サカイ優佳子の食育のヒント

我が家のシンプルマフィン

簡単マフィンは応用自在

春の気配を感じると、なぜか焼き菓子を作りたくなります。
とは言っても、私が作るのは発酵なしの簡単なものがほとんど。
特に、子どもたちが家にいた頃にはよく焼いたものでした。

フランスに住んでいた頃、週に二度フランス語の教室に通う間だけ、当時１才だった息子を一時保育所に預けていました。その保育所では子どものお誕生日には親がケーキを焼いて持ってくることになっていました。お誕生会があった日はお迎えの時に先生が写真を見せてくれるので、どんなケーキを食べたのか見ることができたのです（食べることはできなくて残念）。

日本のようなデコレーションケーキではなく、シンプルな焼き菓子。ろうそくを立ててみんなで歌を歌ってお祝い。楽しそうにしている子どもたちの笑顔とともに、そんな素朴な焼き菓子の姿が印象に残りました。

「お母さんたちはよくお菓子を焼くけれど、実はそれぞれに得意なレシピをいくつか持っていて、それをちょっとアレンジするくらい。何度も作るから手順も頭に入っていて失敗もないし、気軽に焼く気にもなるのよ」と、あるお母さんから聞きました。

家庭でのお菓子づくりって、そんな気軽なものでいいんじゃないかな。ふっと力が抜けました。
私はずっと混ぜて焼くだけのような簡単なお菓子中心で作ってきました。特にマフィンは、今や年季が入った我が家のアルミのマフィン型で何度焼いたことか。

ボウル一つ、スプーン一本で作れる手軽さ、中身は適当にアレンジすればよし。そんな手軽なお菓子でも、子どもたちにとっては嬉しかったようで、お友だちの家に行く時に「ママ、お土産にマフィン焼いて」などとよくリクエストされたものでした。

子どもたちが帰省する時に焼いたら、今でも喜んでくれるかな？

我が家のシンプルなマフィンのレシピです。甘過ぎないので、食事のお供にも。