2022.12.16

子連れ帰省がラクになるポイントまとめ

Column

年末年始や長期休暇に、義実家に帰省する方は多いと思います。正直なところ、乳幼児連れでは気が重い……というママがほとんどでは?そこで今回は、これまでご紹介してきた「子連れ帰省」記事を総まとめ!義実家訪問での心構えから、公共交通機関での移動のポイント、持っていくと便利なアイテムまでをラインナップ。実際に先輩ママたちがやってみて良かったこと、体験談も必見です!

義実家帰省でのマナーと心構え

1. 服装や手土産のマナー
滞在中はお手伝いをすることを考えて、動きやすい服装を心がけるのが賢明です。あらかじめエプロンも持参しましょう。そして、手土産は飲み物や食べ物などが無難。金額の目安は3000円から5000円前後がよいでしょう。あらかじめ義父母の好みをリサーチし、「お父さんがお好きだと聞いていたので」などと一言付け加えて渡すと、よい印象を与えます。
2. お手伝いや生活習慣の注意点
食事の支度や後片付けなどは手伝うことを基本と考え、ほかにも「何かお手伝いできることはありませんか?」と、頼まれなくても自分から積極的に声をかけるといいでしょう。
また、生活習慣で注意したいのが、起床時間。早起きがベターですが、夜中の授乳や夜泣きなどで早起きがつらい場合は、あらかじめ夫に話しておいてもらうといいかもしれません。
3. 義両親とのコミュニケーションポイント
気構えて接してしまうと堅苦しくなり、親しくなるチャンスを逸してしまう場合も。笑顔でハキハキと受け答えすることが大事です。
また、食べさせていないものを与えてしまうなど、子育ての方針の違いに困ることは多いようです。そこで、「ここに関しては、良しとしよう」「ここはハッキリと伝えよう」と、夫と方向性を予め決めておくのがおすすめです。

交通機関利用のコツ【電車編】

1. 電車に乗る前の準備
お昼寝の時間に合わせて電車に乗る
「移動中がお昼寝の時間となるようにスケジュールを組むようにしています。娘のお昼寝の時間は10時半頃なので、その時間に電車に乗れば、爆睡。おかげでいつも、ゆったりとした気持ちで電車に乗ることができました」(S.Yさん/2歳の女の子のママ)

自宅を出る直前まで授乳する
「電車の中でお腹がすくと困るので、家を出るギリギリの時間までたっぷり授乳していました。長距離移動の場合は、念のため哺乳瓶に搾乳した母乳を入れて持ち歩いておくと、安心でしたね」(R.Tさん/4歳と7歳の男の子のママ)
2. 電車に乗ってからの注意点
泣きやまない場合は途中下車する
「もしグズってしまい、泣きやまない場合は次の駅で降りるようにしていました。泣きやまないことに焦ると、その気持ちが息子にも伝わるのか、余計にひどくなることも……。一度外に出ると落ち着く場合が多いですね。そのため、やはり時間には余裕を持って行動することが大事だと感じます」(K.Uさん/2歳の男の子のママ)

声かけをする
「グズってしまう理由のひとつに、電車の中といういつもと違う環境の中で不安になる赤ちゃんが多いと聞きました。そこで、電車移動のときは耳元でやさしく声かけをするようにしています。外の景色を見せながら、『今、青い車が通ったねー』などと話しかけています」(M.Tさん/1歳の女の子のママ)
3. 電車移動のとき、持っていてよかったグッズ
音の鳴らないおもちゃ
「荷物が増えるのであまりおもちゃは持って出かけなかったのですが、たまたまその日は布製の絵本を持参。車内でグズりかけたとき、差し出したら絵本に関心が向き、事なきを得ました。音が鳴らないものだったので、車内でも存分に楽しめたのがよかったです」(S.Yさん/2歳の女の子のママ)

本人が写っている画像のフォルダ
「息子は自分が写っている写真を見るとご機嫌になるので、“動物園”“じぃじとばぁばの家”などテーマを決めて、スマホに4〜5つほど息子の画像フォルダを準備しています。もしグズったときは画像を見せればOK。動画のように音がなくても楽しめるので、おすすめです」(K.Kさん/1歳の男の子のママ)

交通機関利用のコツ【飛行機編】

1. 赤ちゃんの航空運賃は?
日本航空株式会社(以下、JAL)も全日本空輸株式会社(以下、ANA)も国内線は生後8日〜3歳になるまで、国際線は生後8日〜2歳になるまで、大人の膝の上に座る場合につき航空運賃は無料。LCC(格安航空会社)の多くは国内線も国際線も生後8日〜2歳になるまで、大人の膝の上に座る場合には航空運賃は無料です。
2. 赤ちゃん向けのサービスを利用しよう!
ほとんどのベビーカーは機内への持ち込みができませんが(機内持ち込み手荷物の規定サイズを下回る場合のみ持ち込み可能)、JALもANAも搭乗直前まで利用できる無料のベビーカーを用意しています。また、JALもANAも事前改札サービスがあり、2歳以下の小さな子ども連れの場合は早めに機内に案内してもらえます。
さらに、ANA国内線の機内には一部の便を除き、ベビーベッドの用意があります。予約の際に聞いておくとよいでしょう。JALもANAも紙おむつ(M・Lサイズ)の用意があります。
※くわしくは各航空会社のホームページをご確認ください。
3. 先輩ママ発!機内で快適に過ごすためのポイント
離陸直前と着陸態勢に入る前に授乳する
「気圧の変化で耳詰まりが起き、耳が痛くなる赤ちゃんが泣いてしまうことも。離陸する直前と着陸態勢に入る少し前に授乳をスタートすると、耳詰まりを防ぐことができます」(T.Gさん/3歳と5歳の男の子のママ)

搭乗までに寝かしつける
「歩くようになってからの次男との帰省時は大変でした。じっと座っていられないので、搭乗前に空港のキッズスペースで遊ばせ、疲れさせてから搭乗。そうすると離陸の頃に寝てくれます。おかげで出発の3時間くらい前には空港に着いていなくてはなりませんが、空の旅を快適にするか否かの分かれ道なので、譲れませんでした」(R.Iさん/5歳と7歳の男の子ママ)
4. 先輩ママ発!機内で安全に過ごすために注意すべきこと
手や指をはさまないように注意!
「ひじかけや座席のテーブル、リクライニングのレバーなど、座席には手や指をはさみやすい箇所がいっぱい。CAさんが離陸前に注意を促しにきてくれましたが、気を抜くと忘れがちなので、頭の中で“ひじ掛け”“テーブル”と連呼して気をつけていました。トイレの扉も指をはさみやすいので要注意です」(R.Tさん/1歳の女の子のママ)

熱い飲みものは避けるのが正解
「子どもが倒してやけどしたら怖いので、食後に熱いコーヒーを飲みたい気持ちをガマン。実際に何度かテーブルを蹴ったので、お水にしておいてよかったです」
(T.Gさん/3歳と5歳の男の子のママ)

帰省前に準備するもの

1. 荷造りにはメモアプリを活用
携帯電話のメモアプリに、帰省時に必要なものを入力します。ポイントは、帰省が終わってもそれを消さずに残しておいて、毎度更新していくこと。たとえば二泊の帰省の際、オムツは10枚、と記入。しかし実際には13枚必要だった。そんなときは、メモを「13枚」と更新しておきます。メモアプリにインプットするひと手間のおかけで、我が家ならではの荷造りノウハウが蓄積され、「去年はどうしたっけ??」を解消できます。
2. 車帰省のおすすめアイテム
嘔吐対策に大きめのスタイ
できれば裏地が撥水加工のものを選びましょう。チャイルドシートの拘束部分を見えなくすることで落ち着かせる目的もあります。

お気に入りの動画をダウンロードしたタブレット
グズりはじめたら動画を見せましょう。ただ、トンネルの中で見ると画面がまぶしすぎるのでNG。また、時間が長くなると酔いやすい、といった点にも注意を。

車を汚さない(汚しにくい)おやつ
するめ・おせんべいなど食べる時間が長持ちする食べ物がベスト。パウチタイプのゼリー飲料もこぼしにくいのでおすすめです。グズっていない時は走行距離も稼いでおきたいので、おにぎりやバナナも重宝します。

万が一の携帯トイレ
防災の備蓄セットに入っている携帯トイレは、渋滞の時などにも使用できるので、車に積んでいるという安心感は得られます。BIGサイズのおむつを常備しておくのも◎。
3. いつもと違う環境でお泊りするときは
使い慣れないベッドや畳にお布団を敷いて寝る場合、よりリラックスして寝られるように、いつも使っている敷パッドを持参しましょう。また、季節が夏なら、子ども用の虫除けはもちろん、蚊取りアイテムも持参するとよいでしょう。ちなみに、蚊が媒介する「日本脳炎」の予防接種も、打てる月齢として最も早い一歳半からスタートしておくとより安心です。


義実家での立ち居振る舞い、子どものケアなど、帰省は精神的な負担が大きいですよね。今回のまとめ記事が、パパママはもちろん、子どもにとっても快適な帰省のお役に立ちますように。