ジョージア料理シュクメルリ

ジョージア料理シュクメルリ

ジョージア料理シュクメルリを作ってみました

牛丼チェーン店松屋が取り上げたことで一躍有名になったシュクメルリ。2019年12月には、ジョージア大使館員が食べに行ってtwitterにアップしたことが話題にもなりました。

実はそのもう少し前、我が家では息子が「ジョージアに行ってみたい」と大騒ぎしていました。友だちに写真を見せてもらってその美しさに目が釘付けになり、さらには「人が優しい」「なんでも安い」「食べものがとにかく美味しい」と聞いて夢中になったようでした。

私もジョージアを訪れたことはないし、松屋のシュクメルリも食べたことがないのですが、息子のために再現してみようと、海外のサイトも調べつつ、優佳子版シュクメルリを作ってみることにしました。 

「世界一にんにくを美味しく食べるための料理」という枕詞がつくシュクメルリ。「この美味しさのためにはにんにくの量は減らさないで!」という人が多いものの、10~12片使うなんていうレシピまであり、ニンニク好きな我が家でも「ちょっとそこまでは、、」と思ってしまいます。

で、落ち着いたのがこのレシピ。 鶏肉も美味しかったのですが、ニンニク入りのクリームシチューのようなソースがとても美味!ピタパンにつけて、息子はいつまでも食べていました。

ただ、これはぜひ覚えておいてくださいね!
翌朝起きた時、私はまだニンニクの香りに包まれていました。
お試しいただくのは、翌日人に会う予定のない日にしてくださいね!

#210 シュクメルリ 材料(2人分)

  • 鶏骨つきもも肉 2本
  • 塩・胡椒 各少々
  • オリーブオイル 少々
  • にんにく 6片
  • バター 50g
  • 牛乳 300ml
  • コリアンダーシードパウダー 少々
  • 香菜(嫌いな人はパセリ) 適量

作り方

  1. フライパンにオリーブオイルをひいて加熱し、塩胡椒した鶏骨つきもも肉を入れて片面7~8分ほどずつ、しっかり茶色くなるまで動かさずに中火で焼く。(ここで火が中まで通っている必要はありません)
  2. 鶏肉を取り出し、余分な脂をキッチンペーパーで軽く拭ったら、弱火に変えてバターを加え溶かす。
  3. 2に、すりおろすかガーリックプレスでつぶしたニンニクを加え、香りがたつまで1分ほど弱火のまま加熱する。
  4. 3の鍋を中弱火に変えて、牛乳を少しずつ加える。この間絶えずかき混ぜる。 (乳化させるためと、牛乳がダマのように固まるのを防ぐため)
  5. 沸騰したらコリアンダーシードパウダーをふって一混ぜし、鶏肉は、皮を上に向けてフライパンに戻す。(パリッとした食感を残すため)
  6. 220度に予熱したオーブンに5を鍋ごと入れ、鶏肉の中心部まで火が通るよう、20分ほど焼く。
  7. 香菜のみじん切りをふり、パン(分量外)を添えて供する。

※オーブンに入れることができないフライパンの場合は、5でコリアンダーシードパウダーをふったところで耐熱皿に移して仕上げてください。

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教えてくれた人

サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。

https://yukakosakai.com/

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