サカイ優佳子の食育のヒント

きな粉と餅粉の和風ケーキ

余ったきな粉があるのなら、、、

お正月明けに、山梨県の名産枯露柿が、半額になって箱で売られていたのを思わず買い求めまし た。枯露柿は、亡くなった義母がとても好きだった干し柿。久しぶりの枯露柿に、ホクホクして家に戻って早速一つつまんでみたところ、、、。

歯が立たないくらい硬い！ 思い切り噛みちぎるくらいの勢いでないと食べることができないほど硬いのです。 包丁で小さめに切って、まずはヨーグルトに混ぜて冷蔵庫に一晩おいて朝食にいただきました。 実は包丁で切るのも大変なくらい硬かったのですが、ヨーグルトの水分を吸ってふっくらと柔らかく戻り、干し柿の甘みがヨーグルトに溶け込んでとても美味しくなりました。 ドライマンゴーをヨーグルトに入れて一晩置くとプルプルの生のマンゴーのように戻るのは、一時話題になったのでご存知の方も多いと思います。干し柿ヨーグルトも負けてはいませんので、 是非お試しください。

12個入りだったので、ヨーグルトに入れるだけでは芸がないと、次はお豆腐で戻してみることに しました。干し柿入りの白和えを作る方もいると思いますが、今回は、スイーツ感覚でも食べられるように干し柿だけで。干し柿の甘みを活かしてシンプルにしてみました。干し柿に豆腐の水分を吸わせるので、豆腐の水切りも不要で手軽です。干し柿のねっとりした食感と甘みがゴマの 風味とマッチしてついつい食べ過ぎてしまいそう。

干し柿は、水分が少なくなり過ぎたから硬くなると思えば、水分を何らかの方法で足してあげれ ばいんですね。いろいろ試してみようと思います。

ところで、白和えに使ったねりゴマの産地表示に、ホンジュラスとグァテマラとありました。数年前に、ふりかけの会社の社長さんが「中国のゴマは高くて無理ですよ。ウチはパラグアイから 輸入しています」とおっしゃっていました。2018年に日本が輸入したゴマ、1位がナイジェリア で約30%、2位がブルキナファソで約20%、タンザニア、パラグアイ、ミャンマーと続きます。 国産はなんと0.1%に過ぎないのです。