アンリまと

夫、6歳の息子、4歳・2歳の娘たちと暮らす、渋谷に住む30代ママ。メガバンク→経済メディア→フリーの文筆家。たまに翻訳も。癒やしと家事育児が楽になるツールやサービスを全力で探し続ける日々。趣味はサウナ。

2023.07.27

「立ち会い出産か、否か」違いや産後に影響はある?3人出産した私の体験談

Diary

立ち会い出産の割合は?
「赤ちゃんが生まれる瞬間には、パパに立ち会ってもらいたい!」と思っている方も多いでしょう。しかし、実際にはその願いが叶わないケースも少なくありません。私自身も、2人目と3人目の出産はそうでした。

日本トレンドリサーチと青山ラジュボークリニックが共同で実施した2022年の調査(※)によると、出産時に家族などの「立ち会いがなかった」と回答したのは67.9%とのこと。家族の立ち会いがなかった方のほうが多いそうです。


※参考:【立会い出産】67.9%が「立ち会いがなかった」一方で、「こんなんだったら立ち会わないで欲しかった!」という経験をした方も!? (trend-research.jp)


また、「立ち会いがあった」と回答した方を対象にした「誰に立ち会ってもらったのか」という複数回答可の質問では、「夫」と回答した方が91.5%と圧倒的ですが、「実母」と回答した方も3割近くいたそう。

ところで、立ち会いの有無によって大きな違いやその後への影響はあるのでしょうか。
今回は、私の三人の出産経験を基に、立ち会い出産が叶ったケース、叶わなかったケース、しなかったケースについてお話します。

一人目の出産:立ち会ってもらう魅力を感じた初産
初産のときは、是非夫に立ち会って欲しいと思っていました。

陣痛が始まったかな?と思ったらすぐに夫に連絡。一日がかりで背中をさすってもらい、 無事に出産に立ち会ってもらうことができました。看護師さんに「もっと強くさすって!」「もっと下!」などと細かく、でも強くは言いにくい面もあり、夫にそばにいてもらえて良かったと思っています。

何より、出産の瞬間、夫も感動していました。一緒にこの瞬間を分かち合うことができ、夫婦の絆を深めることができた、かけがえのない経験だったと感じます。立ち会い出産が叶い、幸せだったな、と思います。

二人目の出産:叶わなかった立ち会い出産
二人目のときは、お産が予想以上に早く進み、夫が病院に到着した時にはすでに赤ちゃんは誕生していました。

でも、夫に立ち会ってもらえずがっかりしたかといえば、そんなことはありませんでした。一人目を産んだときと同じ病院での二人目の出産だったため、勝手も分かっていたからか、立ち会ってもらえなかったことへの不安やストレスはありませんでした。

三人目の出産:立ち会いを選択しなかった出産
三人目の出産では、もともと夫の立ち会いを予定していませんでした。当時の心配は、何よりも、出産中に上の子どもたちをどうするのか、ということだったからです。そこで、私の陣痛が始まったら、夫が上の子たちを見て、出産後は義母に来てもらう段取りになっていました。

「夫が夜勤の間、深夜に陣痛が始まったらどうしよう」という心配もありました。近所のママ友には、陣痛が始まったら子どもたちを預かってもらえるようお願いをしていました。実際には、子どもたちが保育園へ行っている間に陣痛が始まったので、そうはなりませんでしたが、もしものときの予防線を張っておいたのは、心理的にも負担を減らせたと思います。

立ち会い出産、叶わなくても大丈夫
このように、二人目と三人目の出産では立ち会い出産が叶いませんでしたが、私の場合は夫への愛情や家族の絆は変わることなく続いています。もちろん、子どもたちもたくましく元気に成長していますよ。

立ち会い出産への強い希望がある方にとって、それが叶わなかったときの気持ちは少々複雑かもしれません。しかし、できなかったからといって、誰かを責める必要はないし、それだけで家族の絆が揺らぐことはありません。どんな形であれ、夫や上の子どもたち、そして両親、ときに友人を含め、みんなで一丸となって出産に挑んでいるのですから。

立ち会い出産が叶わなくても、大丈夫。家族にとって幸せな、無理のないバースプランを組んでくださいね。




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