答えてくれたのはこの人
取締役 後藤隆宏さん
自慢は栗きんとん。岐阜県で3代続く和菓子店〈藤乃屋〉
―まずは〈藤乃屋〉の紹介からお願いします!
後藤さん:岐阜県加茂郡八百津町にある地元密着の和菓子店で、昭和24年に創業しました。私は3代目になるのですが、学校給食のパンを作っていた初代の祖父が和菓子作りに転向したのが始まりです。2代目となる私の父は洋菓子を勉強していたので、昭和の時代は和洋菓子店として過ごしてきましたが、培ってきた和菓子のノウハウと洋菓子のノウハウを活かしつつ、専門性を持たせるために、現在は和菓子と洋菓子のブランドを分け、カフェなども展開しています。
―お菓子作りへのこだわりの部分もお聞かせください。
後藤さん:和洋折衷のお菓子をはじめ、原材料にこだわり、素材を生かした商品作りがモットーです。たとえば当店の一番人気の商品「栗きんとん」は、地元の農家さんとの直接のつながりを生かして調達した岐阜県産の良質な栗のみを使い、栗本来の風味をそのまま味わっていただけるように、砂糖を少量加えただけで炊き上げて自然な旨みと甘みを凝縮させた、秋ならではの味覚です。当店のカフェで提供している「栗きんとんモンブラン」にも、同じ「栗きんとん」を糸状にしたものが使われています。
栗きんとん&大福。意外な組み合わせはお客様の声から
―では、今回のお歳暮のおすすめ商品をご紹介ください。
後藤さん:こちらの「栗松利」です!
後藤さん: 表面を覆っているのは、「栗きんとんモンブラン」と同じ1mmの細さに絞った糸状の栗きんとん。そしてその下には、栗きんとんをあわせた生クリームを柔らかな求肥で包んだ「栗ぃむ大福」が9個隠れています。
―中に大福が!見た目も楽しくて、ちょっと驚きがありますね。
後藤さん: 栗の甘露煮のスライスもあしらった、モンブラン風の和洋折衷商品ですね。一般的なモンブランケーキとは違い、上に絞っているのは栗きんとんなので、栗の味わいをより深く、存分にお楽しみいただけます。
―大福の上に栗きんとん。なかなか意外な組み合わせだと思いますが、どういう経緯やアイデアで誕生したんでしょうか。
後藤さん: お客様からの声がきっかけです。「栗きんとんモンブラン」はカフェでもご好評をいただいているメニューなんですが、持ち帰りができないので、お客様から「これを買って帰りたい」という声があって。また、「栗ぃむ大福」も単品で販売しているんですが、「これに栗きんとんがかかっていたら言うことないよね」というアドバイスを真に受けまして(笑)。そして、試してみたら相性抜群で。ちょっと食べにくさがあったので、栗きんとんが大福にくっつきやすいように工夫するなど、少しだけ改良を加えて商品化に行き着きました。
製造の様子ははこちら!
<!-------------------------------------------------------------------------------- ここに動画ファイルを入れてください。 「動画 IMG_3094.mp4」 ---------------------------------------------------------------------------------->気になる食べ方は?おすすめのアレンジ方法もご紹介
―食べ方が気になりますが…大福を掘り出して食べるということですよね?
後藤さん:そうですね。スプーンなどですくっていただいて、きんとんといっしょに大福を取り分けてお召し上がりください
―別々の商品を合体させた形ですが、いっしょに食べることで味が完成するんでしょうか。
後藤さん:はい。相乗効果という感じで、それぞれを単品で食べるより、さらに栗の味わいを堪能できるようになるので、栗好きにはたまらないと思いますよ。一見すると、すごく甘そうに思われるかもしれませんが、栗そのものの甘さを生かしているので、お菓子としては甘さ控えめで、さっぱりとお召し上がりいただけると思います。冷凍での配送となりますので、冷蔵庫で解凍してからお召し上がりください。栗きんとんをあわせたやわらかな生クリームが入っているので、食べるときも冷やした状態で。ケーキと同じ感覚ですね。
―ちょっと変わった食べ方アレンジなどはありますか?
後藤さん:ラム酒やブランデーを1滴2滴かけると、かなり風味が変わって大人の味わいになります。酸味のあるフルーツやピューレといっしょに食べるのも、ケーキのような感覚になっておすすめですよ。でもまずは、そのままで栗の風味をじっくりご堪能いただきたいですね。 岐阜栗のおいしいところをギュッと詰め込んだ自慢の商品ですので、ご家族やご友人など、皆さんでお召し上がりいただければと思います!
〈藤乃屋〉栗松利 5,400円(税込)