アンリまと

夫、6歳の息子、4歳・2歳の娘たちと暮らす、渋谷に住む30代ママ。メガバンク→経済メディア→フリーの文筆家。たまに翻訳も。癒やしと家事育児が楽になるツールやサービスを全力で探し続ける日々。趣味はサウナ。

2023.06.20

マタニティビクスに呼吸法。3人の出産経験から学んだ安産のポイント

Diary


「安産を迎えたい」
全ての妊婦に共通する願いだろう。

「1人目は安産だったから、2人目は難産でもいいや」「痛い方が、母性がバンバンあふれそう。ハードモードでお願いします」なんて人は、まずいないと思う。

そんな妊婦さんたちの願いを反映するかのように、世間には安産グッズがあふれている。 ラズベリーリーフティー、 マタニティヨガ、 サプリメント――。神社でも安産祈願のお守りがたくさん売られている。

「本当に効果があれば誰もが安産を迎えられるはず」とつい皮肉を言いたくなるが、何を隠そう、私も安産を迎えるために色々と試してきたタイプ。

今回は3人を産んだ経験から、「これは効果があった」と思うことを紹介させていただく。あくまで私の個人的な意見だが、参考になれば幸いだ。

① マタニティビクス
マタニティビクス(Maternity Bix)は、妊娠中の女性向けのエクササイズプログラムだ。妊娠期間中は切迫早産や流産のリスクがあるため、通常のエクササイズを続けることが難しい。その点、マタニティビクスは妊娠中の女性が安全かつ効果的に運動できるよう設計された、専用のプログラムだ。一時間という枠の中で、筋トレやダンスを行う。

何より嬉しいのが、妊婦さんが集まる場に行けるということ。そこで会話を交わすことで、気分転換にもなる。私は、3人目の妊娠中にマタニティビクスに通い、結果、一番スムーズに出産を終えることができたし、産後の体の回復も早かった気がしている。1人目がかなりキツイお産だったから、拍子抜けすらした。

とくに、運動が好きな人は、近くの教室の体験に行ってみてはいかがだろうか。教室がなければ動画も見つけることができるので、おススメしたい。

② 呼吸法
「はいはい、深呼吸のことでしょ」と思う人がいるかもしれない。呼吸法についてはマインドフルネスが流行した時期に、盛んにメディアでうたわれていたが、私もさほど重要視していなかった。

しかし、さんざん言われ続けているので「これはもしかしたら効くのかもしれない」と思った。癒しを得るためには努力を惜しまない性格。妊娠中は毎日実践することにした。 方法は以下の通り。

(ア) 腹式呼吸で4秒かけて鼻からゆっくり息を吸う
(イ) 6秒かけて鼻からゆっくり息を吐く

時間は自分の心地の良い長さに変えてもらって構わないと思う。息を吸う時間よりも吐く時間の方を長くすることがポイントだ。

この深呼吸、実際にやってみると意外と難しい。しかし、習得できるようになると、お産のときに痛みを逃がすことがうまくなるそうだ。息を吐くと同時に、痛みを外に出せるような気がした。このおかげか、2人目のお産はずいぶん楽にできたと思う。そもそも、マインドフルネスは、不安やストレスを軽減させる心のトレーニング法のため、妊娠中の心を整える効果もあったかもしれない。最初は信じなくて心底すまないと思っているほどだ。

以上二つを紹介したが、もし気になるものがあればぜひ試してほしい。辞書をひくと、「安産」という言葉は、「無事に子を産むこと」と書いてある。複数の辞書を確認したが、「痛くない」「時間がかからない」といったことは一切書かれていない。「母子ともに元気なら、まあいいか」「痛みもあるし、時間もかかるのが、普通だよね」くらいのゆったりした気持ちで、マタニティライフをエンジョイしてほしい。




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