
中央は、鹿児島県産のほうじ茶を使った『焙煎の静寂』。ほうじ茶のガナッシュと燻製カシューナッツのプラリネをビターチョコレートでコーティングし、日本茶の静謐な洗練さを表現した、香り豊かな一粒です。
そして右が『光陰』。徳島県産のスダチを使ったガナッシュと、黒ごまのプラリネを重ねた2層構造です。スダチのフレッシュな酸味と黒ごまの力強い風味がマッチします。
足高さん:下段に行って左が、徳島県産のスダチと和歌山県産のミカン、長野県産のそば茶を使用した『涼風の記憶』。スダチとミカンのガナッシュをミルクチョコレートでコーティングし、表面にそば茶をトッピングしました。フルーティーな酸味が特徴の一粒です。
中央は、高知県産のユズを使った『冬霞』。燻製カシューナッツのプラリネに爽やかな甘みの高知県産ユズピールをプラスした、食感も楽しい一粒で、スモーキーなアロマも楽しめます。
最後が、北海道産大豆を原料にして大阪で作られるきな粉を使った『余韻』。焙煎したきな粉とピスタチオを組み合わせたプラリネで、香ばしく洗練された味と余韻を堪能できます。
―断面も美しく、まるでアートのようです。
足高さん:きれいなキューブ型で、整然と並べられているのも日本らしいイメージですよね。9種が2個ずつ入った18個入りアソートもありますので、こちらもぜひ。
ピエール氏から、日本への愛とリスペクトを込めて
―パッケージも高級感があって素敵です。こちらも日本の素材にこだわっていたり…?
足高さん:はい。越前和紙を使用した特別パッケージです。凹凸のある紙の表情や質感も見ていただきたいですね。
―ちなみに9種の粒の中で足高さんのお気に入りは?
足高さん:難しい…全部好きなので(笑)。驚いたのは燻製カシューナッツを使った粒ですね、はじめに燻製の香りがワッと来るので。ピエールはジャパニーズウイスキーが大好きで、燻製との相性が良いので、そのあたりも考えたのかなと。あとはスダチと黒ごまの組み合わせも新鮮でした。
―ピエールさんにとっても楽しい挑戦だったのではないでしょうか。
足高さん:そうですね。日本が大好きで、日本人の繊細さや職人気質なところをリスペクトしているので、今回このアソートのために各地の生産者さんを訪れ、直接お話ができたことにとても感動していました。
―それでは最後にお客様へメッセージをお願いします。
足高さん:ピエール本人からのメッセージも、この場を借りてお伝えさせてください。
―――私たちは25年間を共に過ごしてきました。これからもあなたのそばで次の25年を共に歩んでいくことを楽しみにしています。いつも変わらぬ温かい歓迎と信頼をありがとうございます。ブランドの価値を理解し、信用してくださっているその想いは、遠く離れた私にまで届いています。―――
日頃からのご愛顧に感謝の気持ちを込めて作ったこのアソートで、皆さまのバレンタインに寄り添えれば幸いです!

