答えてくれたのはこの人
本社製造部/商品開発部
早田忠博さん
王室御用達のベルギーの老舗〈ヴィタメール〉
―まずはブランドの紹介を改めてお願いします!
早田さん:〈ヴィタメール〉はベルギーの首都ブリュッセルで1910年に創業した、創業以来、妥協を許すことなくおいしさを追求し続けている老舗洋菓子店です。丁寧に作り上げられたヴィタメールのお菓子は、長きにわたってブリュッセルの人々に愛され、王室御用達としてベルギー王室の特別なおもてなしにも使われてきました。日本ではチョコレートのブランドというイメージが強いと思いますが、グラン・サブロン広場の本店では焼きたてのパンなども販売しています。
―2026年はメモリアルイヤーなんですよね?
早田さん:はい!2026年で日本上陸35周年を迎えます。そして、35周年を記念して、通常ラインナップの味わいを大きくリニューアルしました。
―では、そんな記念の年の〈ヴィタメール〉のバレンタインのテーマは?
早田さん:“ショコラを楽しむ特別なひととき~やさしい気持ちがあなたに届きますように~”です。大切な方への贈り物から自分へのご褒美まで、ショコラを選ぶときも食べるときも、すべてを楽しんでほしいという想いを込めて、多彩なアイテムをご用意しています。
新作アソートはリニューアルした味わいがずらり
―2026年のバレンタインのおすすめアイテムをご紹介ください!
早田さん:リニューアルした新作の粒を詰め込んだ、こちらの「ショコラ・ド・ヴィタメール」です。
早田さん:いろいろな形のチョコレートカップにガナッシュやプラリネを丁寧に絞ってとじ込める、ベルギーチョコレートの伝統的なスタイルは守りつつ、日本人の舌に合うような繊細な味わいや食感に仕上げました。フレッシュフルーツをコンフィチュールに仕立てて使用したり、クッキーを砕いたものをあわせたり、とろりと流れ出るキャラメルを中に入れたり、さまざまな仕掛けを1粒1粒に施しています。
―リニューアルされた新作とのことですが、いくつかピックアップしてご紹介いただけますか?
早田さん:はい。まずは、表面にブランドロゴがあしらわれた『ヴィタメール』。こちらはミルクチョコレートとダークチョコレートを混ぜたものに、芳醇で深い香りのVSOPコニャックを練り込んだガナッシュです。伝統のレシピや配合を大切に守り続けている〈ヴィタメール〉のシグネチャー商品なので、他の商品はリニューアルしましたが、こちらはこれまでと変わらぬ味わいで製造を続けています。〈ヴィタメール〉のアソートには外せない粒ですね。
早田さん:赤いハートの『クール・フランボワーズ』は、甘酸っぱいフランボワーズのコンフィチュールとフランボワーズガナッシュをあわせた、中身が2層構造の粒。コンフィチュールにはパッションフルーツピューレを、ガナッシュにはローズウォーターを、それぞれ少しだけプラスすることで味わいの華やかさをアップさせています。そして緑色のカカオポットの形をしたものが『シトロン・ヴェール』。フレッシュライムを使用した、爽やかな香りが広がるガナッシュで、個人的にはこれが一番好みかもしれません。
続いて、こちらのミルクチョコレート2種を。
早田さん:茶色いハートの『クール・レ』は、ミルクチョコレートをベースにした、香ばしくて軽やかなヘーゼルナッツのジャンドゥイヤ。ナッツとチョコレートの黄金の組み合わせなので、間違いのない味わいですね。そして、蝶々のようなリボンのような形のものが『ラムレザン』。ホワイトラムとシロップに漬け込んだレーズンを2粒入れた、芳醇なラム酒のガナッシュです。
―どの粒も、見た目がとても美しいですね!
早田さん:デザイン面でも、伝統は活かしつつモダンな印象の形を採り入れました。スプレーで霧状のチョコレートなどを吹き付ける「ピストレ」という製法も用い、表面に華やかな彩りやツヤを与えています。真っ赤な『クール・フランボワーズ』は、光りがキラキラと美しく反射するように、表面に角をつけているのも特徴ですね。
ホットドリンクと好相性。心温まる時間を演出
―おいしい食べ方のアドバイスもいただけますか?
早田さん:まるごと1粒パクっとでも食べられますが、できればひと口かじっていただいて、中身が2層になっているものも多いので目でも楽しんでいただきたいですね。ペアリングは、温かいドリンクがおすすめです。口の中を温めることで、チョコレートの口溶けがかなり変わりますよ。ホットのコーヒーや紅茶はもちろん、日本酒なら熱燗やぬる燗とも相性がいいので、ぜひ!
早田さん:冷蔵庫に入れて保管した際は、お召し上がりになる前に少しだけ時間を置いて常温に戻すことも大切です。なめらかさや口溶け、香りが大きく変わりますので、よりおいしく味わうためのひと手間として覚えておいてください。
―なるほど。では最後に、お客様へのメッセージをお願いします!
早田さん:大切な人へのギフトにも、自分へのご褒美にもぴったりな味わいに仕上がりました。チョコレートを通して、皆さまの心がほっと温まる時間を演出できれば私たちも幸せなので、ぜひバレンタインには〈ヴィタメール〉のチョコレートをお選びいただければ。そして、35周年を機に新たに〈ヴィタメール〉を知っていただけるきっかけになればと思います!
