サカイ優佳子の食育のヒント
そら豆のポタージュ
野菜の大量消費にはポタージュ!
ポタージュ、家で作りますか?
コーンポタージュや、ジャガイモで作るヴィシソワーズは、有名ですよね。
野菜を大量消費したいときには、ポタージュがおすすめです!
基本は、
・玉ねぎと食材をバターで炒める。
・スープを注いで柔らかく煮る。
・ミキサーなどで滑らかにする。
・牛乳や生クリームなどを加える。
・塩胡椒で味を調える。
ということになるでしょうか。
炭水化物を多く含む食品の場合はそのままでもいいのですが、そうでない場合は、とろみをつける必要があります。
フランスでは
・ジャガイモを加える
・米を加える
のいずれかの方法をとるのが一般的です。
例えば、人参のポタージュを作るときに米を一緒に煮込むのは定番です。
ただ、米を柔らかくなるまで煮るのには、それなりに時間がかかりますよね。緑色の野菜の場合は、長時間煮ると、緑色の素であるクロロフィルが抜けて色が褪せてしまいます。そうでなくても、短時間で煮上がる野菜のポタージュを作るときに、米が煮えるまで加熱しなければならないのは、時間と燃料の無駄のようにも感じてしまいます。
日本には、米粉があります。これを利用しない手はありません。ポタージュ作りは、米粉でぐっと簡単になります。
今回は、5月が旬のそら豆を例に、米粉を使ったポタージュのレシピをご紹介します。参考にしてみてくださいね。
#224 そら豆のポタージュ 材料
- そら豆(鞘から出して) 250g
- 玉ねぎ 1/2個
- バター 大さじ1
- 昆布水 300ml (野菜ブイヨンや鶏ガラスープでも)
- 牛乳 150ml
- 米粉 大さじ2
- 塩・胡椒 各少々
- あれば乾燥ディルウィード 少々
作り方
- そら豆は皮に付いているツメのようなところ(黒い部分)を包丁でこそげとる。(皮は剥かなくてよい)
- 鍋にバターを溶かし、薄切りにした玉ねぎを炒める。
- 玉ねぎがしんなりしたら、1を加え炒め合わせ、昆布水を加える。
- 蓋をして沸騰したら弱火に変え、そら豆が柔らかくなるまで煮る。
- ミキサーにかけて滑らかにしたら、米粉を溶かした牛乳を加える。
- とろみがついたら塩胡椒で味を調え、器によそう。
- 好みでディルウィードをふる。
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/