サカイ優佳子の食育のヒント
ゴルゴンゾーラのリゾット
リゾットは簡単、美味しい!
今年になって、料理のパーソナルトレーニングをスタートしています。個人の方々と毎日のようにメールのやりとりをしている中で、リゾットって難しいとか、家で作れないとか思っている人が意外に多いことを改めて知りました。
でも、私にとってリゾットは、一人のランチにチャチャっと作る、残り物整理料理でもあります。基本を覚えれば、あとは応用できるはず。
基本は
・米は洗わずにオリーブオイルで炒める。(具があればここで一緒に炒める)
・透き通ってきたら白ワインを振りかけて強火でアルコールを飛ばす。
・熱々のスープ (水) を加えてコトコト炊く。
・食べてみて好みの硬さになったらOK (チーズを加えることも)。
・塩胡椒で味を調える。
・好みでオリーブオイルあるいはバターをプラス
です。
絶えずかき混ぜる方がいいとか、いや、かき混ぜない方がいいとか、スープは少しずつ加えなくてはいけないとか、いろいろ議論はあるのですが、私は、たまに様子をみてかき混ぜる、スープは米がちょうどかぶる状態を維持するというお気楽方針で作っています。
東京駅構内に以前あったリゾット専門店で、出張帰りにさっと食べて帰ることが何度かありました。10年くらい前でしょうか、お客が少ない日に「リゾットってお米を炊かなくちゃいけないのに、どうしてこんなに短時間で出すことができるんですか?」と聞いてみました。
リゾットを途中まで作ったところで、余熱でそれ以上火が通るのを防ぐために、急激に冷やしておくのだそうです。そこまで準備しておいて、オーダーが入ったら温めて仕上げて出しているとのこと。だから、ものの5分でリゾットを提供することができるのかと感動したものです。
家庭でなら、冷やした金属プレートに平らに伸ばすなどの方法で対応できそうです。この方法をとれば、帰宅時間がバラバラのご家庭でもOKですよね。
リゾット、挑戦してみていただけたら嬉しいです。
#225 ゴルゴンゾーラのリゾット 材料
- 米 80g
- オリーブオイル 大さじ1
- 白ワイン 大さじ1
- 昆布水 全部で400mlくらい
- ゴルゴンゾーラ (ピカンテ) 30g
- パルミジャーノレッジャーノのすりおろし 大さじ1
- 仕上げ用オリーブオイル 適量
- 胡椒 少々
作り方
- 鍋にオリーブオイルをひいて米を炒め (米は研がない)、透き通ってきたら白ワインを入れて強火でわっとアルコールを飛ばす。
- 温めた昆布水を米がかぶる程度加えて、弱火でコトコト。
- 昆布水が少なくなったらまた被るまで加えてコトコト。
- 米が「食べられるけどちょっと硬めだな」くらいになったらゴルゴンゾーラを加える。
- ゴルゴンゾーラが全体に混ざったら、パルミジャーノレッジャーノを加えて混ぜ、好みの水分量になるまで水分を飛ばして仕上げる。
- 器にもり、オリーブオイルと胡椒をかけて (好みで無塩バターをのせても)。
※ 青かびが苦手ならクリームチーズや、細切りチーズなどを入れてソフトな味わいにするのもいいですよ。
※ 昆布水は1リットルの水に20g程度の昆布を入れて冷蔵庫に一晩おいておけばOK。1週間もちます。昆布水ではなく、水、鶏ガラスープなどでも。
※ お米が完全に柔らかくなるまで加熱すると、高齢の方にも食べやすい料理になります。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/