サカイ優佳子の食育のヒント
イチジクとブルーチーズのオーブン焼き
イチジクをもっと料理に!
イチジクの美味しい季節がやってきました!イチジクは子どもの頃から好きな果物。そして、大人になってからは乾燥イチジクの美味しさに魅了されました。濃厚な甘さと食べ応えがある乾燥イチジクは、外出の際にカバンに入れている確率も高いのです。「出先でもしものことがあるといけないから」と。
ところで。
多くの日本の家庭では、イチジクは生でそのまま食べるもの、あるいは甘露煮やジャムにする程度。最近でこそ、パンやお菓子に焼き込んだり天ぷらにしたりする人も増えてきていますが、それでも料理に使う人はまだまだ少ないように思います。
でも海外に目を向けると、例えばフォワグラやレバーのような内臓料理にイチジクのソースを合わせたものや、ベーコンと一緒にソテーしたもの、フレッシュタイプのチーズと合わせてサラダ仕立てにしたものなど、イチジク料理のバリエーションはぐっと豊富。ピリッと辛くしたインド風のイチジクのチャツネに出会ったこともあります。煮詰めたことで濃厚になったイチジクの甘みと香りが、カレーにぴったりと思ったものでした。
我が家でピザを作るときの定番のトッピングの一つが、ソテーしたイチジクと茶色くなるまでしっかり炒めて甘みを出した玉ねぎ、それにブルーチーズを具にしたもの。好みで蜂蜜をかけていただきます。白ワインにも赤ワインにもあう美味しさ、そしてデザートのようでもあります。この簡易版が、今回ご紹介するイチジクとブルーチーズのオーブン焼きです。
とにかく簡単で、材料さえあれば、思いったらすぐにも作れます。オーブンがなければオーブントースターでも魚焼き器でも。ワインが欲しくなること請け合います。ブルーチーズが苦手な人は、他のチーズでも大丈夫です。暑さがおさまってきた頃に、ぜひ作ってみてくださいね。
#192 イチジクとブルーチーズのオーブン焼き 材料材料(1~2人分)
- イチジク 2個
- バター 少々
- ゴルゴンゾーラ(他のブルーチーズでも) 25g
- アーモンドスラ イス 適量
作り方
- 耐熱容器にバターを薄く塗る。
- 6つに切ったイチジクを1の耐熱容器に並べ、細かくしたゴルゴンゾーラをふりかける。
- 200度に予熱したオーブンに入れて7~8分ほどゴルゴンゾーラが溶け出すまで加熱したら、 アーモンドスライスをのせてもう2分ほどアーモンドに焼き色がつくまで焼く。
※焼きたてをトーストしたパンにのせて食べるのも美味しい
教えてくれた人
サカイ 優佳子 サステナブル料理研究家/一般社団法人DRYandPEACE代表理事 外資系金融機関等に勤務の後、娘のアトピーをきっかけに食の活動を開始。海外での豊富な食体験をベースにレシピを開発する。2002年から、あえて栄養学に触れず、五感で感じること、食から社会を見ることを重視する食育ワークショップ「食の探偵団」を主宰。08年からは田んぼを残したいと米粉の普及に尽力。11年から食品ロス削減にもなり、冷蔵庫に頼らず、輸送の際のCO2も削減できる乾物は未来食との想いから、乾物の普及につとめる。2013年から乾物を使ったカレーを食べることで内モンゴルの砂漠緑化に繋げる乾物ドライカレーパンプロジェクト及び乾物カレーの日をプロデュース。「レシピをみないでささっと料理ができる」、「毎日の料理が楽しくなる」家庭料理全般のパーソナルトレーニングをオンラインで実施して好評を得ている。
https://yukakosakai.com/